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第17話

頭の中の映像を文字にするのってこんなに難しいことなんだなぁと小説書き始めて初めて思いました。


てことで夏休み突入です!

 夏休み

 と言えば、海 スイカ 祭り 蚊取り線香

 そして今俺は蚊取り線香が欲しい。

 

「んー蚊がいる・・・」

 

 今日はこの町の祭りがある

 小規模で、他の町からは人が来ないらしいが、花火などもやるらしく、ここらへんに住んでいる人は殆ど来るらしい

 だから、俺、葵、翔、優美は神社で待ち合わせをした

 

 

 俺がしばらく蚊と闘っていると、翔と優美が来た

 

「何してんの? 輝」

「蚊と闘ってる」

 

 そんな挨拶で2人は俺の横でいちゃいちゃしている

 

「輝〜 私たち先に行ってていい?」

「俺も腹減ってんだけど・・・」

「いいよ!横でイチャイチャされても腹立つし」

「やったね いこー翔」

 

 俺が許可を出すと、人だかりの中に消えていった

 

 そして、翔たちが消えてから数分経って葵が来た

 

「ごめん 待った」

「お前、俺が何分待ったとおも・・・た・・・・」

 

 葵のほうを向くと葵は着物を着ていた

 それも物凄く似合っているから、俺は見とれてしまった

 

「普通の服で行こうと思ってたんだけど、お母さんがこれ着ろって言って遅くなったの。ごめんね。・・・・輝?」

 

 思っていた以上に浴衣姿の葵に見とれていたため、不思議に思った葵がこっちを見てきた

 

「え、あ、いや、ほら早く行くぞ 腹減った」

 

 

 

 

 さすが祭りだけあって活気がある

 もちろん、大きくない祭りだけど、ここらへんの人が来るからにぎやかだ

 

「おっちゃん 焼きそば2つ頂戴」

「まいど 600円ね はい ちょうど まいどあり〜」

 

 最初に焼きそばを買って食べる。多少高くてもやっぱり財布の蓋が緩くなるのはやっぱり祭り効果ってところかな。

 

「はい 焼きそば」

「ありがと。人いっぱいだね〜」

「あ〜そうだなぁ 昔より賑やかになったな」

「そういえば、昔はこんなに人いなかったもんね 久しぶりこの祭り」

「あれ?毎年来てるんじゃないの?」

「ううん もう5年ぐらい行ってなかったなぁ」

「ふ〜ん そうなんだ」

 

 焼きそばを食べている間、昔話をして、食べ終わると別のものを買って食べる

 そして、いつの間にか財布の中が空になる

 ってことは、避けたいから時々財布の中を確認した

 

「ふい〜 もう食えねぇ」

「いっぱい食べたもんね〜 あっ金魚すくいやろうよ」

「嫌 だっていっぱい取っても葵3日で全滅させるし」

「そんなことないよ」

「そんなことあるの ほら行くぞ〜」

 

 

 葵の手を持って祭りの賑やかな場所から離れた場所に向かって歩く

 神社の奥のほうに行って一息つく

 さっきの賑やかな場所と違い、時々虫の鳴く音が聞こえるぐらい静かな感じで時々涼しい風が吹いて気持ちいいところだった

 

 しばらく俺たちは無言だったが、葵が話しかけてきた

 

「輝・・・・私の浴衣どう?」

「んーいいんじゃない?」

「なんで疑問形なの?なんかショックだな・・・」

 

 すると、葵は俺の前に立って、くるっと一回転した

 

「どう?」

「なんで回るのか分らんが、うん 似合ってるよ」

「可愛い?」

「うん すんごい可愛い 世界で一番」

 

 

 自分で言っていてなんだけど、顔が赤くなっていく気がする

 葵の方も顔が真っ赤っかになっている。

 

「ありがと・・・」

 

 葵は小さな声で言った

 俺はそれを本当に可愛いと思ってしまった

 なんか俺いつもと違う気がする・・・・

 いつもは妹として可愛いと思うのに、なんだか今は葵が可愛いと思ってしまった

 

「ほらっ もう行くぞ!花火見れるとこ探す」

 

 俺はこれ以上この場にいるとおかしくなりそうだったから逃げるようにその場から離れた

 

 

 

 

 んー・・・どうしたものか・・・

 花火が見れる場所に来たのはいいのだが・・・・座るところがない

 

 さっきから葵とウロウロしている

 

「輝〜もういいよ〜立って見ようよ〜」

「だ〜め 俺は座ってみたいの」

 

 理由は俺にもわからない。でも座って見る。これは譲れない!

 

 しばらくウロウロしていると葵のおばさんたちの声が聞こえた

 

「輝ちゃ〜ん こっちこっち」

 

 一瞬どこから聞こえるのか、わからなかったが探すとこっちに手を振っている

 

「あっお母さん」

 

 俺たちはおばさんのところに行く

 

「何してるんですか?おばさん」

「何ってもちろん花火を見に来てるのよ。それよりどう?私の葵ちゃんは!可愛いでしょ!」

 

 おばさんはコソコソと言ってきた

 

「ま、まぁいいと思いますよ」

「何言ってるの?そこは『俺の嫁ですからね』でしょ輝ちゃん あの写真ばらまくわよ?」

 

 おばさんは携帯を開いてこっちに見せる

 

「ちょっと!なに待ち受け画面にしてるんですか!」

「だって〜 こんなべったりくっ付いて寝てるなんて可愛いじゃない」

「やめてください!今すぐ消してください」

 

 俺はおばさんの携帯を取ろうとすると、それを察知したのかおばさんは取られないようにする

 

「何?どうしたの 輝とお母さん」

 

 葵がこっちを見て不思議そうな顔をした

 

「い、いやなんでもないよ ちょっとおばさんと遊んでただけ」

「ふ〜ん そろそろ花火あがるみたいだよ」

「了解〜」

 

 俺が葵と話している間に携帯はおばさんのポケットの中に入れられた

 

「輝ちゃん、輝ちゃん この画像消してほしかったら葵とチューしなさい そしたら消したげる」

「な、何言ってんですか 親の言うことですか、それ・・・」

「じゃもう言わないから、今チューしなさい」

「だからなんで・・・もういいです でも、それ絶対ばらまかないでくださいね!」

「輝ちゃんは根性無しだなぁ」

 

 娘にキスをさせようとするこの親は何なんだ・・・

 

 そんなこんなで、花火が上がり、周りから「たまや〜」などの声も聞こえる

 俺も言っちゃうんだけどね。

 でも祭りのわりに結構な数の花火が打ちあがった

 横にいる葵を見ると花火の光の効果なのか、綺麗に見えた

 

「ん?何 輝」

「いや、なんでも・・・・たまやー」

 

 ずーっと見ていたからか、視線に気づいたとき焦った。

 そして、俺はわかったのかもしれない。あることを・・・

 

 

 

 花火も打ち終わり、俺らも家に帰る

 

「綺麗だったね 花火」

「そうだなぁ 花火は気合入れてかなり撃ちあげてたな〜」

 

 帰り道、葵と花火の話をしているとおばさんがコソッと俺に言ってきた

 

「輝ちゃん そこは、「花火も綺麗だったけど、お前は花火以上に綺麗だったぞ」でしょ!」

「何言ってんですか?叩きますよ。おばさん・・・」

「あら?そんなこと言っていいの?写真ばらまくわよ?」

「すみませんでした 美しいお姉さま」

「よろしい」

 

 やはり勝てない・・・・おばさんにはいつまで経っても勝てる気がしない・・・

 

 

「それじゃここで」

「うん 輝ちゃんと夏休みの宿題やりなよ」

「わかってるよ んじゃおやすみ」

「おやすみ」

 

 

 俺は部屋に入り、今日のことを思い出しながら寝ることにした

 

 


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