転生1
20xx年のとある病院の一室で一人の男が天寿をまっとうしようとしていた
男の名は山谷秀一90歳職業小説家数々のヒット作を世に出しドラマ化映画化果てにはアニメ化までされた作品を世に残しあまりに生々しくリアルな表現でまるでその場いるような臨場感を味わえると話題になり今なお現役で書き続けた男も遂に終わりを迎えようとしていた
「良い人生だった!何よりお前に出会えてそしてお前達二人が産まれたことが幸せだった!」
「あなた!」
山谷秀一は病室の壁を見て家族に向けてそう言う
「ああ本当に幸せだった!だからこそお前達には告げとこう!私いや、俺は殺人鬼だ!」
山谷秀一の妻と姉弟はあまりに衝撃的な発言に耳を疑いそして驚きを隠せずにいた
そして聞き返そうとするが心電図は鳴り続け安らかな表情をうかべ息を引き取る 享年90歳…
次に目覚めると神殿のような建物の目の前で目覚めた
その神殿はまるでギリシャ神話に出てくるような神殿だった
秀一は恐る恐る進むとそこには一人のその場には不相応なスーツを着た一人の女性がいた
そしてその女性が秀一に気づくと秀一に向かってくる
「初めまして山谷秀一さんいえこう呼んだ方がいいですかねぇ!殺害数約3195人の殺人鬼と!」
秀一は驚くのと同時に察した
(フッ!ここが地獄かぁ!)
そう察するが目の前にいる女性に
「ここは地獄ではありませんよというか天国でもないですよ!」
女性の言葉に秀一は驚愕するそして
「そう言えば自己紹介がまだでしたね!私はウルズと申します!」
女性ウルズが一礼をしてそう言う…
「さぁてあなたには大量殺人の罪があるのですが何と今回は帳消しとなります!」
ウルズは軽いノリでそう言う
「どういうことだ!」
まぁ当然の反応をするとウルズはわかっていたかのような態度をして
「そう慌てないでください!一から説明しますから!」
ウルズはそう言うと指を鳴らしたすると目の前にガラス張りのテーブルと椅子そしてテーブルの上にはティーポットと小さいお菓子が現れた
ウルズに促されるまま秀一は椅子に座る
「ではまず何から聞きたいですか!?」
ウルズがそう言うと
「まずここは何処だ!そして私はどうなるのか!?」
秀一は直球に聞いてみた
「あぁ!その事ですか!簡潔に言うとここは天国でも地獄でもないですがあの世ではあるのですがここは私が作った空間とだけと言ったところですかね!」
ウルズこの空間について説明した
「次にあなたはこの度年に一度行われるくじ引きの結果何とあなたが選ばれました!」
「どういう事だ!」
秀一はこの状況に追い付けていなかった
「簡単に言ってしまうとあなたには第二の人生を異世界で送るチャンスが舞い込んだということです!」
ウルズが簡単に説明したことでようやく理解する秀一
「本来であればあなたを転生させようか悩んだのですがこれも結果なので仕方ないです!」
ウルズは本音が漏れて愚痴を本人の目の前で言った
「勿論あなたの自由ですので大いに悩んでください!」
ウルズは優雅に紅茶を飲みながら言った
「一つ聞いていいか?」
「何でしゅう?」
「もしも次の人生を選んだ時あなたが干渉するということはあるのか?」
秀一は最も聞きたかった質問をぶつける
「単刀直入に言えば基本干渉しないのでので安心してください!」
ウルズが答えると秀一は少しだけホッとした後すぐに決意した
「転生を希望する!」
秀一は覚悟を決めた面持ちで答える
「わかりました!では簡易的あなたが転生する世界について教えましょう!あなたが転生する世界では『魔法』や『個性』が存在します。そしてこの世界には人間以外の亜人や魔物が存在するファンタジーあふれる世界となっております!」
ウルズは簡易的に転生する世界について説明した
「理解した!」
「ではあなたを転生させます!」
ウルズがそう言うと秀一の足下に魔方陣のようなものが現れて秀一は光につつまれるそして
「ではここでお別れです!あなたの次の人生に幸あれ!」