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愉悦と虚無の神  作者: ka
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28話

(回復したみたいだね。無理のしすぎだよ、全くまだ子供なんだから楽しく遊んでいなよ。汚いことには巻き込むのは避けたいし。いや、僕がいる時点で無理か。ははは、悲しいね。ま、僕は悲しいなんて口だけなんだけどね)


「いや〜休日で良かったね」


「ほんとにな。つい、全力になっちまったな」


「ね〜」


「回復魔法を使える人がいて良かった。あのままだと死んでたかもしれないからな」


「あの毒は全身筋肉痛になるだけだから別に心配しなくていいのに」


「良いわけねぇだろ」


「え〜」

カナ


〈なに?〉


僕のステータス偽造してるでしょ?


〈なんで?それやっても僕にメリットなんて無いのに僕かやると思ってたの?〉


バレバレだよ。ステータスと身体の動きが違うかったから


〈正解だよ。僕の補正が乗ってるからホントは4桁のステータスだよ。それを見られたら疑われるでしょ?だから〉


0が1個増えるの?


〈正確にはあれに1023増えたのがルイ君の本当のステータスだよ。それだとドラゴンの幼体ぐらいだと思うよ〉

(このプラスは僕が人の中に入っている時だけだけどね。成長率は高いままだけど、問題ないでしょ。自分で設置した爆弾は自分で処理するさ)


僕ドラゴンだったの?


〈実質だよ。流石に人間からドラゴンは産まれないし慢心しないでね〉


「・・・・・イ、ルイ!」 


「ごめん、ちょっとボーっとしてた」


「疲れてるんじゃないのか?」


「そうかも」


「診断しにきてるんだぞ」


「ほんとだ」


「見た感じ平気そうですね」


「おかげさまで」


「はぁ、あの件は私の耳にも届いています。なんで全力で殴り合うんですか?普通は節度を守るのにあなた方は何したのか分かっているんですか?」


「反省してます」


「してもらわないと困ります。闘技場は何故か直っていたのでいいですが生徒を巻きこないでいただきたい」


「あれは何故か集まってきた」


「言い訳は求めてないですよ。今回の事であなた方には全力での戦闘を禁止すると決められました」


(は?何故全力を禁止にするの?僕理解できない〜勝手に集まったのはあいつらでしょ?なのに禁止?不服だ!ま、別に良いや。全力なんてそうそう無いんだし)


「分かりました」

カナが怒ってるよ。多分全力が出せない事だろうね。その全力は僕のなんだけど


(僕の感情を表面だけだけど感じ取れるようになったんだ。ふ〜ん)


「嘘だろ!?」

(まじか…ルイと全力で殴り合っていたほうが楽しいのにそれを禁止だと?許せねぇよ)


「何を言われても無理です。これは学園全体の総意と思ってください」


「勝手に見にきたやつが悪いと思います」

カナ!?やめてよ不満があるのは分かるけど流石にこれは駄目だよ


〈いや、集まるのが悪いでしょ。こっちは見せるつもりでやっていたわけじゃないのに〉


カナはやっていないでしょ?ほら、戻って


〈ヤダ!これを取り下げてもらうまでは戻らない!〉


「文句があるのかしら?」


「ありますよ。普通見に来ます?こっちは見せ物でやっていたわけではないんですよ。大道芸でもないのに。それなのに勝手に集まって危なかったから全力は禁止だ?不服でしか無いでしょ。確かにこっちも熱くなったのは認めますよ。ですが、こっちは誰も居ないからやっていたわけで誰か居たらやっていなかったんですよ」


「じゃあ、あなたはあの騒動があっても行かないんですか?」


「行きませんよ、興味がないので。誰が勝とうがこっちは僕に関係ないので。それに、見た所で面白いことあります?僕は見るよりもやるほうが好きなので」


「それを伝えておくわ。でも、変わらなくても文句は言わないでよ」


「ははっ、それはそっちの行動次第ですよ。最悪な結果にならない事を、祈ってますよ」

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