第15話
昨日テストが返ってきて、見事葵に惜敗(惨敗?)した俺は葵に携帯を買うことを約束する
そして、今日も放課後、葵に拉致されてデパートに来ている
「今日はちゃんと買ってくれるんだよね」
「ああ ちゃんとハンコとか持ってきたか?」
「うん 早く買って」
「了解 お姫様」
葵の欲しい携帯を取って、店員に出し契約の話をした。
契約時、葵は頭の上に?がいっぱい出ていたが、店員が優しく簡単に説明してなんとか解ったみたいだ
てゆうか、今の携帯って高いのな・・・
買う前に葵のおばさんからメールで「一括で携帯代払ってね」って来たから「当然です」って送り返したけど、予想外の値段の高さだったよ・・・
「携帯使えるようになるまでちょっと時間かかるんだよね?」
「あ〜そうだな 使えるようになったら俺の携帯に電話してくれるみたいだから、マクド辺りで時間つぶそう」
「そだね 今回は私がおごったげる」
「さんきゅ〜」
マクドで俺は夕食代わりにビックマックとポテトLとジュースLを頼んだ
そして、葵はポテトLとジュースLだけ
「なぁ・・・やっぱ俺、金出すよ」
「いいよ〜 携帯買ってくれるんだし、あそこまでテストがんばった努力賞だよ」
「んーまぁありがたくもらっとく」
しばらく、葵と話しているとクラスメイトの女の子に見つかった
「あれ〜葵だ あっ北谷くんも なんで?あっデートか!」
「ち、違うよ!輝なんかとデートなんてしないよ!」
「おい なんかさりげなく傷つくぞ それ」
「あはは お似合いだと思うけどなぁ2人・・・まぁ私これからバイトだし、また明日ね」
「うん ばいばい」
「はい〜また明日」
女の子は手を振って、バイトに向かった
すると、俺の携帯が鳴り、葵の携帯の準備ができたという知らせを受け携帯を受け取りに向かった
「うわ〜 これが私の携帯か〜」
「よかったな」
葵は自分の携帯を持って、うれしそうに触っている
俺としても買ってあげた甲斐があったのかな。あんだけ喜んでくれるんだし
「輝、輝のアドレス教えて 私の携帯の最初の登録者にしたげる」
「おっ それは光栄なことだな。んじゃついでに赤外線の使い方も教えるよ」
デパートの中で教えるのもよかったが、やっぱり恥ずかしいし、近くの公園で教えた
「えーっと真ん中のボタン押して、赤外線っての押して」
「真ん中の押して・・・赤外線・・赤外線・・・あった これでいいの?」
「そそ んで送信ってやつ押して」
「送信・・・押した」
俺は赤外線受信をして、葵のアドレスを受信する。そして、葵にメールを送る
「わっ なんか鳴った どうすればいいの?」
「メールのところを開いて受信ボックスってとこを押す」
「この手紙みたいなマークのところ?」
「そそ」
「あっ これが輝のアドレスと電話番号か〜 登録の仕方は?」
「んっと、アドレス書いてるところを押して・・・・・」
俺は葵に必要最低限、友達にアドレスを聞かれて普通に出来るぐらいまで葵に教えた
これなら、葵がみんなに隠している(つもり)機械音痴もバレないだろう
「よしっ これだけできれば十分だろう」
「うん ありがとうね 教えてくれて」
「いえいえ お役にたてて光栄だよ」
「それじゃ夜にまたメール送るから」
「ああ わかった」
俺らは家に帰った
家の用事をいろいろして、寝ようと思うと携帯が鳴る
「ちゃんと送れてる?」
「送れてるよ。 携帯触りすぎるなよ あと充電しとけ」
俺はすぐにそう返信して、寝ようとする
すると、数十分だったぐらいにまた携帯が鳴り、睡眠が遮断された
「よかつた つを小さくするのはどうすればいいの?」
「「た」のところを押してたら出ない?「っ」出なかったら明日の朝教えるよ」
また返信して寝る
が、また数十分後に携帯が鳴る
「出たっ すごいよね 私!」
「ああ 凄い上達だ それじゃ俺寝るから おやすみ」
と返信をする。
また数十分後にメールが来る
これの繰り返しを3時近くまでさせられた
なんとか遅刻せずに学校には来たが、一日ずーっと寝てしまった
帰り道、いつもの俺、葵、翔、優美で帰る
「そーいや輝、今日ずーっと寝てたな」
「ん、あーそうだな〜」
「なになに、怒られないの そっちの授業」
「いや、怒られてた。でもこいつ起きないの」
「わぁ、バカまっしぐらだね」
翔と優美は、楽しそうに言う、そして2人はイチャつく
「バカにバカって言われたよ・・・葵〜どうしよう」
「さぁ〜知らない」
「・・・・葵は眠くないの?あんな時間までメールしてて」
「眠いよ でも授業中は寝ない」
「すごいな・・・葵は」
葵のタフさに驚きながらも、今すぐにでも寝たい俺はフラフラしながら家に向かった