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第41話

ここからが修学旅行編です

 

「お母さん 行ってくるね〜」

「それじゃ行ってきます おばさん」

「はい 楽しんでらっしゃい」

 

 修学旅行当日

 俺たちは葵の家から出て、学校に向かう

 

「北海道かぁ・・・それにしても1週間って多いよな」

「そうだね〜 予算の関係上じゃない?」

「なるほど」

 

 ただでさえ文化祭でもお金使っているのにすごい学校だ。

 お金の請求はあったにはあったが、とてもじゃないが数万程度の旅行じゃない



 学校に着くと、すでに海外組は学校から出発したあとだった

 

「輝 こっち」

「おぅ」

 

 翔と優美のところに行くと、先生が来た

 

「おーい 北海道組はこれで全員だな バスに乗れ〜」

 

 デカいバスに北海道組の生徒が乗りこむ

 

「凄いなぁ 北海道組こんなにいるのか・・・」

「海外組なんてもっと居たよね?優美」

「うんうん。2年のほとんどは海外組だからね」

「へぇ〜」

 

 俺たちは最後の方にバスに乗り込むと前の横1列しか空いてなかった

 俺は窓際に座ろうとすると葵が先に座っていた

 

「お前早いな・・・こういうのは・・」

「ん?ほら早く座りなよ。バス動くよ」

「ああ その前に椅子叩くな ほこり舞う」

 

 葵は横の席を叩いていたのを注意して俺も座った

 

「それにしても、空港まで遠いよな・・・ふぁぁぁ・・・」

「だね〜・・・ふぁぁぁ・・・」

「輝も葵も欠伸してまで話すなよ・・・」

「でも葵の欠伸、可愛いね。翔」

「お前の方が可愛いよ。優美」

「「なんかウザいぞ(よ) そこの2人」」

 

 俺と葵は翔たちを睨んだが、すでに2人の世界に入ってしまって聞こえていないらしい

 

「ふぁぁぁぁ・・・もういい 俺寝る」

「私も寝よっと」

 

 俺たちは空港に着くまで寝ることにした

 

 

 

「・・・・んー・・・ますか?」

「・・・でしょうね・・・・でも・・・・」

 

 何やら周りが騒がしくなったので、俺が目を開けると翔と優美が目の前に居た

 

「ああ〜あ・・・起きちゃった・・・」

「せっかく撮ろうかなって思ったのに・・・」

 

 俺は2人を睨む

 

「うわっ 輝さんが怒った!」

「お前!それ、いい加減忘れろよ!」

「あはははは〜 頭いいからなかなか忘れられないんだよね〜」

「忘れさせてやろうか?俺が」

「怖いな〜でもいいの?今輝が動くと葵起きちゃうよ?」

 

 確かに今俺が翔のところまで動くと、俺の肩を枕にしている葵が落ちて起きる

 それも、葵の寝顔はすごく気持ち良さそうに寝ているし、こいつを無理やり起こすとあの寝起きの悪さが他の生徒にバレてしまう

 前に葵が俺に『私の寝起きは輝以外には知られたくない』みたいなことを言っていたような気がするので無理やりはダメ。起こすならゆっくりと起こさないと

 

「あはははは、輝は相変わらず葵は甘いね〜」

「私たちにはそんなに甘くないのにね〜」

「うっさい、お前ら・・・十分優しくしているだろ」

「ん・・・んん・・・輝ぅ・・・ウルサイ・・・」

「あ、ごめん・・・って葵そろそろ起きろ」

 

 俺は葵の体を揺すって寝ぼけている葵にコソッと『今、学校にいる』と伝える

 すると、葵は覚醒したようにパッと目が開き寝起きの悪い葵は消え去った

 

 どうして寝起きの悪い葵がこんな風に起きられるかと言うと

 葵曰く、熟睡したときはわからないが、今のような仮眠ならまだ学校にいると頭のどっかに隠れているらしい

 だから、『学校にいる』という情報を知ると、その隠れていた物が見つかって学校バージョンに頭が入れ替わるらしい・・・が俺にはよくわからなかった

 

 

 起きた葵は俺に『ありがとう』と言って窓の外を見ている

 俺は翔のほうを見ると2人がニヤニヤして見ていた

 

「なんだよ お前らニヤニヤして気持ち悪いぞ・・・」

「いやぁ・・・だってね?」

「うん・・・ね」

「意味解らん・・・」

 

 この2人は何を考えているのか分らない

 ただ、なんかムカついた。

 

 

 バスが空港に着いて、先生についていく

 いつもは海外に行くため、上の方に上がっていくんだけど今回は国内だから上がらなくていい

 

「うわ〜俺 国内線は初めてだ」

「なにそれ?海外にはいっぱい行ってるよ。みたいな言い方」

「だって海外には毎年行ってるしなぁ」

「キィーー」

 

 優美は奇声を叫びながら俺の頭を叩いてきた

 

「いたっおい翔、ペットのしつけなってないぞ!」

「優美 やめときなって」

「何よ!翔まで」

「だって向こうは不良も恐れる輝さんだよ?」

「あっそだった!怖〜い」

 

 優美は俺から離れて翔に抱きつく

 

「まだそれ言うか。ムカつくなぁ・・・葵からもなんか言ってやれ」

「・・・・え?あ・・・・何を?」

「・・・・」

「大丈夫だよ」

「そっか」

 

 葵はフラフラしながら歩いていく

 そして、後ろでニヤニヤしている2人を睨む

 

「なんだよ。お前らさっきからニヤニヤしてさ」

「だって、言葉がないのに分かり合ってるなぁってさ」

「だよね〜さすがベストカップルだよね〜」

「うっさい。お前ら」

 

 2人のテンションに流されていたらこっちがおかしくなる

 俺は早足でさっさと先に歩いていった


 


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