32話
(ふぅ、作者はどうして僕を虐めるのやら。全くこっちが苦労するっていうのに何でもかんでも押し付けてきてほんと身勝手だよ前回は僕が登場しなかったしナレーション読まされるし作者は人の気持ちを理解するべきだ。メタい話は置いておいてお楽しみください〜)
「名前か〜どうしようね?」
「ギャウ?」
「流石に分からないか。でもな〜ないと呼びづらいし付けようとしても思い付かないんだよ」
〈困っているそこの君に良い物をあげよう。これ、人の頭。複製品だから安心しなよ〉
「うわっ!」
ちょっと急にこんな物を渡してこないでよ!心臓に悪いじゃん
〈いいね〜反応が面白いじゃん。で?何を困っているんだい?この年長者に話してみなよ。できることはしてあげるから〉
この子の名前だよ。魔力はあるけど思いつけないんだよ。想像力とかじゃなくてこの子がそれを気に入るとかを考えちゃうと、ね
〈そんな気にしなくていいじゃん。僕なんて適当に思い付いたから付けるってやってたしその適当が僕の中でお気に入りになったんだし難しく考えず気楽に行こうよ〉
「ギャウ」
ほら、適当は嫌だって
〈そんなこと言ってないでしょ。う〜ん、性別が分からないしライとかで良いんじゃない?〉
(いずれその子は僕が貰うしその時に変えれば良いや。ふふっ、そんな事も知らずに笑顔になっちゃって)
「君はライだ。良いね?」
「ギャウ!」
(さて、僕の目的の一つである竜の確保は達成したね。一番は大罪系を集めて[終焉]の権能を確保すること。この世界を壊すことはしないけどあれがあるといずれ便利になる気がするからね。[終焉]の獲得は誰でも出来るけど人の身には有り余るからどうせなら僕が貰っちゃおうっていうわけ。どうなるかはお楽しみ)
喜んでくれてるし良かった。カナにしては良いことをするじゃん
〈それは良かったよ〉
(お![強欲]の蕾が出てきた。そしたらこれをこうして)
《[強欲]の獲得を確認。それに伴い[虚無]の芽を発芽、、、、成功》
(ふむ。難易度が低すぎない?無理ゲーだからこそ愉しめるっていうのに。あ〜、拍子抜けだわ〜)
《続けて[暴食]の復元、、、、、成功。新たに…》
(もう煩いからミュートにしよ。さて、全て順調に進んでいるけどルイ君と一緒なのはそろそろ…いや、まだこうしておいたほうが良いか。いずれだね。それと、念の為、権能が暴走した時暴走した権能を使いこなせる人格を作っておこう。そうだな〜名前を着けたほうが呼びやすいし、〘イミタシオン〙にしようか。偽物って意味でね。大罪系や[虚無]が暴走する可能性があるし気を付けないと)
「ギャア!」
「ふふっ、気に入ってくれて良かったよ」
「ギャウ」
「あはは、くすぐったいよ」




