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2月10日、クッキー。

 さて、今日は2月10日だよね?


 そして、どうやら今日は、彼が・・・真也君が大学の方に通うようです!!


 それはそれはとっても幸せなことでありまして、、、


 ん? 「なぜお金を使うことまでして、付き合ってもいない彼にプレゼントをあげることが幸せなことか?」だって?


 それはだね、 今まで料理とか洗濯とか色々なことを無償でしてくれた彼に対してお礼ができるからだよ。


 人間、感謝を忘れちゃあいけないよ?


 というわけで、感謝感謝のバレンタインデーに向けて、何を作ろうか?と考えることになった私。



私「まぁ、ここはとりあえずクッキーということにしておこうか?」

 「だけど、私クッキーなんて作ったことないや☆」

 「えと、どうやって作るんだっけ?」

 「そもそも、材料とかって何がいるわけ?」


 どうやら、私の製作はまず基礎からだったようだね。


 そんなわけで、私は家に一台のみ存在する彼のパソコンに手をかけてみる。


 そして、思うことが一つ。


 『エッチなサイトの履歴とか残ってないかな♪』


 ここで、少しワクワクしながら変な妄想を膨らましてみるのである。


 まったく、いくら男がエロい生き物だからって、同居人に対して失礼な話だよ。


 そうやって、私は自分で自分に呆れつつ、とりあえず履歴を見てみることにした。


私「よいしょっとぉ~」

 「・・・・・・・・・・」

 「・・・? ん??」

 「おっかしいなぁ?」

 「なんでか、履歴が残ってないんですけど?」


 その理由を、私は考えてみた。


 だが、どうやらその答えは一つしかないようだね。


 それは、彼が履歴を消したということ。


 『うん、きっとそれしかないよ☆』


 『だって、変態さんなんだもん・・・多分・・・★』


 私は同居人に対してさらに変な肩書を増やしてみた。


 ここで、現在の彼の肩書は《幼馴染》と《イケメン》と《エロス》と《変態さん》。


 『うん、いい感じ♪』


 私はそう思いながら、クッキーについてあれこれ調べ始める。



私「えっと、、、材料は・・・?」

 「よし!このサイトでいいや!」

 「ポッチっとな!!」


 私の掛け声と同時に、プリンターが起動し始めて、指定した場所のコピーが“ウィーン”と出てくる。


 私はそれを持って外に出かけようと、カバンの中に入れて「行ってきまーす♪」と家を後にした。











―――――●―――――●―――――●―――――











 さて、材料の買い出しが終了して、今は買ったモノを机に並べ終えたところである。


 それから、私はとりあえずコピー用紙を見て、作りはじめることにした。



私「えーーーっと、、、」

 「まずわ・・・バターバター・・・」

 「んで、砂糖・・・砂糖・・・♪」

 「それからぁ~~~~~♪♪」


 そうして、型抜きして形作ったモノが完成。


 『うん、今のところいい感じ☆』


 私は、自分の素晴らしい出来に感心しながら焼くためにオーブンに入れる。


 そして、そして?


 音楽を聞きながら待ってみる。


 さて、出来はどうなのかな?


 私はクッキーの出来具合を見るために少しオーブンを覗いてみた。


 すると、すると?


私「おぉ!」

 「おおおぉぉぉぉっう!」

 「焦げてるぅぅ!!!?」

 「なんでなんでぇ~!?」


 私には理由がわからなかった。


 だって、焼く前までは全てが完璧だったんだよ?


 それなのに、それなのにぃぃぃ・・・。


私「はぁ、、、いくら悔やんでも報われない・・・っかぁ・・・」

 「なんで、歌なんか歌って調子乗ちゃったんだろう・・・?」

 「まともに待つこともできないのかな? 私・・・」


 私は自分に呆れた。



 だが、《何があってもめげない》というところが私のいいところなのである。


私「さて、今日は失敗しちゃって無駄に焦げたおやつ食べることになっちゃったけど、私には明日があるさ!明日がね!!」

 「っというわけで、何を明日は作りましょうか?」


 私は早速、新しいを案考えてみることにする。


 だって、明日も焦げたりして同じモノを食べるなんて嫌だもん★


 私はそういうわけで、自問自答してみたのである。


 すると、そこには出てきた答えが一つ。


私「そぉーだ!」

 「明日はケーキを作ろうではないか!?」


 これまた安易な考えがここに一つ。


 さて、明日はどうなるのであろうか?


 私は明日が本当に楽しみである―――。

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