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★第9話 喫茶店準備


 

 魔法世界に行けるようになって2週間が経過した。

 魔法世界に行って自宅に戻ってくる生活にも慣れてきたこの頃。


「テーブルとイスと、鍋、フライパン、ミキサー、包丁、まな板、お皿、スプーン、フォーク、コップ」


 


 魔法世界で喫茶店を開いてミーシャちゃんを雇おうと決めた俺。

 

 パソコンでネットショッピングの真っ最中だ。

 ミキサーとか電化製品使えないと思ってたんだけど、俺が電化製品に触れると電気がチャージされて魔法世界でも使えることが判明した。

 ホワイトを助けてくれたお礼として天使ココエル様が俺に特別な力を与えてくれたみたいだ。



『♩♬♬お風呂のお湯が溜まりました』


 聞き慣れた軽快な音と共に声が流れる。

 お風呂が溜まったようだ。


「さっ、お風呂入るか」


 魔法世界から戻ってきてお風呂に入ってネットショッピングをしていた俺。

 興奮して寝るのを忘れていた。

 現在、朝である。


☆☆☆☆☆☆☆

 


「きゃっ!!!おはようございます?」


 お風呂上がり、部屋にシャツを置いたままだったため、パンツをはいて頭にタオルを乗せたままキッチンを通った。


「あっ、苺谷さん。おはようございます。ちょっと眠れなくて今お風呂入って温まってから寝ようかなと」


「筋肉すごいですね。かっこいいです」


 両手で顔を隠しながらも俺の身体を見ている苺谷さん。


「すみません。シャツを部屋に置いたままでお風呂場に行っちゃってて」


 かっこいいなんて、苺谷さんリップサービスだろうけど嬉しいなー。


「朝ごはんもうすぐ出来ますけど食べられますか?」


「食べます。苺谷さん、いつもありがとうございます」


 俺は苺谷さんにお礼を告げると自室に戻り部屋着になった。

 ドライヤーで髪の毛を乾かし終えネットショッピングを続けていると


『トントン』


「優羽さん。朝ごはんお部屋で食べますか?一応持ってきました」


 苺谷さん気が利く女性である。

 わざわざ持ってきてくれるなんて。


「ありがとうございます。ちょっと仕事してるので持ってきていただけると助かります」


 パソコンで株価を見ながらネットショッピングしている俺。

 株主優待権目当てで失敗しすぎない程度で株を買っているのだ。

 

「はーい。失礼します。お仕事頑張りすぎないでくださいね。優羽さんの過去の話知っているから、私、心配になります」


 苺谷さん心配そうな顔で労ってくれる。

 素敵な女性だ。


「喫茶店経営しようと思ってて、いろいろ備品購入に今興奮してます」



「手伝えることあったら言ってください。最近の優羽さん活き活きとして楽しそうで、私も嬉しいです」


「ありがとうございます。えっ、そうですか?確かに、最近楽しいですね。なんか生きてるって感じます」



 それから、喫茶店について他愛のない話をしていると


「優羽さんってほんとにすごいなー」


 苺谷さんが褒めてくれた。

 褒めて伸びるタイプです。


 ネットショッピングを切り上げ、夕方まで寝た後、車を運転して業務用スーパーへと向かった。


 クレープの材料を買うためだ。


お読みいただきありがとうございます。

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