1.25 彼女か彼女以外か。彼にとってはその二択
因みに、クールに翻弄というよく分からん事しようとしてたので、今回のルルちゃんは少し変です。
会話シーン一回目でキャラ崩壊って何だよ。
「……」
「……え……!?」
そして座っている人達を無言で避けながら、僕の目の前まで歩いてきた。
「え……あ、えと……」
「お願い」
「あ……うぁ、と……その……」
えと、待って、まさかルルちゃんをこんな近くで見れるなんて思ってなかったから、ちょっと、緊張が、
「レン君? どうしたの?」
「ひぁ、えと、ちょっ、待って……」
ひぁぁ……ルルちゃんが……ルルちゃんの麗しい唇から僕の名前が……やばい、まともな言葉が出ない……そうだ、こういう時こそ、
「落ち着け、深呼吸、深呼吸しよう」
「んふっ」
ひぁ……んふって、今、ぁ、良い……耳に響く……
そんなルルちゃんの透き通るような小さな声を、なるべく意識しないように聞き流し、僕は深呼吸をする。
「すぅぅ――
「童女。レイトを感じさせるには心臓から流し込むのが一番なのです。故に脱なのです」
「あ、なるほど……なるほど?」
「ゴボッ!?」
ちょっ、とミチルちゃん!? 何をとんでもない事を吹き込んでんの!? 確かに心臓付近からの方が感じやすいけども!
「……んしょ」
「ふみぃ!? スス、トップゥ!」
「んぉ!?」
灰色のブラウスに手をかけ、躊躇いながらもゆっくりと脱ごうとするルルちゃんを全力で止める。
待って、ルルちゃんも何でそう簡単に脱ごうとするの!? あ、見てない。見てないよ。何も見ていないからね大丈夫だよ。
「な、なななんで、そんな簡単に脱ぐ!?」
「だって脱いでって」
だって!? だってだって!? そんな理由で!? 伴侶がいながらただの知己に裸体を見せるの!?
「脱、なのです!」
「ミチルちゃんは黙ってて! いや、向こう行ってなさい!」
「……むぅ……」
むぅ、じゃない! どういう気持ちで言ってるのそれ!?
「じゃあ、感じ取れた人は先に教えるのです。ミチルに着いてきてなのです」
そう言いながら、少し離れたところへと駆け出した。その後を感じ取れたであろう人達はが追っていった。
そう。それでいい。うん。最善。そんなことより今はルルちゃんの奇行を優先だ。
「と、というかそもそも、好きでもない人にそういうことは簡単にしちゃだめでしょ!」
「んく……くふふ……」
不意に笑い声が聞こえた。マユカさんだ。
え、何故に笑った!? 今のどこに変なとこがあったの!?
「ちょっと!? 何で笑うんですか!?」
「いや……本当にそういうこと、言う人がいるんだな、って、思っ、無理、アハ、ハハハハ!」
爆笑しながらミチルちゃんの方へ走っていった。
酷い。マユカさんが何を言いたいのか分からないけど、なんかバカにされてるみたい。というか絶対されてる。
「んふふ。ねぇレン君」
「ひぁ! な、何でしょうか!」
「私はレン君のこと、大好きだから大丈夫だよ」
「へ……え!? す、へ、あ、だ、だだ大丈夫じゃないでしょ!」
ルルちゃんも何を言ってるの!? 何をもって大丈夫って言ったの!? というか何でそんな真顔で言えるの!? いや、違う、微笑んでる! 多分これ揶揄ってる!
「ん、じゃあ私が心臓まで誘導してあげる」
「……え?」
誘導……? 何それどういうこと?
またしても真顔で言い放ったルルちゃんは、困惑して固まる僕に両手を伸ばしきて、
「ひぁ!」
僕の右手を掴んだ。
な、ななな、なに、なにこれ! にゃ、ルルちゃんの手、あぁぁ、やばい、ひやっこくて、もちもちしてて、すべすべしてて、感触が、
「ん」
そしてそのまま僕の手を自分の服の上のへと持っていったぁぁ!?
「ひぁぁっ!?」
待って待って待ってねぇ! 無理待ってああぁ下に着てたであろうシャツのザラザラしい感触とバクバク伝わってくる心音と小さな膨ら……
「……ん?」
膨らみ……膨らみぃ!?
「っ! ぁぁぁッ!」
膨らみ!? え何で!? ちょ、本当に何やってるの!? 胸が、あ、いや、あ、あぁぁ!
「どう?」
「どどど、どう、どうと、どうと申されても!?」
「早く感じさせて」
何で何でこんなに冷静なの!? 僕だけ!? 僕が勝手に乱れてるだけなの!? やだ何この子かっこいい!
「えええととと、ちち、待ってて、すぐに、すぐすぐに取り掛かかかるから」
「ん」
落ち着け落ち着け僕。そうだ目を閉じよう。無だ。何も考えず、流し込むことだけに集中をしよう。
ゾワッ
右手に力を込め、ルルちゃんに流し込むイメージ……注ぎ込むイメージを持って……
ドドドドドドドッ
右手が青い光を放ち、そのままルルちゃんへなだれ込むような音と共……あれ……?
「お……おおぉ……! おぉおぉおぉ!?」
そして青い光が、ルルちゃんを包むように……というより、ビームを喰らわすように照らした。
注ぎ……あぁこれまずいかも! イメージが崩れて噴射してるみたいになった! ルルちゃんが変な悲鳴をあげてる!
「んぉぉぉ、な、何となく、感じ取れ、た気がする」
「んん!?」
まじで!? 天才かよ!!? というか本当に何でそんなに冷静なの!?
僕は力を込めるのをやめてから、ルルちゃんの胸から手を離した。
「本当に感じ取れたの……? というか平気? 体とかに異常無い?」
「うん。いけた」
僕の問いにこくり、と頷いた。可愛い……
というか本当に感じ取れたの……?
「そ、そう……じゃあ次はミチルちゃんの方に行ってて」
「ん。ありがとう」
またしてもこくり、と頷いた。
ルルちゃんとの接触もとい感じさせる行為を終え、僕は少しだけ冷静を取り戻した。そんな取り戻した脳で少し考えてみる。
今この右手を嗅げば……ルルちゃんの残り香……舐め……じゃない。ルルちゃんってあんなに大胆な人だったんだ。知らなかったな……
「彼持ちとは思えない行動だよあんなの……」
ミチルちゃんの元へと向かって行くルルちゃんを一目見て、ため息を吐きながら俯き気味に呟いた。
「レンさんの」
「ひゃぁっ!」
「ことも娶りたいと考えてるんですよきっと」
「びっ……くりしたぁ……いや、ルルちゃんはそんな不誠実な……あれ、僕が妻っておかしくないですか?」
ルルちゃんの後ろで待っていたのか、マナブさんがニュっと僕の顔を覗き込みながら言ってきた。
その後、感じ取れなかった人達約三十人ほどにもレイトを流し込んだ。こちらはちゃんと注ぎ込むイメージでできたので、問題無く感じさせることが出来た。
「一年生、チヒロです! まん丸フェイスにまん丸お目目、そしてまん丸ボディとお団子ヘアーが特徴です! ではどうぞ!」
「んっと。痛くないから、力抜いててね」
「あれ、何でそんなに平常心なんですか!? あの子にはあんなに動揺していたのに!」
ルルちゃんに対する反応が余程面白かったのか、半分ぐらいの人はニヤニヤしながら近づいてきた。のだが、僕が反応を示さなかったのを見るや否や何故かショックを受けたかのように返答をしてきた。
何その反応? ルルが大胆だったってだけで、僕別に女性の体触っても動揺はしないからね?
ここまで……ルルちゃんにここまで積極的なことやらせる予定じゃなかったのよ……でも気が付いたら胸を差し出してたの……しかも何で地味に重要なシーンにしてしまったんだよ本当もう……でも動揺してる変態なレン君が見られたからいいやうん。
2025年11月19日追記
最後のシーン少し改変しました。冷静に見返してみて、見せたがりが多すぎるだろうがと思いました。有っても無くても良い描写は沢山ありますが、これに関しては無い方が良いのでは……という結論になりました。
改めて、初期の自分と今の自分だと色々変わるんだなぁと学びました……




