101話
なんの変哲もないモブの視点です。
「なあ、あいつを呼び出す事ってできるのか?」
「俺は知らねぇぞ。あいつは世界のどこかに居るって言ってたが」
2人が雑談している。カナリアは自分のことをナビゲーター兼レアキャラ兼マスター、として認識している。つまり、願えば現れる。
「は〜い♪ナビゲーターのカナリアだよ。君たちは何を望む?この世の真理?世界征服?自分の結果を決めるのは君たちさ」
変な役を任してくるなよ。確かに僕は何にでもなれるけど、何でもやる訳では無いんだよ。作者には苦情を入れておこ。
「取引だ。俺が持っているポイントで、神を召喚する魔術をくれ」
さてここで、魔法と魔術の違いを説明しましょう。100話使ってね。それは冗談だけど、
魔法はスキルを経由した発動で、魔術は本などに書かれた物を使うのが魔術。下位互換までは行かないけど、一長一短なのは変わりないから、無問題。簡単に言えば、チュートリアルが魔術、それの派生先が魔法。
作者が説明してくれたから僕から言うことはないね。
「神を、ね。少々傲慢すぎないかな?神格ならまだしも、神自体か・・・・それにしてはポイントが足りないね。というわけで、他に欲しいものは?」
「分かりきっていたな。なら、食糧と武器、魔導書をくれ」
「初回サービスでポイント消費は無しにしてあげる。これがお望みの物さ」
無かった物が空中に浮き存在していた。それを手に取ろうとしたがアクシデントが起こる。
「居たぞ!!あいつを殺せばこのゲームを終わらせれるぞ!!」
「邪魔が入ったね。僕の時間は高くつくよ。お代は“死”だよ、お釣りはとっておきな」
影から出てきた蛇が乱入者に喰い付く。1秒もみたずに骨になっていた。この蛇は骨が好きじゃないようだ。
「た、対立はしなくて正解だったな」
「あ、ああ。あれはヤバい。言い表すのが出来ないぐらいに」
「さ、今回の取引はおしまい。ここからの分岐点は2つ。死か生か、君たちの物語の終わりか続きか。選択を誤らないことを期待するよ」
それは唐突に動いた。急にアクセルを踏み、全速力で自身の愉悦を優先しに行ったのだ。ここでの正解は逃げること、まともに殺り合っても勝てるわけ無い。つまり、負けイベだ。それも完膚無きまでにボコボコにされる作者があまり好きじゃないイベントだ。
だが、乱入者の末路を観ていたので選択は速かった。
「逃げるぞ!!ここでやり合うのが目的じゃねぇ」
「ああ」
魔導書を使い、煙幕を発生させ逃げた。
逃がして良かったのか。
良いんだよ。ある程度手の内を見せておかないとフェアでは無いでしょ?ワンサイドゲームでは無いんだ。レアキャラはレアキャラらしく、行動するのさ。
じゃあその道楽にこっちを巻き込まないで頂きたい。シナリオからかけ離れているし、その描写もこっちがやるんだから。
「知ったこっちゃないね。これを作ったのは作者だ。責任をとるのは当たり前でしょ?」
虚空に話しかける。返事は無かった、作者は逃げたようだ。
ゲームの進行回が多くなるのは勘弁ね。ルイはどう動かそうかな。ちなみにこれを書いてる時間は、12月4日、22時7分。以上、どうでもいい情報でした。