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第1話 ブラック企業!!



 俺の名前は 天使あまつか優羽ゆう

 30歳ひきこもりにーとだ。


 ひきこもりにーとになった経緯は。

 日々労働に励みブラック企業で働き、心身ともに疲弊し自殺を考えていた時期。


 そんな時期に祖父から土地を生前贈与。

 土地を他人に貸与して定期的な不労所得により働かずひきこもりにーと(広い解釈でのニート)になった。



 ブラック企業はいろいろあると思う。

 俺の働いていたところは、1年間休みなし。

 

 1ヶ月の労働時間600時間。

 残業代は8割出ていた。


 1ヶ月って、雑計算で720時間しかない。

 家に滞在できた時間が30分しかない日にあっ、俺もうだめかもしれないっ、会社に殺されるって病み始めた。



 今、考えてみると俺も悪かったかもしれない、

 断るということが苦手で次々仕事が舞い込んでいた。


 プライベートで特に何かするということもなかった。

 小説や漫画アニメなど見るのが中学生の頃から好きだったが働き始めてからは寝たいたくさん寝たいっていう気持ちが勝っていた。


 仕事を始めてからは忙し過ぎて彼女を作る暇もなく、29歳の時点でそういったことが未経験。


 はぁー。死にたいな。って考え始めた時期。

 精神的に参ってしまっていて会社を辞めるという考えが頭に浮かんでいなかった。

 働くか死ぬかという選択しか候補にあがってこなかった。


 そんなとき、ふとスマホの電話が鳴った。

 知らない番号からだ。


 知らない番号でも会社関係のことがある。

 出ないわけには行かない。


「私○○管理会社の○○と申します。天使あまつか優羽ゆうさんのお電話でお間違いないでしょうか?」


 

「はい。そうです」


 ○○管理会社?

 はて?今自分が借りているアパートの管理会社とは違う名前だ。


「今、お時間大丈夫でしょうか?」


「はい。長くならなければ大丈夫です」


 今は、管轄エリアを担当している店舗へ車で移動している最中。

 到着するまでなら時間はある。

 Bluetoothで繋げてあるため、違法ではない。


「本日お電話いたしました内容は、天使 優羽さんのお祖父様である優作様の所有しておられます土地について天使優羽さんに生前贈与されるという件でございます」



「えっ!?はっはい。わざわざお電話ありがとうございます」



 電話の内容をまとめると

・祖父から土地と一軒家を生前贈与された。

・司法書士さんが土地の登記をしてくれる。

・登記完了後、毎月100万円の不労所得が入る。



「よしっ、きりが良いところで仕事を辞めよう」


 と意気込んだその日、仕事を終え家に帰ってきて次の仕事までに寝れた時間30分。


 あっ、やっぱり俺もうだめかもしれないっ。

 会社に殺される。

 

 30分しか寝れないこんな状況。

 一度や二度ではない。


「よしっ、会社辞めよ。今日から行かない」




 ☆☆☆☆☆☆☆



 俺は仕事を自主的に辞めたその日不安に駆られながらもたくさん寝た。

 祖父経由で弁護士に後のことを任せたことにより問題なく仕事を辞めれた。


 仕事を辞めて2週間はたくさん寝た。

 とりあえずたくさん寝た。




 そして、2週間が経過してからは、アニメ、漫画、ゲームに没頭した。

 

 小学生のころからお気に入りのゲームがある。

 AngelStudyえんじぇるスタディーといRPGゲームだ。


  天使見習いである主人公が魔法世界でMONSTERモンスターを倒しながら生活して天使を目指すゲームである。

 



「はぁー……。異世界に行きたいな。我が家に自由に帰れる能力とAngelStudyの主人公の能力付きで」


 男女関係なく妄想したことはあるだろう。

 物語の主人公になりたいと。



「魔法世界行ってみる?」


 急に声がした。


「えっ!?んっ?」


 ひとり部屋で戸惑う俺。



「行きたいんでしょ?」


 聞き間違いではないようだ。


「はっはい」


 女性の声に返事をする。

 

「わかたよー。行ってらっしゃーい」



 その言葉を最後に俺の意識は飛んだ。

お読みいただきありがとうございます。

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