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愉悦と虚無の神  作者: ka
109/121

108話

「あ〜、愉しかった。あの中でこれも手に入ったし」


何故か「怠惰」を手に入れていたカナリア。作者も不思議で仕方ない。ゼウスが創ったステータスシステムでイレギュラーが起きたのか、カナリアが手を加えたのか。何も分からずじまいである。

へ?私ですか?いえ、別に何もやっていませんけど。無罪ですから!そんなやめっ。


作者、永遠に。さ、あと・・・何個だ?ま、いっか。

「さ〜て、ゲームの進行を早めようか。流石に飽きてきた」


カナリアの手から大量の糸が出現し、人間たちに刺さる。プレイヤーを避け、人型全員へと拡大する。倶利伽羅もそれを察知し動く準備を始める。一柱の神が齎すのは破滅への道だった。その道からの派生は存在するのか、楽しみに待つカナリアだった。

視点を変え、ルイへ


「お、おいこれはヤバくねぇか?俺たちじゃ」 


「やるしかないでしょ。ここで止まっても相手は止まらないよ。それよりも、アンは?」


「怖くて逃げたんじゃねぇのか?」


さて、ルイたちは空が赤く染まり、自分たちが暮らしている国に大量の魔物が攻めて来ている。5人のカナリアはここでは爆発しなかった。

ま、カナリアからのプレゼントですね。いい趣味してるよ、本当に。

ゲームが始まってから一ヶ月ぐらいしか経っていない。そんな中でこれは初めての出来事だった。時たま、人間が自分たちを殺しにくるだけだったのだ。

魔物が来たせいでヒトカス達は大慌て、備えなんて無く蹂躙されるだけだった。


「3人じゃ、キツイね。この数でどこまで耐えれるかな?」


「全て殺せば解決だろ」


「ハァハァ、誰が逃げたって?」


ここまで来ると、アンの一人称が分からないんですよ。やっぱり歳ですかね。15歳なんですけど、え?自称だから無意味?まあ、認識は人次第なので。

そこには息切れしているアンがいた。汗をかいており、全力で走ってきたのが伺えた。


「生きてたのか。てっきり、「わ、私は怖いから逃げるわ!後は任せるわよ!!」って逃げたのかと、な」


その発言を聞きアンはサイクスの胸ぐらを掴み


「バカにするんじゃないわよ!!私だってやる時はやるのよ!?」


「それってやらない時が多い時に言うセリフなんじゃ・・・」


「何か言ったかしら」


アンがゴミを見るような目をしてルイに問いかける。ルイは自分の失言を謝罪し、目の前に集中する。

目の前には先ほどより数が増えたように見え、ゲンナリするルイ。数で負けている現状に嫌気が差しているようだ。


「はぁ、やる気が失せるよ」


「やるしかないだろ。いくぞ!」


初っ端から[空間歪曲]を使い、5万から4万に減る。近くに人間が居なかったのが幸いしたが居たら、うわっ、そこに居たら汚れるから嫌だね。

カナリアの干渉はなく、順調に数が減っていく。このペースなら1時間で終わるが、容易に終わらせるほど甘くなく。


「ね、ねえ。気のせいだったら良いんだけど、数が増えてない?それにだんだん硬くなっているような」


「は?そんな事」


「いや、それは・・・・」


否定出来ないのだ。とっくに三十分経っているのに一向に減った気がせず、不安が募っていく。

この現象は世界各地で起こっており、龍族、狐族、ドワーフ、エルフ、そこら辺の村、魔族、地獄などで起こっており、ここで消耗させ?のがカナリアの目的だった。

そんな事を知るはずもなく、必死に足掻くのだった。


あははっ!無意味なのによくやるよね。僕を止めれなかったのにさ

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