第27話
俺が岡村さんの友達とおしゃべり?してから何日か経って、さすがに岡村さんも葵に嫌がらせをしなくなった
「輝さん ちょっといいですか?」
その代わりに帰り道、知らない不良さんに声をかけられることが多くなった・・・
「あ、あの〜俺もう大人しくなったんで・・・」
「お願いです ちょっとでいいですから」
不良さんが俺のところに近寄ってくるから、クラスメイト以外近寄ってこない。むしろ逃げてる
ましてや、ここらで有名な不良まで近くにきたりするから、学校からも注目される
もちろん悪い意味で・・・・
しかし、クラスメイトの奴らは「北谷はバカだけどすごいやつだった」と言われ、先生には「お前、俺の友達で組に入ってるやついるけど、そいつもお前のこと知ってたぞ」と遊ばれる
避けられると思ってたけど、こうしていつも通り接してくれるのは本当にうれしかった
「輝〜また来てるよ?“お友達”」
帰り道、翔は「お友達」の部分を強調し笑いながら言ってきた
「お前・・楽しんでるだろ?」
「そんなことないよ ほらっ優美も怖がってる」
「きゃー コワイ〜」
翔と優美は面白くもないミニコントをしている
「はぁ・・・もう今日で絶対やめてもらうよ 行ってくる」
俺は翔が言う「お友達」のところに行く
「あ、輝さん 今日こそ話聞いてもらいますよ」
「あの〜ほんとにやめてくれません?正直困ります」
「そこを何とか 俺らのグループに入ってもらえればいいだけですから」
「だから、俺はそういうのやめたんで・・・てゆうか、グループの頭って誰ですか?」
「俺らのグループの頭は、空さんです」
聞いたことがある
というか、俺が中学にいたときの親友だ
もちろん俺とは違い、本当の不良になっちゃって今ではデカイグループの頭になっちゃってるって、噂は聞いてたけど本当だったんだ・・・
「それじゃ空を俺のところに来させてください そしてら考えます」
「本当ですね? それじゃ明日のこの時間にここで! でわ失礼します」
不良さんはバイクに乗ってどっかに行ってしまった
「輝・・・空ってあの桜井 空か?日本でもかなりでかい不良グループの頭の?」
俺と不良さんの会話を聞いていたのか、翔が聞いてきた
「ん あーそうみたいだね 怖いよね〜 なんで俺なんかに声かけるんだろうね?」
「輝・・・俺も優美も知ってるよ。お前の中学時代のこと」
「えっ!なんで!もしかして・・・」
周りの噂では俺の中学の事まではバレていない
ただ喧嘩がすごく強い、と噂されていただけだ
俺は唯一俺の中学時代のことを知っている葵のほうを見ると、ビクッとしたが、ものすごいスピードで手を振って否定している
「はぁ・・・・まぁいいや二人なら話しても」
俺は翔と優美に過去のことを教えた
すると、2人は最初の方は驚いていたが、最後のほうはまったく話を聞いていなかった
「へぇ〜 まぁ頑張ってよ。」
「どう頑張るんだよ・・・・」
翔と優美は、風のごとく言い去った
それにしても、日本でも大きいと言われている不良グループの頭が昔の友達とは・・・世も末だよ。
まぁ空ならわからなくもないか・・・どっかのお偉い家の分家?で裏の社会を操っている「桜井家」の息子だから・・・
翔たちと別れたあと、葵と歩いていると、何故か葵は少しムスッとしている
「なに怒ってんの?」
「何も怒ってない!バイバイ!」
葵はそう言って走っていった
「なんだありゃ・・・」
次の日
時間通りに昨日と同じ場所に空と取り巻き?と昨日の不良さんがいた
「おぉー輝 久しぶりだなー」
「ああ 久しぶり。空が怖い人たちの頭やってるとはな、てっきり俺は親父さんについていくと思ったのに」
「あははは。親父が、まだ早い、こっちからやれ!って言ったからさ。それよりお前も入ってよ これ俺からのお願い」
「ごめん 空の願いでもそれは無理だよ。俺、そういうのあの時からやめたし・・・」
空はちょっと顔を濁したが、素直に俺の言うことを認めてくれたみたいだ
「・・・・・・・まぁいっか 今の輝、すんごい楽しそうだしな。ごめんな。誘ったりして」
「いいや。こっちこそごめん」
「そうだ。ありがとうな。花・・・」
「・・・ああ」
「んじゃ俺ら行くわ。そこの彼女と仲良くな〜」
空は手を振って、どっかに行った
あいつもあいつで楽しそうにしてるから、安心したよ
「さて・・・葵出て来い」
葵が物陰から出てきた
「なに隠れてんの?」
「だって・・・怖い人と話してたし・・・」
「む、一般人の感想はそうなのか・・・あいつ優しいよ かなり。まぁ怒ったら超怖いけど」
「輝はあの人たちのグループに入るの?」
「入らない 今のほうが楽しいし、ほら 帰ろう」
「うん!」
俺と葵は帰り道を2人で歩いた
最後にちょっと個人的に言いたいことがあります。
メッセージを送ってくださった方へ
すみません。返信しようとすると俺のパソコンでは返信ができなかったので、ここで感謝の気持ちを書かせてもらいます
メッセージありがとうございました
かなり勇気付けられました。
正直、今までこの小説が続いてるのもメッセージをくださる方、これを読んでくださる方のおかげです
本当にありがとうございます
そして、輝と葵の関係を温かく見守っていてください。
それでは、これからも「昨日も今日も、そして明日も・・・」をよろしくお願いします