Act.34 正体
この物語はフィクションです。
運転の際は交通ルールを守り、安全運転を心がけましょう。
イチャモンをつけて来た2台を返り討ちにし、GSRの金看板(とまでは行かない流石に)を守り抜いた。熟哉も花菜も、マシンの戦闘力と自身の戦闘力は極めて高い事が証明出来るはずだ。
さて、苦虫を噛み潰したような顔をしているレッドネイビース側の2人。たかだか遊び程度のバトルだったし、敗北をそこまで追い詰めて考えなくてもいいと思うが、2人は失敗したら命の危機にあるのかと思ってしまうくらい追い詰まった顔をしていた。
確かに、裏メンバー同士のバトルの前に、4Cのドライバーは誰かと電話していた様子だった。何やら上の人間と繋がっているのでは?と睨んでいたが、どうやら図星だったようだ。
大方、上からの指示でチームに歯向かう苗は早めに摘んでおけとでも言われたのだろう。それでこの2人が派遣されたと予想出来る。
「お前らレッドネイビースの何なんだ? ドッグファイト慣れしてない様だが」
「俺はトップ3の人間だ。こいつは下っ端だけど…」
4Cのドライバーはレッドネイビースの3番手だそうだ。確かに車を操る面では優れていたしミッドシップの扱い方をよく分かっているドライビングを見せていた。
インテグラは下から数えた方が早い位置にいるらしい。花菜曰く自滅したらしいが、速く走らせる方法を知っている走りだと言う。ヒルクライムでフロントにしっかり荷重をかけて、FFの走らせ方をきちんと教えて貰っているのだろう。ここのチームの2番手はFF使いだし。
ただ、チームの3番手と言う割には随分消耗が早かったと不思議に思っていた。ドッグファイト慣れしてないのが原因だろうが、3番手ともなる人物が実戦不足など有り得るのか?
それを質問としてぶつけてみた所、チーム内での実力は2トップの2人とその他大勢とが雲泥の差になっていると言う。
リーダーでありトップの実力を持つ三菱ランサーエボリューションIX乗りの男と、去年くらいから鞆の浦グリーンラインから加入してあっと言う間に2番手へ上り詰めて行ったFK8の占部と言う男。
この2人の実力が圧倒的で、3番手以降の連中は足元にも及べないのだとか。
そして、今日はそのリーダーの命令でGSRのプラクティスを妨害に来たのだ。だが、プラクティスを敢行しているダブルエースを支える裏方2人組がレッドネイビース下っ端からしたら強すぎて苦汁を舐めるハメになったと。
確かに県内最強を唱ってるチームだが、相手を嘗めすぎだ。
「実力を見誤ったな。帰ってリーダーに伝えとけ…逃げ隠れすんなってな」
そう言って2人を車に押し戻し、北側コースから帰らせた。納得行ってない様子だったが、勝負事に負けたのなら男ならスっと引くべきだ。言ったことはやってもらう。
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