第23話
「んー暇だ・・・」
「だから勉強一緒にしようよ 輝」
ただ車にぶつかっただけでこんなに入院するものなのか?と疑問を持つぐらい入院している
そのへんはおばさんから説明してもらったのだが、事故自体の怪我は大したことがなかったらしい。
しかし、検査の途中で俺の肺の中にウィルスが見つかって絶対安静の状態を余儀なくされた
本当は自宅でも良いらしいが、おばさんが「ここで治せばいいじゃん」という一言で俺はそのまま入院
ということで、俺の病気が発見されてから、10日ぐらい?経った。
退院まであと2日
「葵はなんでここにいるの?」
今は昼間 普通なら学校に行っている時間だ
「休んだ。ほらっ勉強しよ」
「いやいや、話変えるな。お前、1週間ぐらい学校行ってないだろ?」
「だって・・・私のせいでこうなったんだもん」
「それはもういいって言ったじゃん。てか、入院が長引いたの俺の変な病気のせいだし・・・学校行けよ」
葵は今のところ1週間ずーっと学校を休んでいる
翔たちが来た日はしょうがなく休んだが、その次の日はちゃんと学校に行った
まぁおばさんが無理やり行かせたのだろう。
だけど、それから2日経った頃に早退したのか、いつもより早く来た
「葵、なんか学校であったのか?」
「ううん 何にもなかったよ」
「んじゃ行けよ 学校」
こんな会話が1週間続いていたりする。
結局今日も葵は学校に行かず、夜まで俺のところにいた
退院の日
やっと外に出れた解放感を味わっていた
「ふぃ〜 外の空気はうまいなぁ」
「輝、刑務所から出た人みたいだよ」
「いいの!」
俺は深呼吸を何回もする
そして、自分の家に着くと、久々の自分のベッドで寝た
ピンポーン ピンポーン
呼び鈴の音で起きると、夜の7時
そして、ドアを開けるとそこには翔と優美、そして葵がいた
「「「退院おめでとー」」」
「退院したって葵から聞いて、祝いにきた」
「そうだぞ 輝!感謝しろ!」
「なんでだよ・・・」
翔と優美は勝手に俺の部屋へと上がる
「へぇ〜初めてここに来たけど、意外と綺麗にしてるんだ」
「翔 じろじろ人の部屋見るな」
翔に注意するが、聞いていない
そして、優美の姿が見当たらない。
探すと優美は俺のベッド辺りで何かを探していた
「あれ〜 絶対ここにあるんだけどなぁ」
「何探してる?優美」
「エロ本! 輝どこに隠してるの?」
「お前滅びろ・・・・」
こいつそういやバカだったんだ・・・
そんなところにエロ本なんて隠すわけないだろう
「優美 輝はベッドの裏じゃないよ。たぶんそのベッドの下の棚の中。あっ2重底にしてると思う」
翔は顔をヒョイと出して優美にアドバイスをした
もちろん完璧なアドバイスだ
「ないよ〜翔〜」
「あれ?じゃ持ってないんじゃないの。もしかして、輝って女の子に興味がないとか?」
「えっ!輝ってホモなの?」
「お前ら滅びろ・・・」
ちなみに俺のエロ本の隠し場所は翔が言った通りの場所だ
だけど2重底じゃなくて3重底
念には念を!
もちろんこれは優美対策じゃない。もっと危ない葵のおばさん対策だ
1週間の部屋点検のときに必ずエロ本探しをしている
だから、優美なんかに見つかるわけがない。
「輝〜翔〜優美〜 準備できたよ〜」
葵が祝いの準備をできたらしく、呼んだ
そして、みんな机の周りに座って、コップを持った
「それじゃ退院祝いに!」
「「「「カンパーイ」」」」
そこからが大変だった
優美が、ジュースにお酒を混ぜたりして、葵は酔いつぶれ、優美は暴走
優美の暴走を抑えようとする翔は、無理やり飲まされ撃沈
俺は辛うじて、風呂場に逃げ込み、優美の暴走が治まるまで待った
そして、部屋が静かになった頃に、現場に戻ってみると3人とも寝ていた
「こいつら・・・何しにきたんだ?」
そのまま、ほっといても良かったんだけど、さすがに俺はそこまで鬼じゃない
1人ずつに掛け布団かけていった
「風邪ひかれても困るしな。葵に翔に・・・・優美は・・・いいや」
どこかの偉い人は『バカは風邪をひかない』って言っている
でもさすがに可哀そうだから俺は新聞紙をかけてあげた
入院とかしたことなかったので、想像で書いてみましたが、たぶん違うところがあると思います
そこらへんは気にしないでください。
むしろ、しないでくれるとありがたいです。
でわ今後もよろしくお願いします