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愉悦と虚無の神  作者: ka
21/121

21話

(さて、入学式とかいうよく分からないイベントは飛ばしました。あれ、意味無いでしょ。何がしたいの?そもそも、あれ時間の無駄でしょ。新入生の紹介だ?うるせぇ!僕は時間が惜しいんだよ!という感じ。という事で今は夜。パーティーが開かれています。僕はここで暴れてみたいと思っているんですよ)


これ美味しい。カナは感じるの?


〈感じませんね〜。僕は食事の必要性がないからここ最近というか数年は食べてないね。悲しいな〜〉


それ思ってないでしょ。カナは口だけの人間なんでしょ?


〈そうだよ。僕は口だけだよ。なにか文句が?〉


当たってこないでよ。そもそも、これを言ったのはカナでしょ?


〈そうだっけ〜?僕、おじさんだから分からないな〜〉


覚えてないの間違いだよ。はぁ


ドンッ!

(お!アクシデントだ!扉を蹴り入ってくるとかいう定番のそれ)


「動くな!動いたら殺す」


「お!上玉がいるじゃねぇか」


(いいね〜。パーティーにはトラブルがつきものだ。ザマァ系の漫画でもあるやつだよ。それにしてもこの展開好きだね〜)


う〜ん。人質をとられていると動けないな〜それに[慈悲]のせいで殺意とかが湧きにくいから、やる気が湧かなくなるんだよね。一長一短だな〜


〈大人もいるけど使い物にはならなさそうだしどうするの?〉


流石に単独で動くとあの子が殺されるかもしれないし安易には動けないよね


(ふふっ、そう言うと思ったよ。なら、身体を僕が動かして騒ぎにしよう)


あれ…意識が


パァンと銃声が会場に響く。その銃声に人々は騒ぎ出す。


「きゃあーーっ!」


「に、にげろ!」


その場は大騒ぎになった。逃げ惑う者や武器を持って抵抗しようとする者、腰を抜かして泣きじゃくる者。その中で1人、侵入者に向けて歩いてる。

その目は新しい玩具をもらった子供の様な目をしている。顔には笑みを浮かべその手には誰も見たことが無い武器を持っていた。可憐とも言えるその人物は周りの事など気にせず侵入者を見つめながら歩く。臆することなく、笑みを浮かべ、侵入者との距離が1メートルまで来た。


「て、てめぇ!来るんじゃ」


パァン、銃声に合わせて1人殺される


「な、何しやがって」


パァン また殺される


「う、動くな!動いたらこいつを…いない」


パァン 最後の銃声だった。


「これで終わりか。弱いね、ほんとにやる気でもあったの?残念だよ」

これで安全になったね。というわけで交代〜


う、う〜ん。何が・・・・え?何で人が・・・・僕が・・・?やったの?


「お前凄いぞ!」


「え?何もしていないんですけど」

ここは平静を装わないと。


「勇気あるな!」


「何言って」

カナ〜?


〈何?〉


勝手に僕の身体使ったでしょ!?勝手にやるのはやめてよ。こうなるから


〈いや〜、そう言われても僕は〜助けてあげたんだし〜感謝してくれないと〜やった意味無いんですわ〜。それに、最悪なことにはならなかったでしょ?〉


勝手にやったのに?それに・・・間接的に僕は人を。


〈別に殺生が悪いわけではないよ。道楽や愉悦で殺すのはアウトってだけで〉


いやそれでも


〈割り切りなよ。はぁ・・・・人間は不便だね。僕を見習いなよ、割り切ることで言えば優秀だよ?あれ?聴いてる?もしも〜し〉

(え?そんなに落ち込むの?沢山いる人間を殺しただけなのに?ゴミを廃棄しただけなのに?ちょっと理解が出来ないね。減っても問題無いのに)

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