第75話
俺がこっちの家に来てから2日。そして俺がこの家にいる時間はあと数時間
最後の夕食のときにようやく俺、母、父の3人で夕食を食べることができた
「輝、おまえ葵ちゃんのお母さんを怒らせたんだってな?」
「あれは違うんだって」
「怖いぞ~、お姑さんを怒らすと怖いんだぞ。俺も母さんのお母さんに一回怒られたことあるんだがアレは怖かった・・・」
「あれは怒られたと言うより注意されたって言ったほうが合ってるけど、確かにあのときのお母さんは怖かったわね」
「何?そのアレって」
「これは俺と母さんの2人だけの秘密だから輝には教えないよ。とにかくお姑さんに怒られる経験はしておいたほうがいいんだ」
「私も泣きながら心を鬼にした甲斐があったわ、これで輝が成長するんですもの」
「心身ともに笑ってたじゃんか・・・」
俺は軽く母にツッコんでみたが、そんなことは軽くスルーされ、すでに別の話題で両親は盛り上がっていた
そして家族3人で食べる夕食も終わって、無理やり明日帰ることになった俺は帰る準備をしていると父が部屋に入ってきた
「輝、明日帰るんだっけ?」
「うん」
「そうか、そういえばお前受験生だよな?」
「まぁ一応そうだね」
「どこか進路決めてないのか?」
「ん~・・・・今は特に行きたい所はないなぁ」
「そうか・・・・まぁ自分の好きなところに行くんだな。んじゃ明日俺は早くに仕事行くから。元気でな輝」
「そっちも」
父はそう言って部屋から出ていく
俺は帰る準備が終わったので大きめのベッドに寝転び、色々考えているといつの間にか寝てしまった
そして、目が覚めると何時移動したのか覚えていないが車の中で、もうすぐ空港に着くころだった
「あ、起きたわね」
「俺、いつの間に車に乗った?」
「1時間前ぐらい、それより時間がヤバい感じだからすぐ行けるように用意してなさい」
母は何台も車を抜きながら空港に向かっていて、車のスピード的に本当にギリギリなのだろう
それから数分経ち、空港についた
「そうそう、輝。葵ちゃんのお母さんによろしく言っておいてね」
「わかった」
「あとは、葵ちゃん大事にしなさいよ。今もこれからも」
「言われなくてもわかってるよ」
「よしっ着いた!輝、早く行きなさい」
「うぃ~」
俺は車から降りてカバンを持ち、急いで空港の中に入ろうとすると後ろから母が呼びとめた
「言い忘れてたけど、輝が元気でよかったわ」
「・・・今更か。んじゃ母さんも元気で」
「ええ、夏休み辺りにまたそっちに行くわ」
「了解、それじゃ」
最後の最後になんだか母親らしいことを言われ驚いたが時間が迫っていたので手を振って母と別れた
そして、本当にギリギリセーフな感じで飛行機に乗り込み、俺は葵の家に向かって帰っていった