十二月一日
短編を書こうかなと考えて。
特に進まない時間を過ごしていた。
衝動のままに行動が出来ていない。
というかさぁ。
作品を書けば書く程。
つまんねぇ男だなと感じるのだ。
別に他者に理解されたいとか思わないが、面白い作品を書こうと考えると締めとなる部分が似ていて何だかなぁと感じる訳だ。短編も長編を考えてもアイデアという化学物質で味付けしただけのケミカルなチョコを作り続けている気分にさせられる。
甘さとか苦さとか、口当たりとかを調整できても最終的にチョコでしかないのだと思うのだ。俺が描ける面白いの種類は二つだけだ。積み上げてぶち壊す。考えてまぁ良いか。それだけだ。それくらいしか面白いと感じる物を描けない。
いや、待て。
そもそも作品を書いてる時点で問題はない。確かに期日とか諸々を考えると、そんな事をしている暇はあるかという話だが創作を続けていれば量は溜まる。前みたいにつまらないから消した場合でも何が足りないかを形にした事で気がつける点もある。
無駄ではない。
何から何まで一から百を説明する必要はない。物語を主体として必要な要素を抜き取り、その度に説明を入れていけばいい。俺が消した作品はそれが出来ていないから消した。物語自体が動き出した地点から物語を始めればいいのだが、その動き出しの始点がズレていたから冗長な物語と化していた。
主人公視点の始点を物語の始点にするのでなく。
物語自体の始点を考えるべきなのだろう。
つまり、行動のみが。
物語のはじまりとは限らないのだ。




