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第72話

 

「きゃー可愛い〜〜!!この子ほんっとに可愛い〜〜」

 

 うるさい・・・ものすごくうるさい・・・そして俺の腕が痛い・・・

 おばさんの悪知恵で俺の家は葵家の一室になり、すぐ隣の部屋に葵の部屋があるからいつまでもここにいる

 そして、葵は俺の部屋にいる子犬に夢中で籠に触れるか触れないかの状態で手が暇なのかバシバシと俺の腕を叩いていた

 

「輝!輝!触っていい?」

「ダメ、絶対ダメだぞ!正直こんなふうにするのもダメなんだからな」

「うぅ〜・・・意地悪〜」

「こんな風になるから俺の部屋に隠したのに・・・」

 

 なんとなく葵がこうなることは予想していたため、おばさんと俺はコソコソと餌などを買いに行ったりして葵に子犬をもらったことを隠していたのだが・・・

 

「まさか葵が引っ越しの初日から夜這いしてくるとは俺も思わなかったよ・・・」

「よ、よ、よば、夜這いじゃない!!」

 

 葵は目を大きく開き、顔を真っ赤にしながら口をパクパクしていた

 しばらくするとものすごい速さで俺の部屋から出て行く

「輝のバカ!!!」という言葉を残して

 

 静かになった部屋ではいつもと違う壁、広さ、匂い、いろいろと違っていてなんだか落ち着かない

 とりあえずベッドの位置とかテレビの位置とかはなるべく前の家と変わらないようにしてあるけどやっぱり1日目じゃ慣れない

 

「はぁ・・・早く慣れよ・・・」

 

 俺は諦めて子犬が入っている籠の蓋を開ける

 

「ほらっこの部屋だけならいつでも歩きまわっていいからな」

 

 蓋を開けてしばらく見ていたが、やっぱり寝ているのか出てこなくて俺は今日の疲れを落とすためにベッドの中に入った

 

 

 


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