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ユポの醜態

ノヤは急いで家に帰る。

「姉ちゃん」とキスとアキが駆け寄って来た。

ノヤは「兄ちゃんは」と聞くと、

「まだ帰って来てないよ」とキスが答えた。

ノヤは「これから夕飯の用意するから、父ちゃんと待っていて」と言うと、

キスとアキが外に出て行きブイラを呼びに行った。

ノヤは家の中を見渡し、外を見て、

葉に包まれた肉を均等に分けた。

「ノヤ、その肉をどうしたんだ」とブイラが聞くと、

ノヤは「もらった」と答えた。

ブイラはノヤをまじまじと見て、何も言わずに座った。

ユボが帰って来て、驚いた目で肉を見て、

キスとアキを退けるように座り、

「俺は体力を付けて無いといけないからな」と

キスとアキとノヤの肉を取り自分の皿に乗せて食べ始めた。

ブイラはユボの顔を殴り「出て行け」と怒鳴った。

ユボはブイラを憎みつけて、ブイラの皿にある肉も、

自分の皿に乗せて持って行ってしまった。

キスとアキは泣いていた。

ブイラは、床をドンと叩き、体を前かがみにしていた。

ノヤは台所に行き、もう一つ葉に包まれた肉を出して、

3等分分けて、キスとアキとブイラに出した。

ブイラは肉をチラリと見て、「俺はいいから、ノヤが食え」と言って、

手で肉の皿をノヤの方に押した。

ノヤは肉を半分して、キスとアキの皿に乗せた。

「姉ちゃんの分は」とキスが聞くと、

ノヤは「私は昼間沢山食べたから」と言うと、

「姉ちゃん、ずるい」と言って、肉を食べ始めた。

ノヤはブイラの方を見てから台所に行き、

草を炒めて、お皿に盛ってブイラの前に置いた。

「ノヤ、お前も、お腹すいているんだろう」とブイラは尋ねると、

ノヤは草を炒めた皿を台所から持って来て食べ始めた。

肉を食べ終わったキスは悲しそうな顔して、

「姉ちゃん、俺に嘘を言って、肉を俺たちに食わし、

父ちゃんが言わなかったら、何も食べずに寝たんだろう。

父ちゃんも姉ちゃんも」キスは泣き出した。

ノヤはキスを抱き抱えて宥めた。

ノヤは王子か食べずに葉に包んだ方をキスとアキの為に隠して置いたのです。

「姉ちゃん、俺が狩して食べきれない肉を持って来るからな」と、

キスは目をゴシゴシ擦りながら言うと、

「期待しているは」とノヤはキスを抱きしめた。

「アキも」とノヤの側にアキが近寄り、ノヤはアキを膝に乗せて抱きしめた。

ブイラは杖を突いて立ち上がり、置くの部屋に行き横になった。


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