37話
なんで人間は僕を止めようとするのやら。災害でしかない僕を止められるわけないっていうのにウザったい。止められるわけないって言ったけどこれは慢心か。
「お!いい所に神話生物が」
「かかったわ!」
「全員今だ!」
「わざとかかったんだよ。こうするためにね」
カナリアを起点に爆発が起こった。近くに居た人間は焼け死ぬ筈だった。何故かルイの友達やクラスメイトは死なずに向かってきた。カナリアは驚愕し何故か誰も居ない空間を睨んでいた。不思議と作者は驚き「これはご都合主義だから!なんとかなると思うから落ち着いて」と弁解をしていたが通じずそのまま戦闘に入った。
あいつ、ご都合主義を振りかざし過ぎだろ。はぁ、もういいや、ちょうどあんな生活が飽きてきたから
「さて、まずは話をしよう。なんで僕をおびき寄せたの?あんなことせずに普通に向かってくれば良かったのに」
「居場所を知るならあれで良かったからな。早くルイを返してもらうぞ!」
「はて?ルイは僕だよ?なら良いんじゃないの?」
「お前はルイじゃねぇ。あいつは無闇矢鱈に人を殺さない。あと、ルイはもっと人間らしかったぞ」
「ふむ・・・僕は理由無しに殺しはしてないよ?ただ、あるものを手に入れる為に言い方が違うね、取り戻すために殺していたんだよ。まあ、今は停まってしまっているから殺しても意味がないけど。それと、人間らしい、ね。神になる時にそれは捨てたさ」
「これ以上は無意味だ。ここでお前を止めルイを取り戻す」
僕を止めるか〜
「やってみろよ。お前ら人間がどれだけやれるか知りたいしね。そして会場を変えよう」
「っ」
「ここは僕が作った亜空間。ここでは僕の思い通りに物事を進めるようになってる」
「だからどうした。俺は止まらねぇぞ?」
「止めるわけないじゃん。来なよ周りはこうしておくから」
カナリアが指を鳴らし周りにいたクラスメイト達が倒れた。一対一の勝負になっているが空間の効果でサイクスが不利
「極渦凶拳」
「当たっていたらヤバかったが一直線すぎるよ。風刃」
直で当たっているけど薄皮しか切れないか。やっぱり硬いね、流石に呑気に戦っている場合じゃないか。
「どうした!こっちはそんなんじゃ止まらないぞ!」
あれは[狂化]・・・・確か、スキルの効果の倍増。なんでこうも厄介な相手をしないといけないのか。性格が悪い人が原因なんだろうな〜
「こっちは他の事に労力を割いているから疲れてるんだよ。空気を読んだら?脳筋には無理か」
「がっ」
蹴りが入る。徐々に差が出てくる。
「これで頭冷えたでしょ。話をしようか、僕を止めると言ったね?どうやって?」
「こうするんだよ!」




