祭りの日 母との再会
台の上に娘と男が達が乗り、
男達は娘の父親と交渉を始める。
父親はお金を受け取り娘を男に渡す。
ノヤの母も、家族の為に台の上で、
ブイラの元から別な男の元に嫁に行った。
ノヤの母が台の下で涙ぐんでいる姿をノヤは見つけ、
ノヤの母の隣には、ノヤの母を引きずり連れていた男の姿を、
ノヤは鮮明に覚えていた。
ノヤの母は、ガリガリに痩せていたが、
ノヤの母は、以前の美貌を取り戻していた。
ノヤは、母の姿を見て、涙を流し腕を目に当て擦った。
ノヤとブイラの元に、男達は誰も来なかった。
台の上に数名の娘と父親しかいなくなり、
ブイラはノヤの肩に手を当てて、台の上から降りようとした時に、
細身でサラサラの髪の王子が台の上に現れた。
ブイラが「ラムピリカ王子、何故ここにいるのですか?」
「ブイラ、まだ幼い娘を嫁に行かせるのか?」
ラムピリカ王子はブイラを責めた。
「俺の娘です。」ブイラは顔を空に向けて答えた。
ラムピリカ王子はノヤの腕を掴みノヤの顔を覗きこんだ。
ノヤは目をパチパチさせた後、
時が止まったかのように、動かなかった。
ブイラが「ノヤ、家に帰るぞ」と声をかけると、
ノヤはブイラのほうに顔を向けて頷いた。