王子との再会
数日後、同じ場所で、髪のサラサラの細身の王子はノヤの姿を見つけた。
「また来ているのか」と王子か言うと、
男達は「獣や敵に殺されても、娘の運命何じゃないんですかねー」と答えた。
別な男が「ここが危険だと言っても聞かないんじゃ、仕方ないですよ」
王子はノヤに近づき馬に乗せて、屋敷の前まで連れて行き降ろした。
「あそこは危険だからもう行くな」とノヤに怒鳴るように言い、
王子は自分の分け前の肉を半分にしてノヤに渡そうとした。
ノヤは受け取らずに走って行った。
王子が仲間の男達の方を振り向くと、
男達は手の平を空に向けて、頭をかしげていた。
王子は「肉が欲しくないのか」と言うと、
一人の男が「あの娘の考えている事が解りませんね」と答えた。
別の男が「自殺願望でもあるんじゃ無いんですか」
ノヤは家に帰ると、台所で草を切り炒めた。
「ノヤ、帰って来たのか」とブイラが戸口で声をかけた。
ノヤは「とうちゃん、ゴメン、今日も草しか無かった。」
ブイラが「ノヤ、何処にいるか探したんだぞ」と聞くと、
「ちょっと遠くに」とノヤは答えた。
「危険な事はするなよ」とブイラか言うと、
ノヤは「ウン」と答えた。
「ねえちゃん」とキスとアキがノヤに抱きついて来た。
ブイラが「キスもアキも心配していたんだぞ」
ノヤは「キス、アキ、心配かけてごめんね」
アキが「ネエちゃん、何処にも行かないで」と言うと、
ノヤは「何処にも行かない」よと答えた。