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日常

・波山 由香 高校1年(15歳)


アイドル波山 有理の妹。と同時に、彼女。

それには、ふかーい訳がある。


・谷内 美琴 高校1年(15歳)


由香の親友。そして、アイドル谷内 拓馬の妹。

同じく境遇だけあって、由香の理解者。


エピソード0ー


私は、アイドル波山 有理の妹の波山 由香です。

兄が、アイドルってこともあって、

家の前は、大体人が大勢います。

もう大人なんだし、1人暮らしして欲しいんだけど

何かと理由をつけて、出て行こうとしない。

何か隠しているようで…?


朝ー


「お兄ちゃん。おはよー。」 「おう、由香。おはよー。」


「お兄ちゃんサインちょーだい!」 「え、また?」


そう。学校のみんなに、兄があの波山と知れ渡っていて

毎日サインを、求められるのだ。


「もうお兄ちゃんが、一人暮らしすれば、楽になるのに。」


ファンの子は、暮らしたいとか言うかもしれないけど

サイン求められたり、家の前に人大勢いるの

耐えるの辛いんだからね!?


「ひどいなー。俺は、結婚するまで、ここにいるよ?」


「…」 


「無視しないでよ。じゃあ、仕事いってくる!由香は、学校気をつけてね。」

バタン


あー。もう疲れる。


学校ー


?「波山さーん。お兄さんに、サインお願いしてもらっていい?

  あと、写真とかー//」


由「あっ、いいですよ。」


こんなの毎日のこと。たまに、熱狂的ファンがいて

対応に困ったりするけど。


美「由香は、大変だねー。」


谷内 美琴。私のお兄ちゃんと同じグループの谷内の妹。

同じ境遇だけあって、頼れる相談相手なんだー。


由「そういう美琴こそw」

ガラガラ


先生「はーい、席につく。出席確認です。」


由「やっと、開放されたよー。」 美「だねw先生救世主ww」


由「ねぇ、美琴。私他の家の子に、なりたいよ。」


美「私も、よく思う。けど、あんなかっこいいお兄さんの妹って

  幸せでしょ?」


由「そういう美琴は、幸せだと思ってんの?」


美「そんなにーw」 由「じゃあ、そういうこと言うんじゃない。」


美「ごめーんw」


昼休みー


?「あの波山さん。お兄さんのその…」


由「サインですね。わかりました、先生。」


先生「ほんとごめんなさいね。」


たまに、こうやって 大人も来る。

まったく、芸能人のパワーってやつは。


帰りー


家には、人だかりが出来ていた。

私が、家へ向かってくるのを見て、騒ぎ出す。


「あのー。私の家なんで、通してくれませんか?」


そういった瞬間わっと歓声が沸き「有理くんの妹?」という声が

ところどころで、聞こえた。


「まぁ、そうですけど・・・。」


?「じゃあ、お兄さんにサインと写真頼んどいてくれないかな?」

1人がそう言って渡すと、次々と渡された。

おもいよ・・・。


「ただいまー。」


「あっ、由香。大丈夫だった?」

お兄ちゃんが、小走りでやってきた。

そして、玄関にいる私を見て、続けた。


「あちゃー。由香何もされてない?」


「されてないけど、肩バッキバキだよ。誰かのせいで。」


そう言うと、いつもなんやかんや言うはずなのに、

黙り込んだ。そして、「ごめん…。」と謝った。

仕事で、なんかあったのかな?


って、何でそんな事思うの?

私お兄ちゃんの事嫌いで、特に考えてないのに。

時間って、怖いなー。


そんな事を思える日が、あと何日あるのだろう。

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