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四月十二日
今日はほぼ一日中。
サイレントウィッチを読んでいた。
あの作品は面白いね。
物語の構成がちゃんとしているのだ。基本的に面白い作品とは主軸に作品全体を通してのクエストと章単位でのサブクエストを設けられている。この主軸があるからこそ物語がブレず読者は登場人物達が何をしているのか分かりやすい。
ただ読んでいて自分は随分と短絡的な性格をしているのだなと痛感させられた。俺が物語を書く時にはやはり自分ならという思考がある。その判断や行動には残虐と感じられる物も少なくない。
それは根底に"力があれば選択肢が増える"という価値基準が存在するからだ。もしかしたら才能という言葉に忌避感を覚えていて、その存在を否定したいのかも知れない。才能とは体質と性格と発想。でしかないと俺は信仰しようとしている節がある。
でないと、創作で一発当てようなんて。
才能がない俺には無理だという事になる。




