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第19-5話

この前何日間か更新してなかったので連続で更新してみました


ちなみに自信ないです・・・

が、これで夏休み編は終わりです


これからもよろしくお願いします



 夏休み最終日

 俺は無事に夏休みの宿題を終えた

 そして、俺と葵は携帯の電波も入らない山に来ている

 そして、周りにはだれもいない

 所謂、迷子ってやつになっている

 

「輝ぅ どっちに行ったらいいの〜?」

「知るか・・・とりあえず葵ウロウロするな」

「こっち明るいよ〜 早くいこ〜」

「おい!勝手に行くなって!」

 

 なぜ俺たちが迷子になったかというと長くなる

 これは俺が宿題を終えた昨日の夜になる

 

 

「よっしゃ〜終わった!!!」

「おつかれ〜 輝」

「おぅ! サンキューな葵」

 

 無事に宿題を終わった俺はその場に寝転び、敵(宿題)に勝った快感に酔いしれていた

 しばらく酔いしれていると葵が紙を見せてきた

 

「輝 明日ここ行こうよ!」

 

 見せてきた紙には、電車で1時間ちょっと行ったところの花火大会のことが書いてあった

 

「花火大会ね〜・・・」

 

 正直俺は乗り気じゃない

 花火はもう見たし、それに夏休み最後の日ぐらいマッタリ過ごしたい

 

「ねぇ〜行こうよ〜 それとも私とじゃ嫌・・・?」

「うっ!」

 

 葵はうつむいて少しこっちを見ている

 上目づかい+少し涙目

 どっかのおじさん相手にこれをしたらなんでも買ってくれそうだ・・・

 

「・・・・わかった。行くよ」

「ホント!やった!」

 

 葵は嬉しそうに立ち上がり、キラキラした目で明日着ていく服を選び始めた

 

 

 

 そして、最終日の夕方に家を出て、花火大会の場所に行く

 

 しかし盛大に宣伝していたせいもあってか、花火打ち上げまであと2時間以上あるのに人が居過ぎて、歩くこともなかなかできない

 

「葵〜やばいって・・・どっか人の少ないところないかなぁ」

「輝!輝! あそこなんてどうかな?いいと思うんだけど」

 

 葵が指を指したところは山

 それも花火を打ち上げる場所を一望できるかなり良いところだった

 

 俺と葵は山に行く前に食糧(焼きそばなど)を調達して、すぐに山の頂上に向かった

 

 

「葵・・・やばいって!道ないじゃん」

「大丈夫 大丈夫 もう少し!」

 

 頂上に着いたのは良かったんだが、俺たちと同じことを考えていた人たちがたくさんいて、山の頂上はすでに人でいっぱい

 だから、俺は『もっといいところがある!』という葵の言葉を信じてそこから離れた

 

 

 しばらくして、葵の言う『もっといい場所』を探していると本当にいい場所があった

 そこは、さっきいた頂上よりも見通しがよく花火が本当に綺麗に見えるところだった

 

 

 花火も打ち終わり、気分も最高のまま俺たちは帰ろうとしたが・・・・

 迷子になり今に至るわけだ

 

「葵 冗談なしで動きまわるなって!」

「うぅ・・・だって私のせいで迷子になったんだもん・・・」

 

 まぁそうなのだが、ここで「そうだ!」とは言えない

 

「大丈夫 ちゃんと帰れるから なっ?だからあんまり離れるな」

「うん・・・」

 

 夜なだけに、周りは真っ暗で月が雲で隠れると本当に周りが見えなくなる

 だから、葵が遠くに行ってしまうと見えなくなりもっと大変なことになる

 

「いたっ!」

 葵が俺のところに来ようとしたときに、コケた

 

「大丈夫か?葵」

「うん 大丈夫」

 

 俺と葵は離れないように手をつないで、月の明かりがあるときに歩き、雲で隠れると止まり休憩した

 

 

 何分歩いただろう?

 しばらく歩いていると、ちゃんとした道に出た

 

「ふぅ〜 やっと帰れるな 葵。葵?」

 

 返事が返ってこなかったので葵のほうを見ると葵は上を見ていた

 

「・・・綺麗・・・」

 

 俺も空を見ると、今まで雲で隠れていた星が夜空を綺麗にしていた

 

「すげぇ・・・・」

「うん・・・」

 

 無意識に言葉を言ってしまうぐらい、町では見れないぐらい星が見える

 俺たちはしばらく上を見上げたまま固まっていた

 

 いつまでも見ていたかったが、そう上手く世の中はできていない

 時間を見ると、あと20分で終電が出てしまう時間になっていた

 

「葵!やばい!終電に乗れないぞ!走れ」

 

 上を見てぼーっと現実から離れていた葵を無理やり戻して、駅へ走る

 

「ま、まってよ!」

 

 しばらくは走っていたが、体力のない葵はバテ始めた

 

「がんばれって!ほらっ 荷物全部持つから」

 

 葵から荷物を全部取って、葵より先に駅に向かい家の最寄り駅までの切符を買って葵が来るのを待った

 

 俺が駅に着いてから2分後に葵が駅に着いた

 すぐに葵に切符を渡してホームに向かうとちょうど電車が来た

 

「間に合った〜 よく頑張ったな 葵」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・う・・・」

「無理に話さなくていいよ」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



 葵の息が整うと俺たちは花火の話、迷子の時の話で盛り上がったが少し時間が経つと俺も葵の無言になっていた

 

 そして最寄りの駅に着いて、改札を抜けると見なれた風景で帰ってきたなぁと実感した

 

「葵 帰ろっか」

「・・・・・うん」

「どうかした?」

 

 後ろにいる葵のほうを見るとなんか歩き方がおかしい

 

「葵 足見せてみろ」

「い、いや良いよ 大丈夫」

「大丈夫じゃない! ほらっ」

 

 俺は半無理やりに近くにあったベンチに葵を座らせ、ゆっくりと葵の靴を取る

 すると、右足の足首辺りがひどく腫れていた

 

「いたっ!」

「お前これいつ頃からだ?」

「・・・・・・・」

 

 足首の腫れ方にして、今さっき起きたって感じじゃない

 

「あの山でコケたときか?」

「・・・うん そのときは大丈夫だったんだ。でもどんどん痛くなってきて・・・」

「はぁぁ・・・・・」

 

 途中から電車で黙り込んでいたと思ったら痛みに耐えていたのか・・・と思うとため息をついてしまった

 

「ご、ごめんね?輝・・・」

「なんで謝んの?葵は悪くないよ・・・ほらっ 背中に乗れ」

「え?いいよ 歩けるよ」

「ダメ!ほらっ!」

 

 葵はこれ以上言っても俺があきらめないことを悟ったのか、背中に乗ってきた

 

 葵をおんぶした状態で深夜12時を過ぎた、誰もいない町を通り過ぎていく

 しばらく歩いていると、背中から葵の寝息が聞こえた

 


 俺はなるべく足首の痛みを感じさせないように、そして起こさないように葵の家まで送り、あらかじめおばさんにメールで家のドアのカギを開けてもらっておいたので勝手に入り、そして葵のベッドに葵を寝かせ、右足の足首に湿布と氷を袋に入れてタオルで固定してから、俺は自分の家に帰って寝ることにした

 

 

 


 

 

 

 

 

 


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