九月六〜九日
ここ数日は体調不良が続いている。
寝不足みたいな気もするが腹の調子が悪い。
夏バテみたいな物なのだろうか。
九月に入り、十日近くが過ぎようとしている。
九月いや八月以降にまともな進捗はない。あれだけ待ち望んでいた賞が開催されいるのに。いや、こんな所で後悔していても何も変わらない。後悔とか愚痴のような事を書くだけで終わりたくはない。
変わりたい。
何かを得たいと夢物語しか語れない口を開くだけの餌を求める鯉のような存在から、やりたい事の為に行動し続けられる存在に変わりたい。賞の存在に気がついてからどれだけの時間が経ったのか。何で行動し続けられていないのだろう。
結局はゲームを開いている。
別に創作が楽しくない訳ではない。今から毎日一ページでも書き続ければ、作品は書き上がる計算だ。単純だからこそ何で行動していないのか。そう思うのに行動できていない今がある。きっと行動できていない事に大した理由はない。
行動していないから行動していない。
この日記もそうだが行動しないと後ろめたさを覚えて距離を置こうとしてズルズルと時間だけを浪費していく事になる。そうか、そういう事か。俺はまた自分に夢をみていたらしい。どうせそんな価値もないのに少しでも良く見せようとしている時がある。
俺はまた作品を投稿して。
誰かに認められたいから。
納得いくまで足踏みしている。
俺はここで活動してきて何も学んでない。どれだけ素晴らしいとされる作品を描こうと読まれない事には価値はない。量を熟せない作者に価値はない。求められるのは量と質。作品に求められるのは飽きられない為の質と忘れられない為の量が必要だ。
俺に足りないのは量。
百点を目指して足踏みするよりも六十点でもいいから作品として形にする事が重要なのだ。その六十点は今ある俺のすべてであるからだ。見栄を張る為に今ある力を否定する為に百点の足踏みをし続けて、俺は今ここにいる。なら、今までの足踏みが無駄ではないと今度は量を書く為に質を気にしない為に足踏みをし続けてきたのだと嘯くべきなのだ。
少なくとも一作は既に短編として物語自体は完成しているのだ。後は形にするだけでいい。何でこんな何もかもを晒すような日記を書いているのに俺は定期的に見栄を張るように等身大の無能を否定しようと懊悩しているのだろう。
はぁ、絶望が足りない。
また無駄に自分に期待をしていた。
夢を見るのをやめよう、地に足をつけて。
目的地まで一歩ずつ、まずは形にする所からだ。
頑張らず、やる事をやっていこう。




