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悪役貴族レオン様

作者: キサラ

レオン・ヒィオレ。

この何とも言えない名前が、今生の俺の名前であった。





俺には前世の記憶がある。

もしかしたら前世でもなんでもなく、俺の精神の問題かもしれないが、恐らくは前世の記憶だと思う。

思いたい…。

そんな俺の前世はいたって普通の家庭に育った、いたって普通のぼっちであった。

少、中、高、大、社と、一人も友達と呼べる人がいなかった。

確かに虚しい人生だったが、趣味のアニメやゲーム、マンガが心の傷を癒やしてくれた。

さてそのゲームの中に、「学園!青春物語」という、いわゆる恋愛ゲームなるものがあった。

主人公は双子男女から一人を選び、選んだ主人公の性別によって攻略対象が変わる。

女主人公なら男、男主人公なら女である。

期待せずプレイしたそのゲームは、実に面白かった。

俺は全てのエンディングをみないと気がすまないタイプだったので、男キャラも女キャラも全てクリアした。

男女各3人ずつ攻略できるキャラがいるのだ。

そんな物語の中に登場する、もはや定番の存在・悪役貴族のレオン・ヒィオレ。

学園の中では、王子の次に権力と財産を持つ超我がままな俺様野郎。

平民のくせに貴族(攻略対象)に気に入られるのが気にくわないと、様々な嫌がらせを主人公に繰り返し、学園と家から追い出され、野原で野垂れ死ぬという悲惨すぎる最後を迎える。

美しいプラチナブロンドに、光にあたるとキラキラと輝く蒼い瞳。ばっさばさの天然睫毛にシミ一つない白い肌。

見た目だけは完璧だったのも、レオンが調子にのる要因であった。

そんなアホに、まさか自分が生まれ変わってしまうとは誰だって思わないだろう。

俺も今だに信じられない。

ただ、美味しいご飯が、厳しいマナーレッスンが、俺にこれは現実だと突きつけてくる。

そう、俺は認めなくてはいけないのだ。これが、こんな不幸が現実だと。


 








使用人に髪を丁寧にセットされながら、思わずため息をついた。 

生まれてから数年の月日が流れ、俺は5歳になった。

毎日毎日勉強、マナーレッスン、勉強勉強勉強…

もはや勉強を嫌だとすら思わなくなった。

慣れって怖い。

「レオン様、いかがなさいましたか?」

俺が産まれた時から仕えてくれているおばちゃんが、心配そうに顔を曇らせた。

本人の前では絶対に呼ばないが、心の中でこっそりとおばちゃんと呼んでいる高齢の女性だ。

白髪だらけの茶髪をお団子に結んでいる。

「…何でもないです。」

流石にこれはゲームの世界なんです!なんてトチ狂った事は言わない。

「そうですか?」

「そうです」






時はあっという間に過ぎて、俺は中等部に通うことになった。

ちなみに少等部では友達はできなかった…何故だ。

俺が話かけると何故か皆謝罪を繰り返しながら逃げてしまう。

俺…何かしましたか?

まあいい。今のところ攻略対象達には話しかけてすらないし、高等部から入学してくるであろう主人公達にも近づく気はない。

自分第一ですので。

 





ゲームの舞台となる王立マリリアンヌ学園は、小等部から高等部まであり、生徒の大半が貴族や商人の子どもである。中には攻略対象の王族もいるけど。

しかし高等部になると、入学試験の結果により、特別に1人だけ授業料全額免除で入学することができる。

この制度をつかい入学してくるのが主人公である。

出来れば入学試験で落ちてくれませんか?


そんな事をもんもんと考えながら学園を歩いていると、何やら人の話し声が聞こえた。 






「おいデブ!さっさと歩けよ!」

「あら、そのような事おっしゃっては可哀想だわ。生まれつきなのよ。きっと」

「…」

あれは!噂のいじめとかいうやつですか?

うわあ~生で見たの初めてだよ!

そんな妙な感心をしている間も、ちょっと…かなり太った丸々の少年を、四人の男女が囲んで嫌がらせをしていた。

そんな光景を見て、一つの名案が頭に浮かんだ。

は!もしかしてこれってお友達になるチャンスじゃない?!

我ながらなんて素晴らしいアイディアだろうか!

いじめの前にさっそうと現れるO☆RE!

どう考えても友達になるしかないだろ…。

天才すぎる自分が怖くなり、思わず頭を抱えた。

そうと決まれば善は急げである!

待っててね!未来のマイフレンド!









僕の名前はミハエル・ブランシェキー。

マリリアンヌ学園に通うちょっと…かなり太った中等部生だ。

そんな太った外見だからか、僕はしょっちゅう同級生にいじめられていた。

そのほとんどが悪口だけど、たまに軽く蹴られたりもする。

こんなんでも一応は貴族なので、本当に軽くだけど。

それでも不満は増える一方だし、先生に言っても何もしてくれないしで、毎日が本当に辛かった。

そんな時、太陽みたいなその人は現れた。

僕の目の前に。









バブボォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!





壮大な爆発音と共に。











「そこだそこ!総員打てエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!」


迷彩服を着こなし、頭のヘルメットには葉っぱ、美しい顔を土で塗りたくった金髪の美少年が、ライフル片手に飛び出してきた。

後ろには百を超える歩兵。空には戦闘機。

美少年の命令に従って、ガンガン大砲やらミサイルやらをぶっ放していた。 

「おデブには当てるな!他の四人を狙え!男は急所、女は顔だ!」

「「「サーイエッサー!!!!!!!」」」

僕をいじめていた四人は既に何千発と弾を食らっていた。

弾といっても、全てスライムだが。

それより僕にも当たって気持ちが悪い。 

あ、顔面に…。










よっし!いじめっ子四人は撃破した!

おデブくんにも“少し”当たったみたいだけど…まあ許してね!

呆然とするおデブくんにさっそうと近寄る俺…やばいわ。イケメンすぎだろ…。


「大丈夫かおデブ二等兵!」

「ひっ…!」

思いっ切り避けられた。

しかしこれしきで諦める俺ではない。

「俺はレオン・ヒィオレという。隊長って呼んでもいいぞ」

「けけけけけけけけけけけけっここうですうううう!!」

中々謙虚なおデブだな。

気にしなくてもいいのに…。


「まあその格好では帰れないだろうし、家の風呂に入っていくといい」

にこやかに告げると、おデブくんはこの世の終わりのような顔で固まった。 

そんなに嬉しかったの?後君に当たったスライムが固まりつつあるよ? 






おデブくんを連れて家に帰り、使用人のダルタニアン(おじちゃん)におデブくんを任せた。  

俺にはやるべき仕事が残っていたからな。    




関係者意外立ち入り禁止のドアの前に立ち、13回ノックする。

と、中から「バスケットボール」とかすれた声で問いかけられる。

俺は辺りに敵がいないことを確認し、ささやくように返答した。


「プレイヤー…」



ガチャとドアが開き、作戦部隊隊長のチロリアンが出迎えてくれた。

「レオン隊長!お疲れ様であります!」

俺は手だけで挨拶の返事をすると、ドカッと椅子に座った。

片手をすっとだすと、素早く新人のカットが報告書を俺に渡す。

ペラリとめくると、我が軍しか解読できない、レオン文字で書かれた事務報告がズラリと並んでいた。

先の『OTS(おデブ・助ける・作戦)』にかかった費用などである。

そう、この軍隊の全指揮権は俺にあるのだ。

親に頼み込んでゴロツキや捨て子などを集め、血と汗が滲むような訓練を受けさせている。

今や我が軍の総員数は1698人。

国の軍隊より数は劣るものの、質だけみれば比べるまでもない。

かっちかちの鎧を身に付けただけの、毎日飲んだくれる国のアホ兵士達。

俺の命令により、毎日朝から晩までサバイバル訓練に明け暮れるレオン軍。

国軍が剣や槍を使用するのに対し、レオン軍は銃器を使用する。

違いはそれだけでなく、服装も迷彩服で統一。ぱっと見で「あ、こいつヤバい奴だ」と分かるわけである。

レオン・ヒィオレが学園で恐れられているのはそのレオン軍のせいなのだが、本人は一切気がついていない。ナムナム。




 



「さて、あの四人に話を聞くかね…」

よっこいしょーいちと重たいけつをあげる。



我が家にある拷問部屋には、いじめっ子四人が束縛されて転がされていた。

部屋に俺が入ると怯えたように震えだす。

「おおおお許しを!」

無言のまま椅子に座った俺は、四人をしっかりと見据えた。

「さあ、いじめの主犯格を教えてもらおうか?」

その瞬間、四人の顔に緊張が走った。

先ほどまで震えていたのが嘘のように、キッと俺を睨みつけてくる。

「誰が言うものか…!」

「そうよ!それだけは言えないわ!」

猿共がキーキーと騒ぎ出して耳障りである。

俺はため息をつくと、すっと手を出した。

すぐさま新人カットが二枚の写真とマジックを俺に渡す。

それを見た四人が怯えた表情になる。

「な、何をする気だ…」

「ど、どんな拷問をされたって私達は、」

「ふん!」

強気な態度を見せたって無駄である。

今から行われるのは悲鳴なしではいられない拷問なのだから…。

俺は四人の前に立ちはだかり、二枚の写真を見せた。

「「「「!?」」」」

四人の顔が驚愕に染まる。

そう、その写真には学園の生徒から絶大な人気を誇る王子・アルフォンスと、王女・ティターニャが写っているのだ。

アルフォンスとティターニャは兄弟で、二人ともゲームの攻略対象である。

二人共黒髪に黒目で、当然のように容姿が整っている。

さてさて、そんな二人の写真をこれでもかと四人に見せつける。

「あ、アルフォンス様…」「ティターニャ様…」

四人の反応に満足した俺は、笑顔でマジックを取り出す。

そして…









ティターニャ(写真)の顔にヒゲを書いた。







「「「「ぎゃああああああああぎょがゃいあああああああああああああ!!!!!!」」」」

「ふあーあはっはっは!!!!!!!!!!!!!!!」

拷問部屋に断末魔と高らかな笑い声が響き渡った。


「き、貴様…!」

「ティターニャ様になんてことを…」

憎々しげに睨んでくる四人を無視して、今度はアルフォンスの写真を取り出す。

「おや?こんなところに茶色のマジックが…」

俺がアルフォンスの頭にソフトクリームの一段目を描く…と同時に四人が悲鳴をあげた。

「も、もうやめてくれぇえええ!!」

「こ、こんなのあんまりよおお!」

四人の後ろではレオン軍の隊員達が悲痛そうに顔を歪めていた。

「流石レオン様だ…こんな残酷な事を笑顔でやってのけるなんて…」

「俺はあいつらに同情するぜ…」

その後四人はあっさりと主犯格を暴露した。

やはりというか何というか、いじめの主犯格はティターニャであった。

学園で見かけた時、「あ、こいつ性格悪そう」とレオンレーダーが反応したのである。

ゲームとは大違いである。


主犯格もわかり、モブ共には用がなくなったので道端に投げ捨てておく。

達者でな。












「申し訳ございませんレオン様!ちょっと目を離したすきに逃げられてしまいました!」

おデブくんは逃走したらしい。

全く恩知らずなおデブだな。












それから更に時は過ぎ、ついに俺は高等部生になった。

ついでにおデブくんも。

あの日から毎日おデブくんをつきまとった結果、ついには友達の称号を手に入れたのである!!

この日の夕飯は豚肉だった。


さてさて、高等部ということで、ついに主人公が入学してきた。

性別はどちらだろうと思っていたら、女だった。

茶色がかった黒髪を腰までのばし、横髪をサイドテールで結んでいる。

新しい学園生活に期待しているのか、ぱっちりとした目はきらきらと輝き、口角も上がっている。 

まさか同じクラスになるとは。

まあよろしくお願いしますよ。





ヒロインが入学してから早4カ月が過ぎようとしていた。

4カ月間ヒロインの行動を見た感想としては、「ただの元気で明るい女の子」である。

何故か攻略対象の3人とは今だに接触がない。

まあ俺は同じクラスなので、仕方なく話す事が何度かあったが普通に常識ある真面目な生徒だった。









「おデブくん。今日ひまか「暇じゃないです」な…」

おデブくんは用はすんだとばかりにさっそうと立ち去った。

あんまりだ。俺達友達だろ?

仕方ない、一人で行こう…せっかく我が自慢の基地を見せてやろうと思ったのに。






「あ、レオンくんこれ!」

さっさと家に帰ろうと護衛艦に乗ろうとすると、ヒロインが話かけてきた。

「キアラさん」

ヒロインはカバンの中からプリントを取り出して俺に手渡した。

「これ明日の授業の持ち物のプリントだよ。渡せて良かった~!」 

「わざわざありがとう。お礼に護衛艦に乗せてあげよう」

「え!?いいの!」

レオンジョークだったのに、真に受けたらしい。

すごい顔が輝いてる。

そんな乗りたいの?護衛艦。

仕方ないので乗せることにする。

ヒロインはキョロキョロと辺りをせわしなく見渡し、あれは何?あれは?と質問を繰り返した。



「これは俺が特別につけた超イケてる海上ライフルだ。」

「うわあ~すごいねぇ、かっこいいねぇ」

よせやい、照れるだろ?

「ふふ…ふん!まあな!」

やばいやばい、つい嬉しくてにやけてしまった。

自分のキャラを守らなくては!

しかし嬉しい誤算だ。まさかヒロインがこんなに護衛艦に興味があるなんて!

ヒロインじゃなければ是非友達になりたかった…。

おデブくんはそっけないし…。

「良かったら家の自慢の軍事基地をみる?別に見なくてもいいんですけどぉ」

「え!いいの?見たい!」

いよっしゃあ!

ずっと学園の生徒に自慢したかったんだよねぇ~!







結果からいうと、大変満足した。俺が。

何時間もひたすら自慢しまくる俺の話を、ヒロインはずっと楽しそうな顔できいていた。

正直本当に友達になってほしい。

学園でお弁当を食べながら楽しいおしゃべりをするのだ。家の軍隊がいかに素晴らしいかを。

「はあ…」

窓辺に腰かけ、ワイングラス(中身水)片手にため息をついた。










話は変わって、実は「学園!青春物語」には続編があった。

主人公は前作とは違い、思わず守ってあげたくなるようなヒロインに、ちょっと俺様な男主人公である。


何故こんな話をするのかといえば、その第2のヒロインが入学してきやがったためである。

マリリアンヌ学園に…。








「アルフォンスくぅん♪これ手作りクッキーだよぉ!アルフォンスくんのために作ったんだあ!」

耳障りな高い声で、アルフォンス王子に馴れ馴れしく話しかける女生徒がいた。

例の第2のヒロイン、マリナである。

「…うざ」

アルフォンス王子は小さく呟くと、逃げるように迎えの馬車に乗り込んだ。

お前王子からの好感度だだ下がりだけど大丈夫?

と、ヒロイン2(マリナ)の横をヒロイン1(キアラ)が走りながら通り過ぎようとした。

「ちょっとキアラさん!そんな恥ずかしい真似やめてよねぇ?学園の敷地内で走るなんてぇ、そんな恥知らずな真似よくできるよねぇ?」

「ご、ごめんね。先生に頼まれ事されてて…つい」

可哀想に、ヒロイン1はしゅんとしてうなだれている。

「えぇ~?そんなの言い訳でしょお~?キアラさんて意外に性格悪いよねぇ~」

散々言いたい事を言った後、キアラを睨みつけてマリナは去っていった。

「キアラさん」

「あ、レオンくん」

話しかければ、いつもと変わらない笑顔が返ってきた。

「先生って、マルコ先生だろ?」

「う、う~ん…」

キアラは困ったように視線をさまよわせた。

マルコ先生は生物、科学科の先生で、キアラの事を毛嫌いしている。

キアラが入学して直ぐの授業で、マルコ先生の間違いを指摘してしまったからだ。

それ以来面倒や雑用を全てキアラに押し付けている。

しかも時間制限つき。

何とかしてやりたいとも思うが、立場上中々強くは言えない。

キアラは庶民、マルコ先生は貴族だからである。

中身空っぽでも権力さえあれば誰でも教師になれるらしい。

マルコ先生は若い女生徒目当てで教師になったらしいからな。

「あ、私もう行かなきゃ!ごめんね!」

「うん、引き止めてごめん。」

「大丈夫だよ!心配してくれる友達がいて私は幸せ者だよね!」

キアラは今度は走らないように、早歩きでどこかに向かった。

爆発発言を残して。




「友達…俺が…」

え?え?本当に?本当に友達ですか?

だったら俺頑張っちゃうよ?

だって友達だしね。









「キアラさん!」

「レオンくん?」

さっき別れたばかりのキアラの下に向かう。

「どうしたの?」 

「解決策を思いついた!」

「えっ?」

「俺と婚約すればいい!」「」

どうだ!貴族の婚約者ともなれば迂闊に嫌がらせも出来まい。

固まってるけど大丈夫?キアラさん。

「キアラさん?」

「え?え!あ、その、私…え?!」

顔を真っ赤にしながらあたふたと何か呟いている。

「それは…結婚するってこと…?」 

「う~ん、俺はキアラさん好きだしいいけど、キアラさんが嫌なら卒業と同時に婚約破棄しちゃえばいいんじゃないかな?もちろん俺が振られた設定で。多分俺の両親なら許してくれるから」

何故かキアラさんは更に顔を赤くした。

「すっ!すっ…きって…え!」

しばらくキアラさんはせわしなく体を動かしていたが、やがて覚悟を決めたように俺をみた。

「私もレオンくんが好きです。私は庶民だし、見た目が綺麗なわけじゃないけど、えっと、勉強と運動は得意で、あと家事も結構得意で…」

キアラさんは必死に自分の長所を伝えようとしたが、直ぐに思いつかなくなってしまったらしく、目に見えて落ち込んだ。

「キアラさん。俺はまだ二年ちょっとしかキアラさんと過ごしてないけど、自分で思ってるよりキアラさんはイケてる。大丈夫!」

笑顔でぐっと親指を立ててみた。 









それから二年後、俺とキアラは無事結婚した。

キアラは元々頭が良く、知識が豊富だったので、わりかし貴族の話にもついていけた。

おデブくんはあれから劇的に痩せ、何故かヒロイン2と結婚した。…何故だ。

そして何故かティターニャはおデブちゃんになり、結婚相手が見つからないらしい。

ヒロイン2が何やらティターニャに向かって呪詛をはいていたので、恐らくその呪いだろう。

アルフォンスは普通に婚約者の美しい女性と結婚した。おめでと。







「レオン?」

「ああ、ごめん。考え事してた。」

優しく微笑むと、キアラも柔らかく微笑み返した。







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