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悪女語り。  作者: 林 空花
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自由よりも欲しいもの

恋とは、何なのか。


言い換えると、献身、依存なのかもしれない。はたまた、病、麗しき思い出、欲、生命本能。

私にとっての恋とは……




「ユリア。」


顔を上げる。

何日も洗っていない髪がバサバサと視界を遮ってくるが、それでも視界に入る アーサー の顔。

彼の顔は、いつもの自信に満ち溢れた誇り高き雰囲気を失い、疑問と苦悩に満ちた顔で私を見下ろしていた。


ごめんなさい、アーサー様。


「ユリア、何故…」


沈黙の中で落ちた声は、この石造りの地下牢の中にはやけに響いた。


何故、か。


「何故と、言われましたら…どこからと言えば良いのでしょうか。

父があらゆる兄弟や親戚を押し退けて、侯爵になった時でしょうか。その時から侯爵家の財力も人望も緩かではありますが、傾き始めました。

しかし私が生まれ、アーサー殿下とは年も近く、貴方様の妃候補として選ばれた時からでしょうか。その時は、侯爵家の周りに人が戻り始めました。

弟も生まれ、父も父の側近も、母も全てが運の良き方向に回りだしたと錯覚した時からでしょうか。私がアーサー殿下の妃になれば、誰もがこの幸運が盤石になると思い始めました。」


「ユリア…」


初めて聞くユリアの、ユリア視点での経緯。アーサーは知っていた。侯爵家のユリアへの期待を。それがどれほどのストレスであったかを。

それでもユリアはそれを感じさせずに、常に貴族の女として不敵に大胆に、美しく笑っていた。

貴族の、この世代の社交界の最も高貴な花として、ユリアは君臨していた。しかし、その美しさは今は見る影もない。光が当たるとキラキラと宝石のように放ったシルバー色の髪は、くすみ、汚れ、ヘタレこんでいる。白魚のようなと呼ばれた白い肌も、この地下牢のせいか、それとも討伐されたときのせいか、傷すら見えた。宝石も、ドレスもない、何より、均整のとれた端正な顔立ちは、痩せこけ、何よりも美しいと呼ばれた碧眼すら輝きを失っていた。


哀れ、そのものだった。


碧眼がアーサーに向う。


「それとも、貴方が恋をした時からでしょうか。」


「、それは」


その恋は、一部の人間しか知られていない。

身分違い、略奪、それは世間に知られてはいけない文句の数々だった。けれど、片思いで、失恋でもある恋だった。


「クルワン公爵家、公子のフィリップ・クルワン様。彼の最愛の人、ミランダ。

フィリップ様のお相手としても身分違い、彼女はただの‘侍女‘。でもフィリップ様は彼女を愛して、そして貴方も最初はあのお固いフィリップ様を落とした彼女へ興味本位で近づき、まんまと惚れてしまった。……国の中枢を担う二人と侍女の身分違いの三角関係、知られてはいけない恋でした。気づいたのは、ほんの数人。でもそれに私の父が気づいたのが、始まりだったのかもしれません。

いえ、それでも始まりと言えたのか。父はミランダのことを調べ、そして同時にフィリップ様もミランダのことをお嫁さんにする為に、近くのまだ結婚できる地位にいるものの養子にしようと彼女の血筋を調べた。そして同時に発覚する。ミランダは、亡国の侯爵の血筋であったこと。となると、ミランダの曾祖父母がこの地に逃げてきたことから始まりだったのでしょうか。

父はこの件が明るみになること、それを貴方に知られることを深く恐れました。それはそうでしょう?

ミランダは、いきなり王太子妃候補になれる可能性があったのです。


だから、父はミランダを殺そうとしました。」


アーサーの両手がギュと力強く握られた。

虚ろな目でユリアはそれを見、そっと諦めたように視線を伏せた。


「フィリップ様が明るみに出す前に殺すため、父は動きました。そして、そこから私の登場です。」


あの日のことを忘れることはない。鮮明に覚えている。父が私の元へ来て、すべてを暴露した。

アーサーのことを事細かく内部調査していることを、その中で発覚した三角関係とミランダの出自。私の王太子妃候補としての地位が揺らぐことになるということを。すべて教えられ、そしてお前が彼に愛されていないからだと怒られた。


「父は、焦っていました。幸運は、全て私と貴方様の結婚に依るものだと考えていたから。

あらゆる刺客もフィリップ様が守るから意味がない。チャンスは一回。……彼女の地位が明るみに出たすぐに茶会を開き、私が彼女を毒殺するということ。安易な考えでしょう。しかし万全な状態でした。実際その茶会は全て父の息がかかったメイド、そして私のティーカップにも毒入り紅茶があることで。私とミランダ二人を狙った犯行だと思わせる為。私が飲む前にミランダが倒れたら、それで私が飲まないでいられる。犯人は、犯罪者の者を用意し、自殺してもらう。そんな手でした。」


そして茶会当日、全ての犯行を知っていた貴方様とフィリップ様が突如現れ、毒入り紅茶を持った私はそのまま幽閉。

錯乱した父は何を思ったのか、ヤケクソからか、隣国へ逃亡。しかし弟がそんな父を捕まえて、この王国へ突き出した。そんな時、私がまたミランダの元へ訪れ、彼女を刺殺しようとしたことで、私は幽閉先からこの地下牢へ落ちた。


アーサーは、こちらを見ようともせずに淡々と語るユリアに痺れを切らしたように声を上げる。


「だから、何故なのだ!ユリア!!!」


ユリアの目がまたアーサーに向けられる。


「お前は賢い!すぐにフィリップにも私にも計らいがバレることは分かっていただろう!?何故私に侯爵の計らいを告げなかった!!

更に侯爵が捕まったときも、ユリアを殺そうとしたが、何故だ!私はお前の罪を軽くしようと奔走していた!お前が家に縛られていたのは知っていた!!!今回も言われただけた!だから、やっと家から解き放たれて自由を!!」


「ーーー……自由?」


ユリアの声に声を上げるのを止める。ユリアは不思議そうに首を傾げていた。それは、ユリアの癖で、アーサーは辛くなった。


「そう、自由だ。ユリアがもう侯爵家から抜け、どこか遠い地に行くことになれば、もうお前を苦しめる者は……」


ああ、そうか、そうだったのか。

ユリアは、本当に自分を思って、嘘なくそう言うアーサーを見て、ユリアの中にあった小さくなってしまっていた心が更に潰され、心からグシャリと醜い音が聞こえた。

本当に貴方は私を想ってくれている。


「ーーーアーサー様。」


ユリアは、目を閉じた。思い出すのは、あの時。


「何故、なのか。どこから間違っていたのか、もう私には正解が分かりません。

ただ唯一、私が言えるのは、自由など要らなかったんです。」


「え?」


ユリアは笑った。優しく、穏やかに。

アーサーがよく見たユリアの微笑みだった。


「自由に、私は価値を置いてません。家に、私は価値を置いてません。私が価値を置いていたのは、アーサー様の妃という地位でした。」


「何を言って…お前は、権力など…」


「権力にも価値は置いてません。私は、ただ貴方様の妃になりたかった。」


アーサーは目を見開いた。ユリアが何を言おうとしているのか分かったからだ。

ユリアはその様子にまた微笑み、思い出をなぞるように視線を宙へ動かした。


「‘お姫様になるのが、ユリアで良かった。‘


幼いときに貴方にそう言われた時から、私は貴方の隣にいることが目標でした。」


「ユリ、」


「……何故と言いましたね、私が何故告げ口をしなかったのか。何故と言いましたね、2度もミランダを殺そうとしたことに。

…………許せなかったのでしょうか、羨ましかったのでしょうか、妬ましくなったのでしょうか。ただ、父から‘何故アーサー殿下に愛されないのだ!‘と言われたあの日、目の前が真っ暗になって、胸がぐゃぐしゃに痛くて、ミランダが消えてくれればと思ったのです。


ああ、そうですね。そう、だ。そうですね。


何故、どこから。ああ、そうです。そうね、」


ユリアは、また微笑んだ。

頬に涙を伝わせて。


「ーー貴方に恋した時から、始まってました。」


無邪気にお姫様になることを決意したあの瞬間、私は愚かになりました。




静かな雰囲気を好んでいた。

よく一人で本を読んでいて、でも楽しいことが好きでよく俺と乗馬をし遠出した好奇心旺盛な女性。

それがユリア。

友人のような関係だと思っていた。だからこそ、ミランダに恋をした時、ふと思えばユリアをどう家から解放できるか考えていた。抑圧されていて、ユリアをただの嫁ぐ道具としか見えていない、彼女はきっと羽ばたけばもっと輝けるのにと。

ミランダの一回目の件があった時、もうミランダと結婚できなくても、ユリアを解放しようと思った。ここまで思いつまらせた家が赦せなかった。フィリップに頼み、ユリアへの罪は減刑にしてもらう手筈だった。


「アーサー、お前ユリア嬢を解放したいと言っているが、それは彼女が望んでいたのか。」


「フィリップ、お前はユリアを知らない。いつか旅をしようと言った時、ユリアは本当に嬉しそうに笑ってたんだ。それに彼女は才能豊かで、たぶん、彼女は世界に出るべき人なんだと思う。」


「………まぁ良い。もうミランダに手を出さなければ俺は」


「王子!!公子!!!ユリア様が、ミランダ様を!!!!!!」



ああ、ユリア。私は………



「ユリア、私は、私はっ……」


罪悪感を今更感じられたところで、もう遅い。

もう遅いのだ。けれど、もし少しでも貴方の心に私が残ってしまうと言うのなら。


檻に額を預ける。ジャラリと手錠の鎖が揺れて、額にも手にも鉄の冷たさを感じた。錆の匂いを吸い、それでもアーサー様を近くに感じれて、少し嬉しく思った。


「貴方は悪くありません。本当にそう思っています。私は貴方に想いを伝えることをしませんでした。何より、貴方はずっと私を大切にしてくれていた。愛してくれていた。」


そう、大切にしてくれていた、愛してくれていた。友人として。


「ーーーそんな貴方が、好きで仕方なかった。」


ポタポタ…

床に水滴が落ちていく。


「自分を責めないでください。私は、貴方の傍にいた日々が幸せだった。その思い出を否定しないで、、。」


「ユリア…」


アーサーの手がゆっくりと檻の向こうのユリアに動く。


「ただ、もう会いに来ないで下さい。」


手が止まる。


「貴方は、次の花嫁を選んで、国民を幸せに。そして貴方様も、幸せになってください。」


ユリアは檻から離れて、顔を上げる。


「ユリアっ、」


「貴方と過ごした日々は幸せでした。

でも、次、次の人生がまたあるのなら、私は貴方を愛しません。次は私を愛してくれた人と穏やかに恋をしたいと思います。ーーさよなら、私の王子。」


その瞬間、アーサーは肩を掴まれ、檻の向こうに手を伸ばそうとしていた手を振り払われた。

アーサーを後退させ、彼の前に立つ男を見、ユリアは不敵に笑った。


「ご機嫌よう、公子様、いえ、小公爵。」


「久しぶりだな、ユリア様。おい、ガリアーノ、アーサー殿下を連れて行け。」


「はい、小公爵。……姉さん。」


よろけたアーサーを支えていた男、弟のガリアーノがこちらを見る。あまり構ってあげられなかったけれど、ガリアーノは今回の件で侯爵が無くなっていった過程でフィリップ様に剣の腕を認められ、フィリップ様の側近になれた。


「ガリアーノ、久しぶり。…ごめんね。」


「ううん。こっちこそ、ごめん。」


「良いのよ。しっかり働きなさい。ばいばい。」


「さよなら、姉さん。」


「おい、離せ!離せって!!ユリア!!!!!」


ガリアーノに抑え込まれつつ、さすがに大の男が暴れると大変で、しかも殴れないからガリアーノは大変そうである。それにふふと笑っしまう。


「ユリア!!!!!!!」


必死にこっちを伸ばす手を取れる手はない。

ユリアは、その顔を瞼の裏に焼き付ける。


「殿下、悪いな。」


フィリップ様が剣の柄の部分で、アーサーの腹部をごんっと押す。痛みで悶絶するアーサー。


「ユリ、ア。」


揺らぐ視界でユリアを最後まで見る。


「アーサー様、ありがとうございました。」


ユリアは最後も、微笑んだ。




ユリアは、アーサーとガリアーノがいなくなった先を見、そして深呼吸をして、フィリップを見た。

以前と変わらぬ目をしてこちらを見下ろす目。変わることのないこと、それが恐ろしかった。


「貴方が?」


「いえ、専門がね。ただ俺も貴方と知らぬ立場でもなければ、無関係とも言えないから、挨拶に。」


「………私、貴方に言いたかったの。アーサー様には謝りたくなかったけど、貴方には………謝りたかったから。ーーミランダを殺そうとして、ごめんなさい。直接会えないけれど、彼女にも謝罪を。」


「……あんたの気持ち、分からないでもない。アーサーにミランダを取られそうになる可能性があると分かったとき、俺はアーサーを殺したくなった。殺らねぇけど。」


「……貴方に同意されるのは意外だったわ。」


ユリアは本当に意外だったのか、目を見開いた。そして可笑しそうに笑った。

冷徹な男と言われていた男が、こんな嫉妬に狂った女に同意するとは。恋とは恐ろしくて、愉快だ。


「あんたの処罰は、まだ先だ。ミランダの件は、許せないから。」


「良いの。全部覚悟してた。……ただガリアーノの件は、本当に感謝してます。ありがとうございます。」


「こき使うけどな。」


「まぁ怖い。」


「ふ、じゃーな。………あ、ユリア嬢。」


去ろうとした足を止めて、フィリップはこちらを見る。どこか迷うように目を彷徨わせて、そして変わらぬ無表情でユリアを見た。


「はじめて、綺麗だと思った人はアンタだった。」


「え?」


「………それは、アーサーもだ。あんたの美しさは自慢だって、よく小さい時から俺に自慢してた。はじめて綺麗だと思ったって言ってた。俺も、見たとき綺麗だと思ったよ。」


「………ありがとう。」


その後、一人になった檻で今日は賑やかだったとユリアは思い、目を閉じた。



処刑が行われるわけではない。そのはずだったけれど、ユリアだけはそうは思っていなかった。


恐らく死ぬのは、今日ね。

‘ユリア‘

最後にお会いできて良かった、アーサー様。





その日、ユリアは独り牢屋の中で息絶えた。







【侍女と公子が、恋をした日。

          番外編 悪女ユリア 完】





私は本を閉じれなかった。


「う、この番外編はズルいなぁ。」


少し目が潤んでしまって、胸が何だか一杯になったような充実感に満たされる。


ある日幼い頃に通っていた地元の図書館が潰されることを知り、仕事ばかりで地元に帰っていなかったが、何となく図書館に足を運んだ。潰されるからか寂れた図書館は更に寂しくなっていて、お客は疎らにしかいなかった。

そして誰もいない海外文庫の棚に足を踏み入れた時、私は意識もなくある本に近寄り、手を取った。背表紙もない、貸出の番号すら振られていない本だった。司書の方に貸してほしいと言えば、貸出番号もなければ表紙もない不思議なその本を奇妙に思いつつ、もう潰れる図書館なのだから良いだろうと譲られた。


電車に3時間揺れ、職場近くのマンションに戻る。そして明日は月曜日だと分かりつつも読み始めたら止まらなくて、そのまま番外編まで読み進めてしまった。


物語はこうだ。


庶民であるミランダという娘が親が大枚を叩いて学園にまで通わせてくれ、その結果ある公爵家の侍女として就職できたところから物語が始まる。

ミランダは堅物で冷酷な公爵家の跡取りである公子フィリップと出会い、はじめは主人と使用人として互いに信頼していき、そしてフィリップの大切な晩餐会にてパートナーが急遽崩れた天気により会場に来れなくなり、代役を務めるという無茶振りな展開からラブストーリーとして始まっていく。

少し気の強く、だが優しい心根のミランダと堅物で冷酷なフィリップはよく言い合いをするが、そこもまた面白く。身分違いの恋であり三角関係などになることで刺激もあり、政治なども様々関わっていく中で、最後はミランダが亡国の貴族の血筋だと発覚し二人は無事結ばれるという、よくあるシンデレラ・ストーリーであった。


どこかラブコメディのような要素があったが、この物語の重要なスパイスとなってくれた重要な脇役が三人。


一人は、フィリップの親友であり、王国の王太子殿下であるアーサー。

フィリップとは違いどこか軟派な雰囲気がある王子は、フィリップが恋をしたことを面白がり、ミランダに好奇心で近づいたことから彼女に恋をする。

フィリップとのミランダへの奪い合いなどは特になかったが、彼の想い方は切なかった。

王子として身分ある女性をと責務を果たそうとしながら、ミランダに一言本音を言うのだ。


「……もし俺が王子じゃなかったらって、初めて思った。」


王太子として誇りを持っていた彼のその本音は、ひどく悲しくて、切なく、思わず応援したくなった。



二人は、ガリアーノ。


実はミランダの身分が発覚したことによる暗殺計画など諸々あり政治的な関係もあり、ミランダは急遽命を狙われる。そんな中、家族を裏切ることで家門を守ったのは、17歳になったばかりの青年、ガリアーノ。

彼はミランダの暗殺などを企てる家が、いつか家を滅ぼすとし、フィリップとアーサーに暗殺の計画を話すのだ。それがたとえ家族を殺すことだとしてもと苦悩する17歳の青年は、悲しかった。


「…なんでって思うんだ。あんなこと考える家族も、そんな家族を裏切る俺も。なんでって、意味分かんなくて、でも絶対嫌なんだ…!家が崩れることで、俺を育ててくれた使用人たちが路頭に迷うのも、領地民に迷惑かけるのもっ……」


ミランダに泣きながら家門を健気に思う青年。

彼のお陰でミランダは生き、そして彼はフィリップが彼を信頼したことで部下となり、彼の望みである家門は守られたのだ。



そして、最後の一人 ガリアーノの姉にしてアーサー王子の婚約者 ユリア。


絶世の美女、高貴な血筋、才色兼備などありとあらゆる絶賛の言葉を独り占めする社交界の花。

彼女は悪女として活躍する。時にはミランダに身分を弁えなさいと伝えたり叱っていたが、彼女は特に行動をしていなかった。ただの庶民の女だとしか思っていなかったのだ。


「フィリップ様も殿下も彼女の何が良いのかしら。私にはない無邪気さかしら。」


と、少しも気にしていない風であった。

ミランダの身分が発覚するまでは。

王太子妃候補にミランダが挙がったことで、ユリアとユリアの父はミランダを殺す為に模索し、更には政治や経済的な問題も絡むことでフィリップの家門とユリアの家門の敵対を表面化させた。

しかしガリアーノの活躍によりミランダの暗殺は失敗。ユリアの父は失脚した。ユリア自身アーサーの働きにより罪が軽くなろうとしたところで、再びミランダを殺害しようとしたことでユリアは牢獄に入った。



ユリアが牢獄に入ったことで、候爵家は衰退し敵はいなくなり、フィリップはミランダに告白し、二人は結ばれるという物語。



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