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2月13日、バレンタインイヴ。

 畜生! チクショウ!! ちくしょう!!!


 なんでなんだ! なんでなんだぁ? なんでなんだぁぁ!?


 なんで、私は料理もできないのに、料理を作ろうとしていたんだぁぁぁ!!!


 って、気付いたんだけど、私が作ったレベルのモノでは料理とは言えないね♪



 さて、今日という日が始まりました☆


 なんと、今日は2月13日です!


 バレンタインの前日・・・よって、今日はバレンタインイヴってことになりますね。


 そして、今日の私の行動予定を発表するならば、“買い”のみとなります。


 よって、今回は、そもそもの失敗原因の製作自体がありません!!


 はい!! 拍手ぅぅぅ!!!


 え? なんで、それだけなのか?だって?


 それは、もう少ししたらわかることだから、辛抱して待つが良い!











―――――●―――――●―――――●―――――











 さて、私は少しだけオシャレをして外出を試みることにしてみた。


 だが、今日も真也君はサークルのおかげで家にはいない。


 だから、私の一日は自由というものなのである。


 だけど、そんな私にはとても重要な任務があるのである。


 それは、買い物・・・。


 だけど、昨日やその前みたいなただの買い物(・・・・・・)などではない。


 今日の買い物は、プレゼントを作るための材料集め(・・・・)の買い物ではなく、プレゼントそのもの(・・・・)を買いに行くための買い物なのだからね☆


 なので、昨日やその前のように楽な買い物ではないことは確かだ。


 さて、ここで問題だが、この買い物の重要性がキミにはわかるかね?


 それは、世の中の女子共が“キャッキャ”しながら、「どれにするぅ♪」とか言って楽しそうに彼氏だか友達だかのためにプレゼントを選んでいる隣で、私はなぜか真剣に彼氏でもない同居人のためにプレゼントを選ばなくてはいけないということを指し示すのである。


 それがキミにはわかったかね?


 どうせわからなかったのだろうね。


 だって、キミは馬鹿なのだから仕方がないことだよ♪



 でも、そんなこんなで家を出たのはいいが、残念ながら向かう先を決めていなかったみたいだね。


 っというわけで、どこに向かおうか考えてみる私である。



 そして、真っ先に思い浮かんだ場所が近くの駅近くにある百貨店。


 私は公共交通機関を駆使して、百貨店まで向かうことにしてみた。


 だが、そこで売っているモノが全て高いということは知っている。


 だから、使いすぎることのないように、最初に予算額を設定しておくことにした。


 その金額は、1500円。


 まぁ、彼氏でもなんでもない相手に対しては十分な金額すぎると思うがね、 どうも。



 そして、私は今悩んでいる。


 それは、『何を買おうか?』ということでである。


 今、世の中に溢れているチョコは色々と綺麗なものだばかりだ。


 もし、綺麗なモノがじゃなくったって、何かしら目立つ武器を持っている。


 だから、買う方は・・・買わなければいけない方は悩まされるのである。


 さて、彼にあげるのはどんなものにしようか?


 私はそんなことを考えながら百貨店内を回り始めた。



 まず、店のチョコを見て一番最初に目に入ったモノは、マーブルというのかグラデーションというのかよくわからない、とりあえず“綺麗”がコンセプトらしきチョコ。


 だが、それは残念ながら私の予算の遥か彼方を行く予算額二倍の3000円。


 残念だったね、 真也君。


 私はそこまで出すつもりは全くないのだよ☆


 っというわけで、私のチョコレート観察は続くことになる。



 まずは、チョコ味のカステラ。


 これは純粋においしそうだと思う。


 だけど、値段が2000円。


 私はこれを見て、『少しお高いかな?』って思ったわけだ。



 そして、次に目に入ったのは、いろんなチョコが詰め合わせになったモノ。


 カッコよく作られた箱の中には、六粒のチョコレート。


 それは、ピーナッツだとかカシューナッツだとかアーモンドだとかそんなのが入った豆系のチョコが入ったモノ。


 うん、 確かに良いセンスをしているかもしれない。


 だけど、残念だったね。


 そのチョコレートは予算通りの1500円。


 ってことは、一粒250円というわけだ。


 うん、 高すぎると思うよ、 どうも。


 ってなわけで、これも却下。


 さて、次はどうしたものだろうか?


 そうやって、私はじっくりこってり考えてみた。


 すると、どうやらそんな私に女神がほほ笑んだらしい。


 そう、、、私は気に入ったチョコレートを見つけることができたのである。


 これで、明日は完璧だ!!


 私は心の中でウキウキしながら、そう叫んだのである―――――。

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