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愉悦と虚無の神  作者: ka
113/121

112話

「暇だな〜、倶利伽羅もそう思うでしょ?」


首を縦に振る。とは言っても、カナリアが求めている反応をしないといけないって考えている倶利伽羅、否定は許されないらしい。

私のシナリオにこんなの書いてない!ヤバい、このままだとグチャグチャにされちゃう。主にシナリオが。いや、私もグチャグチャにされるかもしれないけど、あ〜怖い怖い。


「そうだよね〜。いっその事攻めちゃう?」


肯定する倶利伽羅。それを見てカナリアは虚月を取り出す。そのまま転移し、ある小国の入口についた。

龍と人?がいきなり現れ、驚愕と未だに続いてるゲームの主催だと気付いた人間は1つの叫び声によってパニックに陥った。

ある者は英雄になれると、ある者は自身の命を優先し、ある者は生贄として近くに居た人間を犠牲にしようと。

そんな中、カナリアが口を開く。


「まあまあ、落ち着きなよ。まだ、殺しはしないからさ。僕が求めるのは対話だよ。まだ続いてるゲームのナビゲーター兼ラスボスとしてね」


「そんな事信じるわけ」


「信じる、信じないは関係無いよ。僕の命令に従えばいい、簡単でしょ?さ、武器をおろして僕と対話しようよ」

ここでね、笑顔を見せれば人は信用する・・・・はず?あれ、人間って笑顔なら安心して、とかあった気が。ま、いっか


そんな事考えてるカナリアだが、周りの人間は安心もクソもないので、意味は無かった。

ははっ、ウケる。安心する、とか考えてたら無意味だったって。ヒーッ、おかしく、ちょッ!それはヤバッ。


作者が何か言ってたけど、何だったんだろ?まったく、そこは安全な場所じゃないんだし、笑うのは違うところでやりなよ。

「危ないね〜武器を振り回しちゃって。僕は対話しようとしてるっていうのに、残念と言うかなんと言うか。ま、分かりきってた事だから関係無いか」


倶利伽羅に目で合図を送り、戦闘が開始される。それは戦闘とは言えず、蹂躙と言ったほうが正しいまであった。倶利伽羅は意気揚々と殺戮する。カナリアはケラケラと笑い、人の表情、行動などを愉しみながら殺していた。悪意など無く、一柱と一匹は純粋に、玩具で遊ぶ子供のように楽しんでいた。

その国は馬鹿な人間により、住人全て消失したのだった。

仮に、対話をしていた時間軸だと


「そっか〜、ゲームを終わらせたいんだ。お気に召さなかったの?」


「人殺しを強要するゲームがあるとでも?生憎、私は殺しが嫌いでね。それに、小国が、戦争に勝てるとでも?」


「僕の駒を貸してあげるのに?」


「世間体もあるからな。この話は終わりだ。ここで消させて」


ま、結果は変わらなかったね。あれは過程だったわけだ。残念残念、少しは変わると思ってたけど。どうにかシナリオ通りに動かしたいんだけどね、やっぱ強くしすぎちゃったか。前の自分を呪うしか無いね。こっちの理想で動かしやすくなったりするけど。それはそれ、これはこれ。

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