王子様との出会い
ノヤは目を覚ますと、朝ごはんを作り、
皆に食べさせてから片づけると、
街から、かなり離れた所ので食べ物を探しに出かけた。
ノヤには食べ物を何も見つける事が出来ない、
ノヤは心の中でつぶやき、
「今日も草しか弟達に食べさせてあげられない、」
ノヤは母を恋しくなり、涙が出そうになった。
「そこで何をしている」とノヤは声のするほうに振り向くと、
馬に乗った8人の男の人達がいた。
ノヤは男達を見て怖くなり、足をガクガクさせて立っていた。
サラサラ髪で細身の青年がノヤに、
「シネパの国民かと尋ねる」とノヤは頷いた。
さらに「ここは、敵や獣がいるから村に帰りなさい」と言っても、
ノヤは動こうとしなかった。
サラサラ髪で細身の男は、ノヤの腕掴み馬に乗せた。
男の一人が、
「王子、何をなさるのですか?」と尋ねた。
「ここに置いて行けないだろう」と
サラサラ髪で細身の王子は答えた。
男は、納得行かない様子で、
「王子の馬に乗せなくっても」と言った。
王子は、
「一番怖く見えない、私の馬に乗せるのが道理だろう」と言うと、
男達は仲間どうして顔を見て頷いた。
王子達は川の流れている所で止まり、
「この辺で少し腹ごしらえしませんか」と王子に話しかけた。
王子周りを見渡して、「そうだな、この辺で言いか」と
馬を下り、ノヤを馬から下ろした。
王子は首をかしげていた。「軽いな」
男が馬の綱を木に縛りながら、
「そりや、小さく痩せていたら、軽いに決まっていますよ」と言うと、
王子はノヤをまじまじと見た。
ノヤは腕を体に貼り付けて、マスマス細く見えた。