表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愉悦と虚無の神  作者: ka
12/121

12話 

(なんと今日はお披露目会らしい。確か・・・お披露目会は10歳からだったっけ?今はルイ君たちは馬車の中で談笑をしている。こんな平和だと僕がつまらない!何か起きてほしいんだけど今それが起きるとルイ君じゃ対処ができないから必然的に僕が出ることになってルイ君の家族にバレちゃう。あ〜あ不便で仕方ないや)


カナはお披露目会で何かあった?婚約を申し込まれたり申し込んだり


〈申し込まれたことはあったけど断ってたよ。でも、王子が婚約しろ!って言ってきたからボコボコにして黙らせたよ。今考えたらアホくさいね〉


王家って強いんじゃないの?


〈個体によるけど基本的には強いと思うよ。僕から見たら一緒なんだけどね。ふふっ、ルイ君はたくさん申し込まれるよ?〉


僕が?地位も無いんだし僕に申し込んでも何も嬉しくないでしょ


〈ルイ君は見た目がいいからね。可愛らしいとも見えるしかっこいいとも見える。そんな見た目の人がいたらどうなると思う?〉


婚約を申し込まれる?


〈それで済めばいいね。行き過ぎる奴はルイ君を襲って既成事実を作って婚約をしようとするよ。その時は頑張ってね〉


カナが助けてよ。僕そんなこと言われると怖いよ


〈まあ、できるだけやってあげるけど僕がいなくなることを想定して動いてね?流石にいつも助けるなんてできっこないし、最悪ルイ君が監禁されて無事死ぬまで一緒だよ?エンドもあり得るから〉


ガタン

「何事だ?」


何があったんだろ?カナは分かる?


(これは…まさか、フェンリルが来るなんてね。でも、こっちには気付いてない。今逃げることはできるけど外に出た瞬間殺しにかかってくるな〜。面白そうだし)

〈わからないな〜心配なら行ってみれば?お勧めはしないけど〉


待っておくよ。何か嫌なことが起こりそうだし。


「俺は見てくるが絶対に出るなよ?」


「わかりました」


「な!今すぐに」


「ウオーン!」


(この距離ならギリギリ逃げれるけど攻撃をされると分からないな〜。この前みたいにギリギリじゃなくなってきたけど長く生きた個体だとキツイな〜)

〈早く逃げたほうがいいよ。あれは人の手には余る存在だよ〉


お父様が!

「風刃!」


「グルルル」


〈僕と代わることをお勧めするよ。あれはちょっとヤバい個体だよ〉

(あのフェンリルは自我が無く人を見つけ次第殺して食い散らかしてを繰り返すようになってる。全く誰がこんなことをしたのかな?)


じゃあ代わるよ


「お母様、少しだけ眠っていてください。さて、フェンリルを殺し無事にお披露目会に行かせてあげないと」


「ルイ!出てくるなッ」

バタン 倒れる。眠らせられたようだ。


「眠っていてね。来なよ」


「バウッ!」


「これでお終い。綺麗にサイコロ状にになったね。虚月も使いやすくなったし、ルイ君の身体も鍛えてくれてるから動かしやすくなってる。やっぱり道具は道具らしく動いてくれないとね」


「お前は誰だ?」


「起きたんだ。僕が眠らせたはずなんだけど。甘かったかな?」


「ルイなのか?」


(ここで隠すのも一興か)

交代だよ


「え?僕何して」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ