十一月十九日
結構と書いたと思ったら。
一話も進んでいない事に気がついた。
という事で、今日も日記を書いていこう。
さて、こうして考えると一日一話を投稿できるというのは才能というか努力という純粋に凄いなと思う訳だ。俺に関しては……あれ、そう言えば陰口以降は日記以外で何かを投稿した事はあっただろうか。ないかも知れない。
ただ中途半端な状態で投稿した所でそれを続けられる訳でもないし、毎日書いていこうという目標を掲げて走り続けた所でそれが何に繋がるかも分からない。終わりの分からないマラソンを続けること程、つらい事はない。
いや、そもそも。
投稿するというのも変な話か。
俺にとって創作の原点は、落書きだ。自分が面白いと思うものを書いて出来上がってから人に見せるというのが普通だった。ただ小説家になろうでは未完成なままの作品を投稿した事がある。それは原点を忘れたというよりも原点よりも他のものを優先して作品を書いていたという話だ。
たった数話で、何人もの人の目に止まり。
あっという間に、書籍化して印税生活。
落書きを書いて友人に見せて面白いと言われ、また言われたいから書くというのは、その落書きの面白さからは切り離された話だ。褒めてもらいたいから書くとか、金になるから書くというならば、褒められなければ金にならないのならば書かないという事だ。皮肉な話だと俺は思う。
落書きなんて。
見せる相手などいなくとも書いていたのにね。




