表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/105

テスト前の風景

 冬休み前の期末試験。

 学校全体が少し暗く頭をウーンと抱える学生が多い中、渡と紬はと言えば……なんともお気楽な空気でその場に居た。


 と言うのも前にも語った内容だが、渡は渡でチートと言えるリード魔法を使い、脳内にありとあらゆるデータを叩き込んでいる。

 紬の場合はと言えば、鬼と言える時期の貯金がたっぷりと残っていると言う訳だ。


 そして、そんな二人がやれる事はと言えば……仲が良くなった友のお手伝いである。


「そこは……うん、ソレで代入したら良いよ」

「えっと……良い子を作ろうだっけ?」

「それ、何時の時代の覚え方だ……ってか、覚え方自体間違っている」


 と、この様に和気あいあいと言った感じで、テストに挑むためにと、皆で集まり勉強会をしていると言う訳だ。若干一名大丈夫か? と気になる者も居るのだが。


「子犬ちゃん! ここ! これどうするの?」

「あー! 私も! 私も教えて」

「え、あ、その、そこは……」


 もじもじ。そんな態度をとる北上君。女子達の実に良いおもty……げふんげふん、女子達の人気者である。

 そして、そんな北上を見てハンカチを漫画の如く、噛み千切ろうとするのがメンバー一のお調子者である東。


「……勉強会だと言うのに」


 そんな風に呟く西野を他所に、辺りは実に賑やか。本当にテスト前か? と言った雰囲気ではあるが、勉強事態は進んでいる訳で。


「紬ちゃん、何でコレで勉強が進んでいるんだろうね」

「かすみん……ソレは言わないお約束だよ。毎回同じ疑問を覚えてるから、そういう物だと割り切った方が良い」


 どうやら渡が戻って来る前からテスト前の風景の様だ。きっと他のクラスの人が見れば、何だこいつらは……と顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれない。


 とは言え、教師側からしてみればまた別の話。実に素晴らしい……とは言い難いが、まぁ頑張ってるじゃないか。という形で見えるもの。ただちょっと騒がしいから難いになるのだが。


 更に言うと、集中力など長時間続く訳も無い。息抜きにと遊びだすものは出てくる訳で……。


「俺のターン!」

「いいや! まだだね!!」


 と、あちこちでカードなりサイコロなりスマホなりを取り出して遊んでいる者もちらほら。


「紬……コレは大丈夫なのか?」

「うーん、最低限は終えてるから大丈夫だとは思う」


 そんな風に割り切り、まじめにやって居る人達の方へ力を入れる二人だった。


 ただ渡は渡で、こいつらにリードの魔法を叩き込んだらどうなるんだろうなぁ? と、絶対にありえない……と言うかやってはいけない想像をしながらも、少しうずうずしている自分に対して苦笑するのだった。




 因みに、このテスト勉強が功を成したのか、クラスの平均点は悪くない結果になったそうだ。

 ただ、その中でも若干数名、膝と手を付いた者も居たとかなんだとか……。

サクッとテストも終わっちゃってます。


ま、ノリの良いクラスだと理解してもらえれば……と言いつつ、このクラスメイト達とも後少しの時間しかないのですよねぇ。

さて、一体何人が同じ高校へと行くのでしょうか?(もろバレだと思われるが

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ