第81話
「・・・ということで決めました」
「そう、輝ちゃんも決めたのね」
「はい、迷惑かけることになりますが、よろしくです」
「いいわよ、そんな頭下げなくても。それじゃお母さんには私から言っておくわ」
「よろしくです」
夏休みの最後の日
葵は塾の勉強合宿の疲れで寝てしまっていて、リビングには俺とおばさんがいる
そして、夏休み中悩みに悩んだ挙句、決めた進路をおばさんに言った
「それにしても・・・輝ちゃんがねぇ」
「意外ですか?」
「う~ん、意外と言えば意外だけど、なんとなくわかってたかな。でも輝ちゃん勉強大変じゃない?」
「学校と家に天才いるんで、教えてもらいます」
「恵まれた環境ね、でもこれからその2人も受験だから大変だよ?」
「そうなんですよね~、それが・・・鬼門なんですよね。あの2人が決まるまでは自力で頑張りますよ。時間はまだあるんで」
「そう、それじゃ私から言っておくわ。もう遅いし寝ましょうか」
「はい」
俺は自分の部屋に向かおうとすると、葵の部屋のドアが開いた
葵はさっきまで寝ていたのか、寝癖が付いていて、目はいかにも眠たそうな感じで俺の方を見てくる
「どうかしたのか?葵」
「ふぁ~。夜遅くまで話してたね」
「ん?あ~、まぁな。葵はよく寝てんな」
「う~ん・・・寝過ぎて今頃、目がさめちゃった」
「少し話でもするか?」
「う~ん」
「俺の部屋でいいか?葵の部屋に豆いるんだろ?」
葵は頷いて俺の部屋の中に入る
そして、俺は窓を開けて外の涼しい空気を入れる
「合宿の方はどうだった?」
「ん~、周りの人たちが頭良くて付いていくの大変だった」
「ふ~ん、葵でシンドイのか」
「輝はどうするの?受験」
「ん?まぁ葵たちが決まったら教えてもらおうかな」
「いいの?そんな勉強法で」
「いや、ちゃんとやる」
「そっか・・・ふぁぁぁ」
葵は大きな欠伸をして俺の肩に頭を乗せてきた
「私ね、輝と付き合えてよかった」
「・・・・」
「昔から好きな人と付き合って、一緒の家に住んで、こうして横にいてくれるって夢みたいだよ」
「・・・葵?」
「・・・・夢じゃないよね?」
「夢じゃないよ」
「うん」
俺は葵を抱きしめながら頭を撫でる
そして、葵の耳元で前から言うと決めていた言葉を言う
「葵、これからも一緒にいような」
「・・・うん」
「俺頑張るから。幸せにするから」
「うん」
俺は葵とキスをして、さっき以上に強く、そして優しく葵を抱きしめた
お久しぶりです。
すみません、更新サボってしまって。
「昨日も今日も、そして明日も・・・」も81話まで続きました。
ここまで続いたのも皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
っということで、皆さんもお気づきでしょう。
そう、次の回で最終回となります!
ありがとうございます。でも、いつ更新するか分からないので覚悟してくださいね(笑)
それでは、次の更新で会いましょう。