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座椅子は用意しています。

異世界デビューをしてから。

作者: caem


「はい、オッケー!」


 監督に相応しい カチンコ(・・・・)メガホン(・・・・)


 ふたつの最強の武器を手にしていた


 作家にはなれたけど いきなり抜擢された


 ようやく没頭出来ると思ったのにさ どうしてこうなった


「良いですね、良いですねー」


「もうちょっと悲しそうにしてくれたら、もっと良くなります」


「はいシーン2。もう一回いきましょう!」


 異世界デビューをしてから 映画監督になってしまっていた


 まずはスライムさんに 演技指導をしなくてはならなかった


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