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第46話

 晩御飯も食べ終わって、元気になったがまだ37度あるので一応葵を寝かしておく

 

「もう大丈夫だよ」

「いいから寝とけ。治りかけが大事なんだから」

「心配性だなぁ・・・」

 

 葵はそんなことをぶつぶつ言いながらも布団の中に入っていく

 でも、さっきまで寝ていたせいか、なかなか寝れないらしい

 

「ねぇ輝、翔たちはどこに行ったの?」

「さぁ?知らない。メールしてみるよ」

 

 俺は翔にメールをすると、すぐに返信が返ってきた

 その内容にかなりビックリして、冗談だと思いもう一回メールをする

 しかし、翔は同じ内容のメールを返してきた

 

 その内容に納得できず、次はある人にメールをする

 すると、翔とほぼ同じ内容のメールがすぐに返信されてきた

 

「輝、どうしたの?」

「い、いや・・・俺今悪い夢見てるみたいだ」

「意味分からないよ?」

「ちょっと待って、頭の中整理するから」

 

 少しの間、頭の中を整理して2人からのメールの内容を葵に説明する

 

「えーっと今、翔と先生にメールをした。んで返ってきたメールの内容は、“翔は優美の部屋に泊まって、葵はこの部屋に泊まるってことになった”との内容だったんだけど・・・」

 

 翔の冗談だと思って先生にメールをしたら、本当のことらしく、学校公認の翔・優美のカップルは一緒にしても大丈夫という先生たちの相談の結果が出たらしい

 予算的におかしいのは別にいいが、ここまでおかしいのは学校としてどうなのか?と疑問が出てくる

 

 

 葵も俺の説明をすぐには理解できなかったが、次第に理解できてきたのかどんどん顔が赤くなっていった

 

「え、あ、・・・っと・・・私・・・」

「お、落ち着け、葵。なんとかするから」

 

 ベッドから飛び出そうになっている葵をなんとか押さえて、これからのことを考える

 

 先生に猛抗議のメールと電話をしてみたが、すでに着信拒否されて届かない

 ホテルの電話から電話をしてみても、居留守を使われて出ない

 翔にメールをしても着信拒否され、優美にもされていた

 

 そして、気がついた時には俺は完全に今の状況を抜け出せなくなっていた

 

 

「えっと・・・葵からもメールしてみた?」

「うん・・・でも着信拒否されてる・・・」

「あいつ・・・何考えてんだ・・・」

 

 俺と葵はお互いの目を合わせられず、変な緊張感が漂う

 結局、俺と葵はいろんな人にメールをしたが、すべて着信拒否

 おそらく、翔だろう

 こんなことをできるのはあいつしかいない

 成績優秀で、そして学校側に恐ろしい信頼度を得ていて、それは生徒も同じだろう

 

「ね・・・輝、どうするの?」

「んー・・・どうしようか?」

「・・・私はいいよ。輝と同じ部屋でも。別に一緒のベッドで寝るわけじゃないから・・」

「当り前だ・・・んじゃまぁしょうがないか・・・ごめんな葵」

 

 俺は翔が使う予定だったベッドに入る

 もともとベッドの間は無く、人が1人入れるかって感じだ

 

 数か月前までは葵と同じところ・同じベッドで寝てても、こんな気持ちにならなかったのだが、あのときとは葵に対する気持ちが違う

 

 あの頃は、妹感覚だったし、それにまだ涼のことを引きずっていた 

 だけど、今はそういうことはすべて変わっていて、心臓が激しく動いている

 

 

 俺はなるべく、葵との距離を離してからベッドに入って、頭の中でいろんなことを考えていると、いつの間にか時間は深夜になっていた

 横のベッドでは、スゥスゥと気持ちよさそうに寝ている葵がいて、さっきまで俺は何を考えてたんだ・・・と思わせてくれる

 

「はぁ・・・のんきな奴・・・」

 

 

 頭の機能が一気に止まってしまって、睡魔が襲ってきた

 そして、俺はそのまま夢の世界へと入っていった 

 


少しあり得ない話になっちゃったけど、まぁそこらへんは小説ってことで(笑)

今後もよろしくおねがいします


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