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愉悦と虚無の神  作者: ka
13/121

13話 

「ルイ、あの姿はなんなんだ?」


カナの馬鹿!バレないようにしてよ

「え、えと僕の分身みたいなものです。そのどうするつもりなんですか?できれば隠して欲しいんですが」


(酷いことを言うね〜。あそこでの選択肢はあれが一番正解だって言うのに。世知辛いな〜善意でやってあげたのにさ)


だんまり、ね。はぁ、もういいや。


「王家に報告をする。流石にフェンリルをいとも容易く殺す奴を放っておけないからな」


「あはは・・・そうですよね〜」

はぁ、なんでバレるようなことをするのかな


〈酷いことを言うね。こっちは善意でやってあげたのに。あそこで生き延びるならあれが正解だよ〉


分かるけどバレないようにしてほしかった。何年隠してたと思うの?


〈言うて5年とかでしょ?短いじゃん〉


カナの主観でしょ?こっちでは長いの


「まあ、実験に使うとかはないから安心しろ。それよりも急がないと遅れるぞ」

−−−−−−−−

(無事間に合ったようで。いや〜、報告されるなんて思ってなかったよ。馬鹿のフリも大変なんだな〜。それはさておき、ルイ君は今いろんな人間から言い寄られてる。全員が婚約関係なんだけどその中にルイ君の性別を勘違いした馬鹿も混じっていて笑えるんだよね)


ちょっとカナ助けてよ。僕こんなことになるとか思ってなかったし僕に婚約って言っても婿入りなんだよ。僕、もしかして監禁されるの?


〈さぁ〜どうなるのかは僕にも分からないな〜。分かることと言えばそろそろ、王家の奴らが来ることかな〜〉


「皆のもの。よく、集まってくれた。楽しんでいってくれ。乾杯」


「「「「「「「「「乾杯」」」」」」」」」


そういえば、爵位ってなに?


〈人間共が気にする変な制度。下から、騎士爵、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵。侯爵の所に一応辺境伯が入るけど扱い的には一緒だから覚えなくていいよ。こんな物を気にしていても意味は無いから嫌なやつは殺せばいいよ〉


僕みたいな男爵家の人間がやったら駄目だよ。

「ちょっと、用事を思い出したので失礼しますね」


「大変だったな」


「本当ですよ。僕に魅力なんてないのに変ですよね」


「ああ、そうだな。何故うちの息子に男が寄り付くのか」


(ルイ君は僕と似てるところがあるからね。髪色や長さは違うけど中性的な見た目だから見間違われるのは当たり前〜。早めに動きやすい身体を見つけないとな〜)


「そろそろ挨拶しに行くぞ」


「分かりました」

挨拶って言っても何すれば良いんだろ?


〈何事も無いなら喋らなくてもいいよ。結局は形式でしか無いからね〉


「貴方!気に入りましたわ!」


(何事があったね。まあ、僕の時みたいなことにはならなそうだしいっか。さて、読者諸君、なんで僕が元の身体に戻りたいか、と思ったことはないかね?理由は簡単、模造品よりも純正品の方が優秀だからだよ。ま、戯言だと思っていなよ。物語に視点を戻して)


「え?気に入ったとは?」


「ですから、わたくしの婚約者にしてあげると言ったの」


(大勢の目の前で告白とは度胸あるね〜。ルイ君は困惑してるけどまあ流れでどうにかなるでしょ。ここはご都合主義のパワーで)


「お断りします。初対面の人と婚約なんてちょっと」

ナレーション、どうしようか。ま、カナリアにしておけばいっか。私に面倒事押し付けてくるから、仕返しとして。え?ややこしくなるって?知らんがな。あいつが悪い

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