双子の冒険者.11
「お主たち。このままでいいのか?」
「なんだ?じじい、説教か?」
「サイカルミは、化物と手を組んでいるのじゃぞ?」
「なんだと?もうろくしてるんじゃないのか?」
「バカモン!失礼な!わしはまだ、若いもんに負けんぞ!」
「へへへ、俺たちは所詮、嫌われ者よ」
「せめて、いい金はもらいたいぜ!」
「………サイテーね、あなたたち」
「なんだと、この女!」
「俺たちを舐めてんのか!?」
「舐めてるわ。あなたたちのような人にも、話しかけている人の言葉に耳を貸さないなんて」
ふぅと、ため息を吐くと首を振る。
「なんだと、このやろ!やっちまえ!」
冒険者たちが、襲いかかってくる。
「仕方ないのう」
リーエンは、説得を諦めたが、レナがちゃんと自分の意図に気づいてるので、嬉しくもあった。
カチンと来て、いきなり攻撃するかと思ったのだが、態度に似合わずちゃんとしてるようだ。
「レナちゃん、怖いですなぁ!」
「抱きつこうとするな!」
レナの札がイブキに当たると、バリバリと痺れて来た。
「ああ、痺れる~ん」
「…………」
大丈夫だろうか。しかし、今はこ奴等をどうにかせんといかんなと構えるリーエンの踏み込み掌底打ち!
「がっ!」
倒れる冒険者を踏みつけると、次のオノ使いの一撃の利き手を掌打!
跳ね返ったとこを跳んで蹴り!倉庫の壁にぶつける。
「どわっ!」
「ふべべ!」
「おひゃ!」
変な悲鳴で倒れる冒険者たち。レナも、ブーメラン男のブーメランをかわして札を放つ。
「雷神の槍!」
雷が、一直線に伸びて敵を撃つ!
「ぐはぁ!」
イブキは、ぽかんとしてルナは、パチパチと拍手する。
「ふぅ。これは、ギルドも知らんことかのぅ」
「サイカルミ個人が、雇ったのかしら?」
「そうだと思うが……こいつらのことは、ギルドに報告しておこう」
倉庫にあったロープで縛りレナたちは、先へ進む。
賑わいのある大通りから、サイカルミの館へ。
すると、地鳴りがしたので、みんなその場に伏せる。
「な、なんじゃ!?」
「地震!?」
「ぼ、ぼくちゃんのファンが駆けてくる地鳴りかしらん?」
みんな、こいつなに言ってんだと思う。
「あれは!?」
サイカルミの館が崩れて、塔が現れる。それも、バランホーンのいた塔と同じだった。
すごい揺れは収まりそこには塔。レナたちは、呆気にとられるばかり。
町の住人たちも、なんだこれはと大慌てだ。
そこへ、塔から魔物たちが溢れて来ると人々に襲いかかる。
呆然としていたレナたちは、住人たちを守るため行動する。
「リーエン。どうするですなぁ!」
イブキは、重点的に女性を助けながら話す。
イブキは、モテないゆえに好きな子は全部男に持って行かれたので、男はイケすかないのだ。
だから、女性を助ける。男は助けない訳でもないが、自分でなんとかしろって思っているのだ。
「ギルドに行こう。そこのギルドに応援を頼むことにするぞい!」
鋭い蹴りで、ガーゴイルストームを蹴り飛ばし駆ける。
「こっちに来ないで!」
ルナは、アレンジでシャインナックルを飛ばして、ガーゴイルストームを打ち抜く!
バランホーンが、やられる訳か。この娘たち、可愛いだけではないと言うことか。
頼もしいとリーエンは思う。ガーゴイルストームは、ガーゴイルの位種だから、動きが速い。
それに、ついていけてるのだから。頼りになる。
「見て!」
逃げ惑う人々の中に冒険者たちが、弓を構え矢を放とうとするが、人々に当ててしまうからか、撃てない。
「シャインアロー!」
「雷神の吐息!」
ルナとレナの技が、空の魔物たちを蹴散らす。
「ギルドが、見えて来たぞ!」
中に入ると、ギルドマスターらしきドワーフの戦士が命令を下している。
「おお、リーエン。来てくれたのか!」
「うむ。サイカルミの奴のとこから、塔が生えおった」
簡単に事情を説明すると、難しい顔をする。
「なにか、知っておるのか?」
「……先代のギルドマスターから聞いたのだが……」
昔、この影の世界を異世界から進行した常闇族がいたと話してくれる。
「あの塔のことについては、よくは分からんが、もう一つと関連があるのじゃろうな」
ギルドマスターは、考えながらも職員たちに的確に指示を出す。
つづく
なんとかかんとか、2000PVありがとうございます。
地道にこつこつ書いていきます!
他の作品も書いているので、遅くなりますがこれからも、よろしくです!




