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七神剣の森【全年齢版/完結】  作者: 千艸(ちぐさ)
一筋の光
1/105

プロローグ、或いは死の宣告

 処刑台(しょけいだい)の上に上がる。想像していたより(はる)かに小さい少年の登場に、場がざわつく。

 (くろ)(よろい)執行者(しっこうしゃ)罪状(ざいじょう)を読み上げる。

 人々のざわめきは、段々と()(なん)に変わっていく。

「…おい、(ひざまず)け。その台に首を()せろ。…もっと前だ、(あご)をつくな」

 執行者が少年に指図(さしず)する。その手には漆黒(しっこく)(けん)が握られていた。

 少年はついに、前を向いて顔を見せる形になった。

 そして彼は、(にわ)かには信じがたいものを見た。

 目の前の群衆、その中に大切な人の笑顔があったのだ。

 その笑顔は、彼に向けられた送別(そうべつ)ではなく。

 彼に振り下ろされる漆黒の剣に向けられたものだった。

(どうして、)

 お前が中にいるのか。

(どうして、)

 俺が分からないのか。

(どうして、)

 人が死ぬという時に、それを喜べるのか──


 こんな事が、あって良い筈がない。

 彼の思考が停止した瞬間、(さば)きが(くだ)った。


 おかしなもので、(どう)から離れた事により、彼の頭はかえって冷静になった。

 真実を見付けるために、過去を振り返ってゆく。


(そうか…。)


 全ては、遠い昔から始まったのだ……。




挿絵(By みてみん)

安心してください。ハッピーエンドですよ!

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