100話
倶利伽羅が待機している空間に魔王が来る。カナリア目的で来たがあてが外れたようだ。
「ねぇ、あいつ知らない?」
質問をする。倶利伽羅は寝ているようだ。
空間から出ようとしたが阻まれる。何者かの干渉を受けているようだった。警戒する魔王だが、その警戒は無意味だと知る。
「何のようかな。ここに来れるのはその龍と僕だけのはずなんだけど」
「何だ、君か」
「脳内完結やめてくれない?僕は誰かも知らない奴が自分の家に土足で踏み入られているのと変わらない状況なんだからさ」
作者だよな〜、あいつ支離滅裂な事するし、脳外科に行かせたほうがいいでしょ。自虐させるのは此処で終わりにしておいて。
「で、何者?答え次第では」
「名乗らせたいならそっちから名乗ってよ。それがマナーじゃない?」
「はぁ、僕はカナリア。あいつが前使っていた身体の複製体。意思はなぜか芽生えていたよ、ご都合主義だろうね。さ、そっちも名乗ってよ」
「私はアペプ。現魔王にして、全能神の眷属第一号。私の下に来ない?」
「あいつに聞いてよ。もうそろそろ、僕は消えるから」
「これまた急に」
「何話してるの?そいつは作者の都合で消されるよ」
おい、何でそれを言うの?同一人物を書くのは辛いんだから消させてもらうのは許されるでしょ。
「ねぇ、私と一緒に来ない?」
「レアキャラとして、それは出来ないね。カナリアとしては、良いと思うよ。でも、このゲームがクリアされるかは…まだ未知数だから」
「え〜、私と来ようよ〜」
「考えておく、これしか言えないね。さて、もう1人の僕、その身体、貰うよ」
「少し話そうよ」
「良いよ」
「ありがと。それで、ルイ?だっけ。あの子弱くない?」
「弱いね。ちょっと当てが外れたかもしれないね。でも、プレイヤー認定したから、このゲームを終わらせられるのはプレイヤーでしかないからね。参加者は無理。サイクスもプレイヤーにしておけば良かったね」
「そっか〜、もう1人の僕が気に入ってたからって期待したんだけどね。少し残念」
「失うものが無い僕と違うからね」
「あるでしょ。その肉体」
「創れるんだから、実質無い」
創る描写はしなくてもいいでしょ。作者も面倒くさいだろうし。
「それもそうだね。話は終わりでいいよ。じゃあね」
「縁があったら会おうね〜」
片方のカナリアが消える。残ったのは身体だけだった。
「う〜ん、僕と同期しちゃった。使い物にならないし…いる?」
まだ帰っていなかった魔王に質問する。だが、魔王にはそんな趣味は無く、断られたのだ。カナリアは残念そうに「虚無」に変換した。こうして、七人から六人に変わった。
見当違いってわけね。作者らしい