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愛の証明

グランキシュル王国のネモフィアーネ皇女は、黙々と薬草を磨り潰していた。パムから貰った薬草だ。炎症を抑え、鎮痛効果があるらしい。

ネモフィアーネは逃亡の手助けをし、これまで懸命に尽くしてくれた従者セレンディアのために、自ら率先して治療を行っていた。

それを見つめながら、ユノは涙目で鼻を摘んでいた。


パムから貰った薬草だが、これがまた磨り潰すと臭いこと。アルベルトでさえ、顎に手を添えるフリをして鼻を摘んでいる。

部屋から出て行きたいところだが、彼女達は仮にも敵国の人間だ。しかもここは亜人族の村。村人達のグランキシュル人に対する印象はあまり良くない。そんな手前、見張っていないわけにもいかなかった。


にしても、臭い……。


ネモフィアーネだけは気にしていない様子で、磨り潰した薬草をペタペタとセレンディアの腫れ上がった足首に貼り付けていた。粘土細工のようにこんもりと盛り付け、包帯でくるくると覆う。あまり慣れた手付きではなかったが、終始丁寧だった。


「ところで、ネモフィアーネ皇女」


治療が済んだ頃合いを見計らって、アルベルトが尋ねた。


「グランキシュルの王族が扱う古代魔術について、貴女は何か知っていますか?」


ユノはつい、アルベルトの右腕に目を向けてしまった。

アルベルトは呪いを受けたせいで、右腕の自由を失っている。これからネモフィアーネを王都まで連れて行く過酷な旅が待ち受けているというのに、アルベルトは片腕の自由を奪われ、魔法さえ封印されている。

ユノは自分で背中を押したが、やっぱり本心では行ってほしくない。あまりに危険すぎる。


ネモフィアーネはセレンディアの傍に張り付いたまま、アルベルトに目を向けた。しげしげと全身を見回した後、右腕に目を止め、哀れむような顔をする。


「ソルフィーデ呪法じゃな。セレンから話は聞いたことがある。かつてソルフィーデは女神であったが、太陽を呪ったことで邪神となり、聖天使ファーガスに討ち取られたのじゃ。ファーガスはその功績としてソルフィーデの神性を受け継いだとされ、現代でかの呪いを扱えるとしたらファーガスの血筋にある者だけじゃろう」


「……え?何?……女神?」


捲し立てるようなネモフィアーネの言葉に、ユノはキョトンと目を丸くする。


「グランキシュル王国というのは、妄想……いえ、宗教国家なんです。ここにおられる皇女様はなんでも、全知全能の女神の末裔だとか」


アルベルトはそう説明しながら、クスクスと笑いを堪えていた。さすがの皇女も気分を害したようで、ムスッと唇を尖らす。


「妾は皇女としては情けない限りかもしれぬが、創造主まで侮辱されて許せるほど寛容ではないぞ」


「貴女方の信じる聖典が妄想の産物でしかないことは、竜王の存在が証明しているでしょう。それともまだ、亜人族は犬猫と交わった大罪人……あるいは、魔獣の一種だと信じておられるので?」


「…………」


「その薬草をくださったのは、貴女方が下等生物と決めつけた亜人族ですよ。彼らには人間と同等の知恵も、人格も、倫理観も持っている。我々からすれば、居もしない神を盲信する貴女方の方がよっぽど亜人ですよ」


冷たいアルベルトの言葉には、どこか憤りのようなものが込められていた。赤目の起源も亜人族とされているからだろうか。

ネモフィアーネは悲しげに目を伏せて、セレンディアの手を握った。薬草が効いているのか、今は穏やかに眠っている。


「……この村の者達には、感謝している。グランキシュルがしたことを思えば、謝罪だけでは済まされぬことも、わかっている」


セレンディアの傍に寄り添うネモフィアーネは、皇女というより母親に縋る子供のようだった。

顔を上げたネモフィアーネの真珠色の瞳は、不安気に揺れていた。刃を向けられた時でさえ気丈に振舞っていたのに、今のネモフィアーネは何かに酷く怯えている。


「アルベルト大佐。竜王の血は、何色じゃ?」


ネモフィアーネの問いに、アルベルトはすぐには答えなかった。質問の意図を測りかねて、顔には出さないが困惑しているようだった。


「妾は無知かも知れぬが、知っておるぞ。この世のすべての生き物の血が、赤いことを。グランキシュルの民も、帝国人も、亜人族でさえ……その身に流れる血の色は、同じなのじゃ。──であれば妾は一体、何なのだ」


苛立ちをぶつけるように、語気が強くなる。ユノには彼女の怒りが、不安や悲しみ、恐れから来ていると感じられた。かつてユノも、自分の起源に思い悩んだことがある。

ネモフィアーネは床板のささくれ立った所を見つけると、おもむろに自身の手を擦り付けた。思わず息を飲むユノとアルベルトに、ネモフィアーネは血の滴る手のひらを見せた。何が起こったのかわからず、二人は言葉を失った。


「妾の血は、銀色じゃ。これが女神の証でないのなら、正真正銘、妾こそが人ならざるバケモノじゃろうな」


ねっとりとした、銀色の液体。

それは間違いなく、血液だった。

ネモフィアーネが自嘲的に笑う最中、滴り落ちそうになった銀色の血は不自然に止まり、時間を遡るように傷口へと戻っていく。まるで意思を持った生き物のように灰白色の肌を這い、裂けた皮膚を縫って跡形もなく消えた。

その光景を誰よりも食い入るように眺めていたのは、アルベルトだった。


「それ自体に魔力の宿る、奇跡の血液……。古い文献の中で目にしたことはありましたが、まさか事実だったとは……。グランキシュルは妄想と現実の境が曖昧ですから。ずっと眉唾物だと思っていました」


赤い瞳が、好奇心で爛々と輝いている。魔術師としての血が疼くのだろう。

ユノは見ていられない気がして、二人の間に割り込んだ。


「あなたの血が銀色なのは、アルベルトの目が赤いことと同じよ。他人と違うことで恐れられたり、崇められたりするけど、こうやって同じ言葉を話して、お互いに自分を人だと思ってるんだから、それでいいじゃない」


二人は目を丸くしてユノを見つめた。ユノは言い聞かせるようにきゅっと目を釣り上げて二人を見遣る。


「……まぁ、ユノの言う通りですね。この辺りのことは、お互い様でもありますから」


ユノの機嫌を取るようにアルベルトはそう言って、軽く肩を竦めてみせた。


「話を戻しますが、この呪いは皇女のお力で解くことは叶いますか?」


ネモフィアーネはまだ呆然とユノを見つめていたが、もう一度アルベルトに呼ばれると、ハッと意識を現実に戻した。


「……妾には解けぬ。しかしそなたが笑うお伽噺の中に、答えはある」


アルベルトが小首を傾げる。ユノも押し黙って続きを待った。


「この世に解けない呪いなど存在しない。してはならぬのだ。それは古代呪術とて同じこと。汝を救うものはただ一つ」


ネモフィアーネは一度、ユノに目を向けた。それがどこか気遣わしげで、憐れむような視線だったため、ユノはキョトンとした。そして再びアルベルトに視線を戻す。


「──真実の愛じゃ」


赤い双眸が弾かれたように振り返る。

ユノは信じられないような思いがして、真珠色の瞳を見つめた。


「真実の愛による口付けで、その呪いは解ける」


幼い皇女は凛とした口調で告げた。


かつてアルベルトから贈られた絵本の中で、魔女に呪われた哀れな王子は、美しい乙女からの口付けで真実の姿を取り戻した。あれは陳腐なお伽噺ではなく、奇跡のような実話を元にしていたのだ。

愛の証明が奇跡でなければ、何が奇跡か。


二つの視線を向けられて、ユノは無意識に後ずさる。

そして、部屋から飛び出した。



***



ユノは湖の畔で、膝を抱えて小さくなっていた。

今日は満月であり、湖に美しい夜空が鏡のように反射していたが、ユノは顔を膝に埋めてじっとしていた。

不意に、草を踏みしめる足音が静かに響く。

足音は背後から近付き、ユノの隣に腰を下ろした。

顔を上げずとも、それがアルベルトだとわかっていた。彼がどんな足音を立てるのかを、ユノはよく知っている。もし目が見えなくても、耳が聞こえなくても、アルベルトの放つ雰囲気だけで、彼を見分けることができる自信がある。

けれど、それが真実の愛だとは、断言することができない。


「──フフッ」


唐突に、アルベルトは吹き出すように笑った。


「可笑しいとは思いませんか。私達の願掛けは、まったく見当外れもいいところだったんですから。これでは、魔術師が聞いて呆れますね」


晴れ晴れとした、明るい口調で言う。まるでもう、呪いが解けたみたいに。

ユノはぎゅっと唇を噛み締めた。


「……愛は測れない。それは悲しいことでもあるけど、同時に救いでもあったのよ。信じることさえできれば、それが真実になった」


ユノはそっと顔を上げて、アルベルトを盗み見た。アルベルトは気付いているはずなのに、頭上に浮かぶ満月をじっと眺めていた。月明かりに照らされる横顔に、ユノは何度焦がれただろう。


「ねぇ、アルベルト。あなたは信じられるっていうの?あたしでさえ、あたしのことを、信じられないのに……」


「信じますよ」


アルベルトは即答した。


「ユノは私の手を取ってくださいました。こんな私の隣を選んでくださいました。この偉大なる愛を愛と認めないのなら、私は神だって殺してみせますよ」


「嘘ばっかり……」


「私が貴女に嘘を吐いたことがありましたか?」


そこでようやく、アルベルトはユノと目を合わせた。いつだって真っ直ぐにユノを射抜く赤い瞳。

アルベルトが真っ直ぐにユノを見つめるから、ユノもアルベルトを真っ直ぐと見つめてしまう。その瞳の奥を覗き見ようといつも目を凝らすのに、深淵の赤はまるで霧に包まれたように、その本心を誰にも掴ませようとしない。


「……それなら、教えて。あなたはどうして悪名を轟かせてまで、帝国のために尽くすの?」


ユノはずっと不思議だった。

今でもアルベルトは帝国のことを憎んでいない。それこそ最初からずっと、アルベルトは帝国のことを一番に思っている。

時に苛烈な言動や行動のせいでアーク家に憎まれ、同じガーデンの一族からさえ疎まれながらも、一貫して帝国の利益を考えていた。


「……ユノは、ご存知でしょう。この世界は救いようもないほどに汚れている。貧民街も王都もそう変わりない。ならばいっそ殺し合い、憎しみ合い、壊れてしまえばいい。……かつて私は、そう思っていました」


アルベルトは過去を懐かしむように目を伏せて、吐き出すように笑った。


「しかし、ある友人に言われたんです。ないのなら、自分で作ればいいと。隣人が隣人を愛し、助け合い、価値あるものを育む世界……そんな綺麗事で満たされた世界を、自分の手で作ればいい。……なんともまぁ、馬鹿げているでしょう。それなのに、どうしてか……私には、見えた気がしたんです。友人の──レグの見据える、美しい世界が」


アルベルトは顔を上げて、月を見つめた。


「私はその一瞬の幻想を追いかけて、ずっと走ってきました。どれだけの屍を積み上げようとも、どれだけの憎しみを集めようとも、立ち止まることなんて考えられなかった。レグが光なら、私は影として彼を支える。優しい彼に出来ないことを、私が代わりに行う。その誓いを……私には、破ることが出来ない」


聞きながら、やっぱりアルベルトの愛情は狂気と似ていると思った。レグと見据えた世界平和のために、どれだけ手を汚してきたのだろう。


「いつの日かきっと、ユノをその世界へとお連れします。それが私の、今の願いです」


アルベルトは優しく微笑んで、ユノの手を握った。ユノはその手を祈るように握りしめた。


「その世界に、アルベルトはいるの?」


「……」


「一人で憎しみを背負って、その先をレグに丸投げするつもりなんじゃないの?」


見開かれた赤い瞳に、ユノの姿が映り込む。

アルベルトは逃げるように顔を背けた。


「……手厳しいですね、ユノは。私は貴女に、嘘は吐けないというのに」


「はぐらかすのは嘘と同じことよ。答えてアルベルト。あなたはあたしを置いていくの?」


「……」


逃すまいと、ユノはアルベルトに詰め寄った。


「あなたの望む世界になったら、その時はあたしのものになるって誓ってよ。世界も、帝国も、レグのことも捨てて、あたしと生きると誓って……!」


ユノは張り裂けそうな胸の内を吐き出すように叫んだ。アルベルトの赤い瞳が、より一層大きく見開かれる。

そして──


「っ……!」


押し付けるように、唇が重ねられた。

目を閉じる暇もなく口付けられ、アルベルトの伏せられた睫毛がはっきりと見えた。驚いたユノは咄嗟に後ろ手を突こうとしたが、手は空を切って湖の中へと吸い込まれた。体勢を崩した二人はそのまま湖に落ちていく。


「ちょっと!アルベ、っ……!」


水面から顔を出した途端、頬を掴まれてもう一度深く口付けられる。水は肌を刺すように冷たいはずなのに、身体はむしろぽかぽかと熱い。アルベルトと触れ合う唇が、頬が、熱くて堪らない。

息をするのも忘れてしまうほど、長い口付けだった。

名残惜しそうに唇を離したアルベルトは、一層切ない顔をしていた。


「本当に、貴女というひとは……。こんな呪いに裏打ちされずとも、私の想いは変わりませんでした。しかし……真実の愛を嘲笑った魔女の鼻を明かしてやれたのは、些か清々しいですね」


そう言って笑うアルベルトは、濡れて顔に張り付くユノの髪を、右手で耳にかけた。ユノはハッとしてアルベルトの右手を掴む。


「アルベルト、これって……!」


「ええ。私達の愛は真実だと、ここに証明されました」


アルベルトは濡れたユノの顔を指先で拭い、額を合わせた。もう一度キスされるんじゃないかと、ユノは胸をときめかせた。


「……ありがとう、ユノ」


しかしユノは、瞬時に違うと思った。


「……どうしてそんな、悲しそうな顔をしているの?」


ユノはすぐにアルベルトの顔を拭ってやらなかったことを後悔した。これではもう、アルベルトが泣いているのかどうか、ユノにはわからない。


「真実の愛がどれほどの免罪符になるかわかりませんが、これも私の愛なのだと……信じてください」


聞いてはいけないと思って、ユノは逃げようとした。しかし利き腕の自由を取り戻したアルベルトの力は強く、抱きしめられてしまえば腕の中から逃れられない。


「いやっ!離して!聞きたくない!」


じたばたと暴れ、水を跳ねさせる。それでもアルベルトはビクともしなかった。


「本当に、すみません。しかし私は……貴女とは、生きられない」


「っ……!」


胸を穿つような言葉に、ユノは心臓を止められたような心地がした。呼吸の仕方も忘れて、指先の感覚もなくなる。

大人しくなったユノを、アルベルトはより一層強く抱きしめた。それが悲しかった。


「貴女の未来を奪うものが私なのだとしたら、私は私を許さない。私には貴女の未来を、幸福を、奪うことなど出来ない。したくない。こんな私を愛してくれた貴女だから……私は……」


ユノのエメラルドの瞳から、大粒の涙が零れる。

アルベルトが何を言うつもりなのかわかってしまう自分のことが、恨めしい。


「──離婚しましょう」


どんな暴力よりもずっと、その一言がユノを傷付けた。


「なんで……どうして……」


「死にゆく人間を愛しても、幸福になれるわけなどないでしょう。どうにしたって、私に待ち受けるのは修羅の道です。果たせない約束で貴女を縛り付けることなど、私には出来ません」


アルベルトはユノの頬に手を添えて、優しく微笑んだ。目を合わせたくないのに、赤い瞳に引き寄せられてしまう。


「ユノ。貴女にはこれから、たくさんの幸福が待ち受けています。幸せな家庭を築き、子宝に恵まれ、私のことなど忘れてしまうほど……幸せになってください」


アルベルトはユノの左手を取ると、その薬指──魔法でできた薔薇の指輪に、ふっと息を吹きかけた。その瞬間、薔薇はあっという間に枯れ落ちてしまう。


「ッ……!嫌、いやぁっ……!それならあたしも連れてって!生きるのも死ぬのも、アルベルトの隣がいいっ……!」


ユノは縋り付くように胸ぐらを掴み、懇願した。しかしアルベルトは、静かに首を横に振るだけだった。


「どうして……っ!」


「……貴女を、愛しているから……。こうするしか、ないんです」


呆然とするユノの顔を持ち上げて、アルベルトは瞳を赤く光らせた。


「──眠りなさい」


アルベルトの言葉を聞いた瞬間、視界がぐにゃりと歪み、意識が急速に遠退いていくのを感じた。

赤眼を使ったのだ。どんな人間も意のままに操る、魔法の瞳を。


「ひどい……こんなの、ずるい……」


「…………貴女にだけは、この力を使いたくはなかった……」


ユノは必死に眠気に抗い、アルベルトの頬に手を伸ばした。しかし足に力が入らなくなって、そのままアルベルトの胸の中に倒れ込む。


「恐らく皇女を追って、グランキシュルの暗殺部隊がこの村にも来るでしょう。ゾーギン村の者達と共に、他の町に移ってください。大丈夫。ユノならばどこへ行っても、必ず上手くやれます」


アルベルトの声が、上手く頭の中に入ってこない。

ユノは感覚だけを頼りにアルベルトの首に縋り付いて、唇を動かした。どうかあなたが思い直してくれればと、ひたすらに祈って。


「……あたしは……あなたと、ずっと……」


しかしそこで、ユノの意識は微睡みの中へと落ちていった。



「さようなら、私の愛しいひと……」

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