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第10話 喫茶店 エンジェルスイーツ 開店準備



 自宅でクレープの練習をたくさんした翌朝。

 魔法世界の不動産屋へとやってきた。


「失礼します。喫茶店として使える物件をお願いしたいのですが」


「はーーーーい」

 

 

 間伸びした声の女性の返事。

 受付のお姉さんは金髪で髪の長さはセミロングのふわふわな雰囲気の女性。

 服装も全体的に落ち着いた雰囲気で。

 おっとりした印象を受ける。

 イスに座りテーブルの上で何か編み物をしていたようだ。


「あのー。今度、喫茶店を開こうと思っていまして」


 自身の主張を告げる。


「分かりましたー。喫茶店用の物件で賃貸でしたら月々金貨1枚(100000円)〜ご用意してますーーーー。安い物件ですと、あまり立地とか家の中の状態とか大きさ、日当たりがーよくないですけどー。予算はどれくらいですかー??」



☆☆☆☆☆☆☆


 予算を伝え、直接見に行くことに。

 何件か見てまわり、外観が良い物件に出会った。


 なかなか立派な家が建っていた。

 庭も広く、2階建てなので、2階に住んで、1階は喫茶店にできそうだ。


「どうでしょうかー??この家なら、家の大きさも悪くないですし、家の中の状態もいいとおもいますよー。中を見てみますかー??」


 お姉さんはそう言うと、ガチャッガチャッと鍵を開けて家の中を見せてくれた。


「おぉー」


 中もなかなかに立派だった。


 定期的に、このお姉さんが掃除にきているらしいことは、建物を見せてもらうまでの道中で教えてもらった。


「なかなかいいですね」


「そうでしょうーそうでしょうー」


「ありがとうございます。ここに決めます」


「ありがとうございますぅー」





 1度、不動産屋に戻り、契約を結び、俺はお姉さんにお金を渡した。

 


☆☆☆☆☆☆☆


 ミーシャちゃんと孤児院の子たちと合流した。

 現在、喫茶店の細かい掃除をしている。


 俺が購入した家は、もともと、貴族の別荘だったようだが、長年使われていなかった。

 ということを不動産屋のお姉さんから聞いた。

 最近になって売りに出されたみたいだ。

 孤児院の子たち総勢21人が掃除をしているためか、案外早く終わりそうだ。


 シュッシュッ。シャッシャッ。シャッシャー。

 ほうきでほこりを集める。

 布でふきあげをする。

 きれいになっていく。


 俺は、ミーシャちゃん達が1階を掃除している間に2階の部屋にベッドと毛布などの日用品を設置していった。

 

 1階には大きなお風呂がある。

 さすが、元貴族の別荘だ。


 2階の構造は2人でひと部屋。

 従業員の着替え部屋と荷物置きスペースの2部屋。

 今後、バイトとして雇う子の住み込み用の部屋3つ。

 ミーティングルーム1部屋

 合計19部屋に分けた。


 店の名前は何にしようか。

 うーん。。。悩むなー。どうしよっかなー。

 そうだ。そうだ。あれにしよう。



 【喫茶店 エンジェルスイーツ】にした。


 俺は、看板に店名を入れた。


 看板を作った後、ぼーっとしていると。


「なんか、新しいお店ができている。もう、営業しているのかしら?」


 偶然、通りかかったお姉さんから話しかけられた。

 とても色っぽい女性だ。



「すみません。いや、まだです。近々、営業予定です。美味しい商品ご提供させていただきます。ぜひご利用ください」


「そうなの?また、来るわね。楽しみにして待ってるわ」


 俺に話しかけたお姉さんはそう言うと歩いていった。 


 よし、まずは、みんなに俺が作り置きして天使見習いのBAGに入れてあるクレープを食べてもらおう。




 その日、孤児院の子たちに接客係ホール厨房係キッチンに分かれて、喫茶店のお勉強を開催した。


 もちろん、お勉強会時給つくよ?


 ブラック企業じゃないからね真顔。

お読みいただきありがとうございます。

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