エピローグ
とりあえず、投稿の頻度を頑張ります。
せめて、エピローグだけでも読んでください。
俺の名前は深間 泱喜
学生な訳で、もちろん学校にいる。今は休み時間で一人だ。
ちょっと前は親友がいたよ。
今はいないけど、友達がつくれないんじゃなくて、つくらないだけ。
自慢じゃないけど、自分でも顔は良い方だと思う。昔は沢山いた友達も八割が顔は良いと言ってた。
イケメンとは誰も言わなかったけど。
ま、まぁ自分の顔を、普通未満なのに普通ぐらいと思ってるやつらよりはマシだよね。マシな筈だ。
決して、俺はナルシストではない。ないったらない。
「ほら。百円やるから焼きそばパン買ってこいよ。」
ん?聞き慣れた声が聞こえてきたな。確か、この声はいじめっ子だっけ。いじめられてるのは……。
「え……。でも、百円じゃ焼きそばパン買えないし、四限目始まるし…。」
この子がいじめられてるんだよね、確か。
「うるせぇなぁ。だから今、買ってこいって言ったんだよ。早く、買ってこいっ……よっ!」
ドカッと音をたてて、いじめっ子はいじめられてる彼を蹴り上げた。
「うぐっ…。」
せめてもの抵抗なのか知らないが、反応は薄かった。
いじめられてる彼は、クラスで地味な部類に入る人だ。
名前は知らないなぁ。
助けたら、人気者になれるかな?そしたら友達も……。
んー、いや。俺以外誰も、このやりとりを見てないからなー。
一応、助けるか。自己満足の役ぐらいならあいつらも役に立つ。
そうして、俺は近づいていく。
「ん?なんだよ。何か用か。」
彼らの前に立つといじめっ子の方は気付いたようで声をかけてくる。
俺は堂々と、話しかけた。
「な、なななななぁ。……えっと、そう……。そういうのは……。」
しまった。自分がコミュ障なのを忘れていた。
「あ?なんだよ。マジで、聞こえなかった。悪ーけど、もう一回言ってもえる?」
「そ、そういうのは……いけないと。……思っ。」
急にガシッと胸ぐらを掴んできた。う、苦しい。てかやっぱり俺の制服ブカブカだ。
「なぁ。ふざけた口調で俺にケンカ売るんじゃねーよ。ボッチ。」
喧嘩は売ってないんだけど、この話し方は挑発的に聞こえたかなぁ。
というよりお前もボッチじゃないの?お前がいじめられてるその子以外と喋ってたり絡んでたりしてる所は見たことがないんだが。
お、時間がないね。もうすぐチャイムがなる。そう時計を見た直後、先生が来た。
「ふーっ。ふーっ。なんとか間に合った。よし、みんな席につけー。……おいっ。そこ!おまえら何してる。いじめを起こすんじゃない!」
ぷっ。起こすんじゃないとか、他人事みたい。そこって生徒の名前覚えろよって話だ。
さっきみたいな喋り方になるのは嫌だから、サッと返事をすませよう。
「はぃ。」
思った以上に自分の声が小さかったよ。
ガタッと音をたてながら、椅子を引き、席に着いた。
「チッ、ケンカ売ってんだろ。昼休み、裏庭に来いよ。」
席に座るといじめっ子が声をかけてきた。
裏庭って、人がいないもんな。殴られそうだ。
もちろんケンカは得意じゃあ全くない。
でも行っても行かなくても、目つけられたか。
「キーンコーンカーンコー……。」
そして、退屈な授業が始まった。
簡単な訳じゃない。むしろ難しい内容だ。
ただ、この先生。前のこの単元の先生と比べて、教科書を読んでるだけでつまらない。
まぁ、自習するから良いけどさ。
退屈だと眠くなる。まぁ、いつも寝てるから確実だ。
俺は眠ってるってバレにくい技を編み出した。今の所、六分の五くらいは成功してる。
さてと。寝るか。
ジープワーン。シープツー。
そして、夢の世界に入っていった。
「では授業を終わる。」
はっ。いつの間にか授業が終わってた。
「気をつけ、礼。」
ふぅ、このクラスの号令が学級委員がするものでよかつた。
というかもう昼食だ。
ここの学校は外の景観がとても良い。だから、俺は、屋上で食べる。
俺は教室を後にした。
「ふぅー。着いた着いた。」
移動距離が長いな。まぁ、屋上だからしょうがないか。
そして、屋上のドアを開けた。
「うん。やっぱり綺麗だ。」
山の方が観光地になっていて菜の花と桜がある。
今、ちょうど春だからな。めっちゃ鮮やかだ。
あ、春だから後輩が入ってきたんだ。年下の彼女とか欲しいなぁ。
顔は良いんだけど、コミュ障だからな、俺は。
さて、今日の昼飯はコンビニのおにぎりを五種類買ってきた。
ツナ、エビマヨ、おかか、こんぶ、イクラだ。
よーし。今日は少し豪華だからね。たくさん食べるぞー。
ん?なんか床が光ってるな。
床を覗いてみると、白色に輝く魔法陣がそこにあった。
「うおぅ。何これ。魔法陣か。」いや、なんでこんな所にあるんだよ。誰が描いたんだ?
いや、光ってるならな。なんだろう。発光する液体かな。俺がそれに触れようとすると、急に周囲が光に包まれた。そして、俺はそこで意識を失った。