第8話
俺と葵はいろんなところを歩き回った
行くところ行くところ、人がいっぱいだった
昼ごろになり、おなかも空いてきた頃にマクドナルドを見つけた
「そろそろ昼だし 昼飯ハンバーガーでいいよな?」
「うん いいよ 本場のハンバーガーを食べてみたいし」
そう言って俺たちはマクドナルドに入った
「葵何食いたい?」
「んービックマックのセット ポテトはLね!」
「食えんの?」
「食べるよ お腹ぺこぺこだもん」
「ふぅ〜ん わかった」
葵の食べたいものを聞いて注文の列に並んだ
「Next Please, can I help you?」
「Could I get 2 big mac meal please」
「Sure, Which drink would you like?」
「Orange Please」
「Size M or L?」
「M please, and chips as well」
「For here or to go?」
「Here」
俺も葵と同じビックマックのセットを頼んで、ポテトはあえてMにする
どうせLなんて食えないしね
そして、ビックマックを受け取って、席についた
すると葵がポカーンとした顔をしていた
「どうしたの?葵」
「輝って英語喋れたんだ・・・」
「は?バカにするな 多少はできる」
「なんかビックリ。でも英語の授業の質問とか答えれてないよね?」
「あ〜俺スペルとか書くこと、読むことはできないの。てか、言ってなかったっけ?」
「何が?」
「俺の親がこっちに友達いて、夏休み中はその人の家にホームステイさせてもらってること
「へぇー・・・知らなかった」
そんな会話をしながら昼ごはんを食べていた
それからまた、いろんな場所に行き、家に帰ってきたころには夕方になっていた
「おかえり〜ごめんね 葵ちゃん」
「ただいまです 大丈夫ですよ 輝に色んなところ連れてってもらいましたし」
「そっか ならいいけど。そうだ 輝あんた明日の昼に帰るんだっけ?それとも明後日の昼だっけ?」
「えーっと明日の昼だね」
「そう それじゃ今日は豪華にしなきゃ 葵ちゃん手伝ってね」
「はい」
葵は夕食の手伝いをし、俺は小説を読む
そして、しばらく時間が経ち、父さんが帰ってきた
「ただいま 今日は豪華な夕飯だな」
「もう少し待っててね」
「おぅ。輝明日に帰るんだよな?」
「うん」
「そっか」
「ご飯できましたよ〜」
テーブルの上には豪華な料理が並んでいた
たぶん俺は1人暮らししている限り食えないぐらいの料理だったので、これでもかっ!てぐらい食べた
「ふぃ〜食った食った もう食べれない」
満腹になった重い体をソファの上に寝転ばせ、食べたものが消化するまで待った
しばらくして、洗い物の手伝いが終わった葵が俺のところに来た
「輝 豚になっちゃうよ 食べてすぐ寝たら」
「葵 それ違う 牛」
「一緒だよ! ほら体起こして」
葵は俺を起こそうと、前後左右に揺らし始めた
「うわっ やめろ マジで吐くって」
「あの〜そこのお2人さん お風呂が空いたんですけど・・・」
俺たちが死闘を何分かしていて、気がつくと扉の向こうのほうから母と父がニヤニヤしながら言ってきた
なにやらコソコソ話しているが、声が小さすぎて聞こえない
「俺無理だし 葵入ってきていいよ」
「輝 起きときなよ!」
「うぃー」
俺は返事をして、すぐにソファの上に寝転んだ
しばらくして、葵が風呂場から出てきた
「輝 お風呂空いたよ」
「おう 入ってくる」
今日は歩きまわって汗をかいていたので、シャワーを浴びると気持ちよかった
頭を洗っているときに、ふと明日で親の顔を見るのはしばらくないことに気が付き、悲しくなってしまったが、泡を流すとその悲しさも一緒に流れて行った
風呂場から出て、自分の寝室に行きベッドに飛び込んだ
「イタっ もう飛び込んでこないでよ!」
なぜか俺のベッドの上に葵がいて、怒られた
「ごめん ってなんでお前ここにいるんだよ 隣だろ お前の寝室」
「だって・・・」
葵は体を丸めて、小さくなった
「はぁ・・・まだ怖いのか・・・どんだけ子どもなんだよ・・・」
「う、うるさいなぁ」
「いいから俺の寝るスペースを開けろ」
「うん」
モソモソと俺の寝るスペースを開けていく、そしてそのスペースに俺は入り寝る体勢に入った
「ねぇ輝 明日でご両親の顔見れなくなっちゃうけど寂しくないの?」
「いや、特にないな」
「ふぅ〜ん そうなんだ」
背中あわせの状態だからどんな表情をしているか分らないが、声のトーンが低かった
「それよりお前、これから怖いもの見るなよ」
「なんで?」
「なんでって・・・お前、俺だから普通に同じベッドで寝てるけど、危ないだろ 普通」
「大丈夫だよ だって輝チキンだもん」
「な、チキンじゃない! もういい!寝る!」
俺はムカッと来て、掛け布団を俺のほうに引っ張る
「わっ ごめん 嘘!輝〜寒いから掛け布団ちょうだい」
葵はそう言って掛け布団を引っ張ってくる
だけど、葵と言えど女の子の力、掛け布団の位置は変わらない
「も〜 いいもん!こうしてやる!」
葵は引っ張るのをやめて、俺の背中に抱きついてきた
「うわっ やめろ バカ!」
「バカじゃないもん ほら掛け布団返せ」
背中に胸の柔らかさを感じ、顔が一気に赤くなるのを感じた
俺は思わず掛け布団を引っ張るのを忘れていた
「よしっ 取り返した!」
その隙を見逃さなかった葵が一気に引っ張る
辛うじて、俺の所まで取られるところだったが、なんとか防ぐ
「葵 もういいから 早く寝ろよ・・・ふぁぁぁ〜」
「うん わかった。おやすみ」
「おやすみ」
俺がもう少しで眠りそうになったときに葵が話しかけてきた
「ね?輝起きてる?」
「んあ?・・・?」
「ごめんね 輝・・・私・・・」
葵は何か言った。
でも俺は聞き取れなかった。睡魔に負けて・・・
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英語の部分はまったく自信がありません
苦手なんだもん・・・
もし間違ってたら教えてください
でわ9話でお会いしましょう