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レッスン開始

「レッスンするぞー。」


「はーい。」


「新曲のふりやるぞ。」


「え!?」

お兄ちゃんだけが、やたらびっくりしている。

サボるから、内容言われないのかな?


「先生。話が、違うじゃないですか!(小声」


「じゃあ、前奏。」

むなしくスルーされる。


「え。全部が、いいです。ついでに、私もやりたいです。」

出来れば。


「おっ。有理と違って意欲があるな。」


「先生~。」

いじられてやがんの。


「じゃあ、由香ちゃんも、着替えてきて。」


「え?持ってきてないんですけど。」


「使ってないのあるから、適当に使ってくれれば。」


「はい。」

ガチャ ザワザワ


「由香ちゃん超可愛くね?」


「だよな!俺も、思った。」


「由香に、手出しちゃ、だめだぞ~。」

口調こそ、柔らかいが、視線は硬い。


「本気なら、とまらないかも。」

想像して、少し怯える。


「拓磨言うと、まじっぽくて怖いよ。」


「ごめんごめん。でも、本気になったら、

 本当わかんないし。」


「そんな事言ってると、会わせないよ。」

てか、言ってなくても、危険だから、

会わせたくないけど。


「ごめんごめん。あ、由香ちゃん。」


「すみません。遅くなっちゃって。」


「ちょっと髪上げても、めっちゃカワイイ(小声」


「ん~。(睨む」


「はい、すいませーん。」


「じゃあ、始めるぞ。まず、前奏。

 …こんな感じだ。」

難しい…。


「うーん。こんな感じですかね?」

うやむやなままで、踊ってみた。が、


「おぉ~、上手い!習ってるのか?」


「いえ、全然。」


「ふーん。すごいね!てか、敬語使わなくて、いいよ。」


「えっ。でも…」


「でもじゃない。いいよ!」


「じゃあ、あだ名っていうか呼び名決めま…決めようよ!」


「おっ、出来た。えらいえらい(ナデナデ」


「//」


「ちょっとひろ。」


「ごめん。癖で…。」

遊び慣れてるのかな?


ふと、先生が言った。


「初めてで、こんななら、アイドルか

 ダンスグループに入った方が、いいんじゃない?」

何これは、勧誘ですか?困る。

断り方を考えていると、お兄ちゃんが

「ダメですよー。由香忙しくなって、会えなくなっちゃうし。」

と風変わりだけど、断ってくれた。

とりあえず、ありがとう。


「有理ほんと由香ちゃん大好きだな。」


「だって、可愛いもん。」

…はずい。


「でも、妹離れしないとねー。そろそろ。」


「てか、もう手遅れだろ(笑)」


「確かに。」


「ぶー。(頬を膨らます」

みんなにも、いじられてるのか。


「あっ。あだ名!」


「そうだった。んじゃ、俺らが由香ちゃんをどう呼ぶか。」


「俺は、由香。妹だし。」


「俺達は、統一する?」


「じゃ、由香ちゃんで、統一。」


「んじゃ、由香ちゃん。俺達のあだ名どうぞ」


「坂川さんは、ひろくん。谷内さんは、たっくん。

 立花さんは、和くんで。」


「じゃあ、練習再開な。」

それから、2時間みっちり練習して、皆で

お昼を食べることに。


「お店どうする?」


「あそこに、しようよ。いつもの。」


「あぁー、いいね。」


「そうしよう!」

メンバーだけで、盛り上がって

どこに行くのか教えてくれない。

私いなかった方が、いいんじゃないかな?



到着ー


「え?1部屋2人しか、入れない??」

いつものとこって…、ずいぶんと馬鹿なんですか。

じっくり話すにはいいけど、面倒くさいじゃん。


「だから、時間ごとに、シャッフルで

 みんなと話すの。」


「あ。お兄ちゃん抜きで、お願いね。」


「え、何それ。何かひどくない?」

馬鹿発見。


「家でも、喋れるんだから、いいじゃん。」


「ああ、そういう事ね。」

これが、頭いいキャラを狙うなんて

無謀すぎる。


「とりあえず、順番と時間設定しないと。」


「2時までに、戻るから、大体1時間半だな。」


「誰から、話したい?」


「じゃあ、ひろくん→和くん→たっくん。」


「じゃ、それで決定。ひろいってらっしゃい。」


「行ってきまーす!」

元気だなー。

てか、チャラい。

いつも聞かされてるけど、さすがに

こんなんだとは…。

私の身が、もたないかも。

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