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ファンタジーっぽい杏仁豆腐

 鷹文登場&Light colors原作時間軸突入記念作品です。

 

 ※春原・渚のデータを一部修正しました

 ※サブタイトルを変更しました

 ※054番の0が抜けていたのを直しました

 ここは剣と魔法の国クラナド連邦。

 長きに亘る獣人達との戦いを制し平和を勝ち得たこの国は、魔術師達により生み出された感情を持ったクローン“鷹文”の普及により、かつてない繁栄を遂げていた。

 しかしある嵐の晩、その繁栄の基盤を根底から揺るがす大事件が起こる。

 鷹文を培養する為の唯一の触媒と成り得る、“054番”が突如行方をくらませたのだ。

 無論、魔術師達と鷹文達は懸命に054番を捜索した。

 だが、かつての勢いは衰えたとは言え、一歩町の外に出れば獰猛な野良獣人達と遭遇する事も珍しくは無い危険な世界である。

 頭デッカチで非力な魔術師達と、原則一人一つの感情しか持っていない為に闘争心の無い鷹文のクローン達では、とても太刀打ち出来る相手では無い。

 そこで魔術師達はおふれを出し、大陸全土から腕に覚えのある猛者達を集め、捜索隊を組織した。

 この物語は、鷹文を巡る人々の笑いと涙と感動の一大叙事詩である。




 Dnugeons&Takafumis&CLANNADs 



 

 俺は岡崎朋也。

 これでも地元じゃちったあ名の知れた剣士だ。

 ステータスはこんな感じ。


 ☆岡崎朋也/剣士 

 通り名/リガールドの赤い牙

 HP(体力)B/Atk(攻撃力)B/Def(防御力)B

 Int(知力)D/Dex(器用さ)A/Spd(素早さ)B

 武器・ショートスピア(短めの槍。片手でも扱いやすい)C

 防具・工事用ヘルメット&作業服一式(動きやすく作業時の安全性も高い)D

   ・鉄の盾(鉄製の丸い盾)C

 アクセ 木彫りの海星(手作りのヒトデ。風子が呼び出せる)

 特殊能力

 ・電気工技能(電気工としての知識を活かし、トラップ作成や簡単な修理が出来る)

 ・フーコマスター(妖魔風子を召喚する。たまに勝手に出る)

 ・???(最後の奥の手的な物。バレバレだが秘密)

 ※1、能力及び装備は作者の勝手な主観による物です。基本高A~E低の五段階。

 ※2、原作ゲームと多少ステータス項目における意味合いが違います。

 ※3、剣士と言う職業柄?か、若干朋也の口調が粗野になっていますが仕様です。


 剣士なのに槍使いかよって突っ込みは無しだ。

 まあ、俺にも色々と事情があるんでな。

 多額の賞金に釣られた俺は、昔からの相棒である春原、


 ☆春原陽平/盗賊 

 通り名/リガールドの黄色いサル

 HPA/AtkC/DefB/Int0/DexB/SpdB

 武器・新調した剣(ネタバレなのでここでは内緒)???

   ・ダガーっぽい杏仁豆腐(ダガーの形をした杏仁豆腐。一応短剣代わりになる)E

 防具・これ鎧!?一式(本当に鎧なの!?と疑問の残る装備一式)E

 アクセ・Hな本(敵と男が釘付けになる。たまに女もなる)

 特殊能力

 ・金髪(なんかムカつくので敵のターゲットになりやすい。味方からもなりやすい)

 ・オートリジェネ(どんなダメージも次のターンには勝手に回復する)

 ・妹思い(妹がピンチになると、駆けつけかばう)


  親御さんに頼まれ一緒に連れて行く事になったパン屋の娘で……

 「ちょっと待てよ!!」

 「なんだよ?人が折角読者の為に説明してるって時に……」

 「読者って誰だよ!?それよか、僕のIntがオー何だけど、おかしくないですか!?五段階評価じゃないの!?」

 「良く見ろ。オーじゃなくてゼロだ。それと、敬語になってるからな」

 「なんだゼロかあ……ってゼロ!?Intゼロってなんだよ!?」

 「原則五段階だが、何事にも例外はあるんだよ。てか、お前Intの意味わかって言ってるのか?」

 「しらねえよ!!」

 「“インド人ぽさ”だ!」

 「インド人ぽさぁ!?」

 「そうだ!カレーが好きとか、ヨガをやってるとか、ターバン巻いてるとか」

 「僕カレーは好きだけど」

 「ちっ……」

 「なんですかその舌打ちは!?てか、カレーの嫌いな日本人なんていねえよ!!」

 「確かにカレー嫌いって奴は珍しいが、ここは日本じゃなくて“クラナド連邦”だからな。仕方ねえ。じゃあ、お前のIntはZにしといてやるよ」

 「Z!?25段階中最低かよ!!」

 いや、アルファベットは26文字だからな。

 「いいじゃねえか。Zって何かカッコよさ気だし、お前にピッタリだと思うぜ!」

 「た、確かに……!」

 「よし、決まりな」

 ZEROのZと言う意味合いなのだが、面倒なので黙っておこう。

 話を戻すが、パン屋の娘でこれが初めてのミッションだと言う古川、  


 ☆古河渚/魔法使い

 HPE/AtkE/DefE/IntC/DexD/SpdE

 武器・魔法使いのスタッフ(賢くなりそうな杖。あまり直接攻撃には向かない)E

 防具・魔法使いのローブ(賢くなりそうなローブ。防御魔法がかけられている)B

 特殊能力

 ・演劇部(味方の一人になりきる。あくまでなりきるだけなので、能力はそのまま)

 ・お母さんのパン(お母さんが焼いたパン。食べると震えが止まらなくなる)

 ・???(奥の手。まだ内緒)


 そして、何度か同じミッションをこなして顔馴染みになった杏、

 ☆藤林杏/忍者

 HPB/AtkB/DefC/IntC/DexA/SpdA

 武器・手裏剣(全方位に投げれる投擲武器)C

   ・辞書(全方位に投げれる投擲武器)B

 防具・鎖帷子&忍装束(軽さを重視したいかにも忍者らしい服)C

 特殊能力

 ・無限書庫(杏リミテッド・ブック・シェルフ。何処からか無限に本が取り出せる)

 ・獣使い(忍猪のボタンを使役する。七変化するらしい)

 ・藤林流忍術(小雪忍……いや、藤林流忍術が色々使える)


 四人一組でとの依頼元からの条件があったので、今回はこの四人でパーティーを組む事になった。

 まあ、探索が主な任務だから、あまり大人数で固まっても効率的じゃないし、獣人達を刺激するだけと偵察に出かけた杏も言っていたから、そういう事なのだろう。

 「あの……」

 それまでほとんど喋らず俺たちの後ろを付いてきていた、ローブにトンガリ帽を被ったいかにも魔法使いな古河が不意に口を開いたので、俺と春原は同時に振り返る。

 「本当に私なんかが一緒で良かったんでしょうか?新米の駆け出し魔法使いですし、皆さんの足手まといになるんじゃ……?」

 「そんな事、気にする事ないよ渚ちゃん。誰だって最初は初心者ってね」

 「お前が初心者だって事は承知の上でパーティに入れたんだからな。別に獣人達の拠点を潰せってんじゃないんだ。そんなに危険な任務にはならないだろ」

 「そうそう。まっ、獣人達が襲ってきても、その時はこの僕が渚ちゃんを守ってあげるからね!」

 「いいわねえ、あんた達は能天気で」

 上からそんな呆れた声がしたので側にあった樹の上を見上げると、そこには忍装束の髪の長い少女が枝の上に立っていた。

 こいつが最後の一人、腕利きの忍者の杏だ。

 確か藤林流とか言う由緒正しいとこの忍者で、既に何人ものファンクラブ……いや、配下が居て、今回も裏でそいつらを動かし色々調べているらしい。

 「拠点を潰す必要は無くても、潜入くらいはする羽目になるかもしれないわよ?」

 「何だよ?探索だけの楽な仕事だっつったのは、お前だろ?」

 「楽なんて言ってないわよ!情報収集だって時には危ない橋を渡る必要だってあるし、もし鷹文が獣人達に捕まっているとしたら、潜入して確かめるくらいの事はしないとでしょ?あんた達が探索任務をなめてるだけよ。それに今回の件は何かキナ臭いにおいがするしね」

 「キナ臭い?何か掴んだんだのか?」

 「生憎まだ何も……でも、だからこそ妙な感じがするのよね。鷹文054番て言ったら、言わば魔術師達の金の成る木でしょ?何者かにさらわれたにしろ、自力で逃げたにしろ、そんな簡単に、誰にもみつからず城や町の外になんて行ける物なのかしら?」

 「えっと……何が言いたいの?」

 IntZには難しかった様だ。

 「今回の事件には、何か裏があるかもしれないと言う事じゃないでしょうか?」

 「そういう事ね」

 「でも、あくまでそれはお前の憶測だろ?仕事を引き受けた以上、俺達は依頼をこなすしかねえんじゃねえか?」

 「あんたそういう所シビアよねえ。まあ、あんまり浮かれていると痛い目みるかもよって話よ」

 「あの……本当に私何かが一緒でいいんでしょうか?みなさんにご迷惑をかけてしまうんじゃ……?」

 古川は益々不安そうに先程と同じ事を訊いて来る。

 杏の話もわかるが、春原はともかく俺は浮かれていた訳では無いのだが。

 「あんたも今更そんな事言わない!そんなんじゃ、いざ敵と遭遇した時にオロオロして何も出来ないわよ」

 「は、はい。すみませんです……」

 「ほら、そこで謝らないの!初めてのミッションで不安なのはわかるけど、だからってここまで来て自分でいいのかなんて訊かれたら、あんたを選んだ私達の立つ瀬が無いじゃない!」

 「は、はい。すみま……いえ、その……私は私に出来る事を精一杯頑張ります!」

 「そう!それでいいのよ!期待してるわよ渚!」

 何だかんだ言いながら、いつもの調子で元気づけちまった。

 こういう所は本当に流石と言うか、俺には真似出来ないと言うか、つくづく伊達にこの若さで多くの配下を束ねて無いなと思う。

 「で、早速だけど、この先の廃屋に何匹か獣人が居たけどどうする?」



 

 杏の案内で廃屋についた俺達は、物陰から中の様子を探りながら作戦を練っていた。

 廃屋は屋根の大半が倒壊しており、そこから中を覗う事は難しく無い。

 「とりあえず、中には緑色の獣人が三匹か」

 緑色の獣人とは、一番弱いとされている獣人の事だ。

 「さっき見た時と、増えてはいないようね……」

 「雑魚が三匹か!楽勝じゃん!僕一人でも勝てちゃうんじゃない?」

 敵が弱いと見るや、調子に乗って春原がいつもの大口を叩く。

 「じゃ、ここはお前に任せた」

 「お手並み拝見ってトコね」

 「春原さん、頑張って下さい!」

 「えっと……一緒に戦ってくれませんか?」

 自信有り気だったクセに途端にこれだ。

 「まあ、渚の初陣にはうってつけの相手だし、他に援軍が居ないとも限ら無いから、皆で手早く片付けた方が無難よね。ああ、でも全員殺しちゃダメよ?情報を聞き出す事が目的なんだし」

 「んじゃ、古河がいきなり魔法を中にぶっぱなして、敵がうろたえている間に三人で斬り込んで一人一匹づつ倒す作戦でいいか?」

 「そうね。シンプルだけど、それが一番確実でしょうね。渚と陽平もそれでいいわね?」

 「はいです!」

 「フッ、このミッションの為に新調した剣の試し斬りには丁度いいんじゃないか」

 また春原が調子に乗り始めた様だが、その春原の言葉にピクリと反応した杏は表情を険しくさせる。

 「ちょっと……あんたまた何か変な武器買ってきたんじゃないでしょうね?この前使ってたの、太刀じゃなくて太刀魚だったじゃない!」

 そういや、前回杏と共に戦った時、春原は魚の太刀魚を振り回していたんだっけか。

 俺と杏の活躍で何とか勝てた物の、あの後も暫く春原は生臭くて仕方が無かった。

 「字が似てて紛らわしかったんだよ!それにそれなりに戦えたからいいじゃんか!」

 「てか、その太刀魚だって、お前が最初に買おうとしてたの秋刀魚だったからな!」

 「魚のクセに、名前に刀って入ってるのがおかしいんだよ!!」

 「そういう苦情は店か国に言え」

 「ちょっと朋也!あんたその場に居たの?」

 いきなり杏の矛先がこちらに向いた。

 ヤバッ、今のはヤブヘビだったか……?

 「居合わせたんなら、面白がってないでちゃんと陽平の面倒みなさいよ!」

 「そうだよ!太刀なのに妙に安過ぎるから、僕もおかしいと思ったんだよ!」

 「だったらその時に気付きなさいよ!まったくもう……それで、今回は大丈夫なんでしょうね?」

 「フッ、任せてくれよ。今回はちゃんと有り金はたいて高くてカッコいいのを選んできたのさ!おかげで防具はろくなの買えなかったけどなあ!!」

 「いや、そこはえばれるとこじゃないからな」

 「だからそんな鎧だか何だかわからない物着てたのね……まあ、とりあえず見せてみなさいよ」

 「ああ、言われなくても見せてやるさ!!見て驚くなよ!!」

 「「「ええっ!!」」」

 大き目の袋の中から春原が取り出した物を見て、俺や杏までもが思わず驚愕の声を上げた。

 そう、確かにそれはとても気品があって格好良くて高そうだったからだ。

 「どうだい?僕のシャムネーコは?」

 気取って眼をつぶったまま差し出した物の感想を訊いてくる。

 てか、今自分でシャムネーコつったよな?

 まさか、これは狙ったボケなのか!?

 だとしたら、つっこむのは癪だな!

 いや、しかしこいつの事だからマジボケの可能性も有り得る。

 どうする?つっこむべきか?つっこまざるべきか?

 杏はというと、無言で頭を抱えていた。

 「わあ、とっても可愛い猫さんです」

 「フッ、そうだろ?僕のシャムネーコは可愛……可愛い猫?ええっ!?」

 どうやらマジボケだったらしく、古河の素直な感想にようやく春原は驚いて目を見開き、自分が首根の後ろをつまんでる物を凝視する。

 「猫だ!!剣じゃない!!」

 「に゛ゃに゛ゃに゛ゃに゛ゃに゛ゃ~~~~~!!」

 春原が顔を近づけた瞬間、今度はそれに驚いた猫が春原に対して引っ掻きラッシュを発動させた!

 「ギャァァァァァァ!!」

 シャムネーコは春原に30のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原に28のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原に31のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原に34のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原に27のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原に31のダメージを与えた!!

 シャムネーコは春原を倒した!!

 シャムネーコは逃げ出した!!

 「あっ、猫さん!!……逃げて行ってしまいました……」

 「最早どこからつっこんでいいのかわからねえよ……!!」

 「とりあえず……買った時に猫か剣かぐらい気付きなさい!!」

 「おい!!人間が居るぞ!!」

 「しっまた!気付かれたわよ!」

  どうやら今の騒ぎで敵に発見されちまったようだ。

  しかも、何処に隠れていたのか、十を超える数の獣人達がゾロゾロと現れ、俺達を包囲し始める。

 「地下に本格的な根城が在ったみたいね……迂闊だったわ……!」

 「ど、どうしましょう……?」

 「こいつはちとヤベエかもな……!」

 楽勝ムードが一転、絶体絶命のピンチに陥った俺達の運命や如何に!?


 つづく

 この作品を書く為に、D&Tを10回以上クリアしました!(お

 

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