表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/105

けじめのつけ方は如何するべきか……

 少し前にお騒がせをした狂信者であるファンクラブ。

 それ自体は半ば解散に近い状態になったモノの、活動が活発な当初彼等の行動には目が余るモノが多々あった。

 代表的なのは、とある男子生徒の特攻による撃沈であったが、それ以外にも小さい嫌がらせ程度の事がちらほらとあり、それらは本人達には全く通用しなかったが教師陣営の頭を大いに抱えさせていた。


 そして、そんな彼等は半ば解散をしたと言う事実を良い事に、これまでの行為を「私達そんなこと知りませーん」と言わんばかりの態度をとっている。

 他の生徒からしてみれば、何知らぬ顔をして普通に学校生活を送っているのだから、ちょっと距離を置きたい相手とも言えよう。


 なので、教師たちは行動する事にした。

 たとえ被害者と言える渡や紬が何も言って来る事が無いと言っても、このままでは加害者である彼等の今後が不安になると言うものだ。

 確りとけじめをつける。コレを教えずして何が教師か! と。


 しかし、中にはそんな事をする必要など無い! と強く言う教師も居る訳で。

 まぁ、彼がそう言うのも仕方の無い話。何せ教師が下手に動けば、やれ教育委員会だ、保護者会だと、下手をしたら教師が訴えられるような事すらある。見極めって大切だよねと言うお話。


「しかし、私は彼等の将来が心配で……」

「だが、自分の教師生命をかけるのか?」

「いやいや、体罰さえしなければ大丈夫だろう?」

「寧ろ、親御さんを巻き込むのはどうだろうか」


 と、会議は踊るが話は進まない。

 教育って凄く難しい話だね! と言う事なのだが、現場の彼等にとってはソレで済む事では無いのだ。

 親を巻き込むにはどうしたら良いだろうか? どうせ、家の子はそんな子じゃない! と言い出すのでは? もしかしたら、学校の教育が悪い! などと逆ギレされるのでは。なんて想像すら加速して行く。

 決定的な証拠を取ったとしても、監視社会だ! なんて言われてしまったら。と、どんどんマイナスの方向へと加速され、更には……。


「鏡宮君と宮入君が近すぎるのが問題なのだろう? ならば、彼等に注意するのも良いのでは」


 と、的外れも甚だしい意見を述べて来る者も出てきて……。

 結局の処、この手の問題は教師達の保身も有り中々問題解決には繋がらない様だ。


 一つ救いが有るとするならば、解決しようと考える教師が居る事、そして既に件のファンクラブは内部崩壊をして大きな行動が出来ない事だろう。


 因みに言うと、そんな彼等が行った小さい嫌がらせの数々の内容だが、不幸の手紙的なモノ、下駄箱に蛇の抜け殻、椅子や上履きに画鋲といった……なんとも古典的なモノだったりする。

 画鋲に関してはどうかと思うが、彼等は事件性にならないように一定のラインを考えてはいたと言う事なのだろうか?

一つ間違えれば大事件になる話なんですけどね。動物の死骸を下駄箱にぶち込むとか等であれば、一体どれだけの菌が繁殖するのかと。

まぁ、相手が渡で助かったと言った処でしょうか。ともあれ、いい子は絶対にやらない様に。悪戯で済まなくなる可能性が有ります。


因みに、彼等への注意は全校集会で、やんわりとこういった行為はやめましょう的なお話しを。朝礼などでも担任が再度おこなったようで。

まぁ、子供達からしてみても、誰がやったかなんて言わなくても明確なので、結構針の筵だったのではないでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 途中で文章がループしてます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ