第68話
缶けりが始まって約1時間近くが経ち、俺たちは校庭、第1校舎の缶を蹴り残り第2校舎の2個、体育館の1個が残っていた
そして、今俺は第1校舎の3階から第2校舎の1つの缶を見ているのだが、周りに約10人ちょいおり、行くには少し難しそうな感じだった
すると仲間であろう人が数人で缶に襲いかかり、見事蹴った
『残りの缶は2個です。
場所は第1校舎に1個、体育館に1個です
攻めの残り人数は39人、守りの残り人数は55人です
残りも頑張ってください』
とアナウンスされる
俺はそのアナウンスを聞いて、今いる場所から第2校舎の缶が見える場所まで移動する
移動の途中で何度か守りの人を見かけたがバレずに移動できた
「北谷君」
じーっと缶の位置を見ていたからビックリして声した方向を向くと岡村さんが立っていた
「今日は葵ちゃんと一緒じゃないの?」
「葵が守りの方に入ったよ」
「そうなの?珍しい」
「なんかこれで勝った方が1個だけ相手の言うことをなんでも聞かないといけないんだ」
「へぇ〜」
岡村さんはこの面白い話にくいついてくた
「北谷君は葵ちゃんに何命令するの?やっぱり裸エプロンとか?」
「なんでそんなこと命令しなきゃいけないのさ・・・」
「空はよくしてって言ってくるよ」
空、何頼んでんのさ・・・
親友の彼女により嫌な部分を知ってしまった
「俺は空と違うから・・・」
「ふ〜ん。それじゃ葵ちゃんが勝ったら何するの?」
「ペット飼うことになる」
「ペット?」
「そっ、ペット。トイプードルだったかな?あの小さくてモコモコしてるやつ」
そこからどうしてそうなったかのかという経緯を話す
「へぇ・・・それじゃ私捕まっちゃおうかなぁ」
「え!?ダメだって、北海道行きたくないの?」
「私的には北海道なんてどうでもいいし、北谷君には負けてほしいから」
「なんで?」
「私、葵ちゃんの友達だし。あ、そういえば私を脅せって空に言ったんでしょ?北谷くん。」
岡村さんは笑いながら言ってきたが、その笑みが少し怖い
「で、でもそれで空と会えた」
「ん〜まぁそうだね。しょうがない、今回のところは缶けりだけ協力してあげるよ。それじゃ行ってくるね」
岡村さんはそう言うと走って第2校舎の缶の方へ行き、10人ぐらいで守っている缶をあっさりと蹴った
そして、こっちの方を見て手を振っていると見回っていた敵に捕まっていた
缶を蹴ってくれたことはありがたいのだが、こっちに手を振ったことで俺の場所までバレることは考えなかったのだろうか・・・ていうか・・・わかっててやってるんだろうけどさ・・・
そのせいで、見回りの人がこっちの方へ走ってくるのがわかる
俺は逃げる前にちょっとだけ岡村さんの方を見るとすごい笑顔で俺の方を見ていた
鬼だ・・・あの人は空並みの腹黒さだ・・・
そんなことを思いながら最後の缶が置いてある体育館からあえて遠く逃げる
「はぁ・・・はぁ・・・しんど・・・」
何とか追手を振り払い、第2校舎の裏にある木に登り休憩する
登っている木は下からは枝や葉があって見にくい、だから休憩場所としては最適な場所だった
しばらく休憩していると下の方から聞き覚えのある声が聞こえきた
「優美、どこにいるのかなぁ輝は」
「輝はバカだからなぁ、足だけは早そうだし」
「あはは、でも小学生のときはホントに早かったよ。翔より早かったんじゃなかったかなぁ」
「うそ〜、翔って学年でも早いほうなんだよ!バカな輝にも取り柄あったんだ・・・」
今すぐ飛び出して優美を叩きたい気分だが、今飛び出すと捕まるので出れない
それで俺はとりあえず叩くのは我慢して、近くの枝を折って優美に目がけて投げると見事頭に当たった
「ひゃっ!?・・・何〜なんか枝落ちてきた」
「大丈夫?優美」
優美はこっちの方を見てくるが下からは見えない
変な顔でこっちを見ていたので笑いそうになったけど、頑張って耐えて葵たちがいなくなるのを待った
今回のはちょっとした間違いで残していた物を消してしまい急いで書いたやつなので文章とか色々おかしいと思います。
まぁいつもおかしいと思うんですがこの話は特に・・・
なのですみませんでした。
ちなみに私は缶けりより隠れ鬼ごっこの方が好きです(笑)